基調講演 口の病気 全身に影響

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基調講演 口の病気 全身に影響

口腔ケアから、全身の健康を考える」が10月14日、東京都新宿区のベルサール新宿グランドで開かれた。

日本歯科大病院(東京都千代田区)病院長の羽村章さん、東京医科歯科大歯学部(同文京区)教授の下山和弘さんの基調講演の後、日本歯科医師会常務理事の倉治ななえさん、ロンドン五輪日本代表選手団主将の村上幸史さんも参加し、パネルディスカッションが行われた。約370人が来場し、熱心に聞き入っていた。(コーディネーター 読売新聞東京本社医療情報部長・南砂)

国内でのむし歯を巡る状況は変わってきています。WHO(世界保健機関)がまとめた調査では、歯が生えそろう12歳児のむし歯は1人平均1・9本でした。1975年の5・9本と比べて激減しています。

むし歯は、口の中の常在菌による感染症です。ミュータンス菌などむし歯菌が、食事で摂取した砂糖とくっつくと、酸が作られます。それが、歯を溶かして穴を開けてしまうのです。

ぜひ知ってほしいのは、むし歯は、歯に穴が開くより前に始まっているということです。

むし歯は、歯に透明感がなくなり、白くなることから始まります。酸によって、歯の中にあったミネラル(カルシウムやリン)が外に溶けだしてしまうからです。これが「脱灰」です。

ただ、しばらくすると、唾液で口内が中和され、ミネラルが歯の中に戻る「再石灰化」が起こります。

むし歯は、脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が過度に進むことで起こります。歯が白くなった時点で見つけられれば、穴が開かないように進行を止める治療が可能です。一度穴が開いてしまったら、自然に埋まることはありません。

歯科を受診すれば、こうした早期のむし歯を見つけることができます。定期的な検診が重要です。

むし歯の予防は、
〈1〉母親の口の中を清潔にし、口移しを避け、子へのミュータンス菌の感染を遅らせる
〈2〉歯磨きで、たくさんのむし歯菌が含まれている歯垢(しこう)をしっかりと落とす
〈3〉フッ化物を使い歯のエナメル質を丈夫にし、再石灰化を促す
――などの対策が有効です。

最近、キシリトールが活用されています。シラカバやカシの木から作られる甘味料です。フィンランドでは、キシリトール入りの食品を積極的に取り入れることで、国民のむし歯を減らすことに成功しました。

特に注目されるのは、早期感染を予防する効果です。母親がガムでキシリトールを摂取することで、口の中のミュータンス菌を減らし、子どもへの感染を防ぎ、むし歯が減るのです。

歯垢を落として、口の中を清潔にすることは、歯周病予防にもつながります。歯周病の直接の原因は歯周病菌です。空気がある場所では増殖しにくい、という特徴があります。歯と歯茎の間が歯垢でふさがれてしまうと、空気が入る隙間がなくなり、菌が増殖してしまうのです。

歯周病は、糖尿病や心臓病、早産とも密接な関係があります。歯周病菌や、炎症によってできる物質が、歯肉から血液を介して全身に運ばれて影響を及ぼすのです。

また、肺炎の原因菌は、口の中にいる細菌と同じものが多く、この細菌が唾液と一緒に肺の中に入り込むことによっても肺炎が起こります。口の中を清潔にし、むし歯や歯周病を予防することは、全身の健康にもつながるのです。

厚生労働省が政府税調で「社会保険診療報酬等に係る特例措置」について存続を要望、ただし自由診療を含めて一定額以上の者を適用除外とする見直しを行う方向

http://www.ikeipress.jp/archives/5374  医療経済出版

内閣府は11月12日、第6回目の税制調査会を開催し、社会保険診療報酬等に係る特例措置についてと租税特別措置の見直しについての議論を行った。
社会保絵診療報酬に係る特例措置は、社会保険診療での収入が5千万円以下である個人及び医療法人について、経費の計上を概算経費率で認めるというもの。平成23年10月に会計検査院により、特例措置が本来の目的である事務負担の軽減ではなく、実際の経費と概算経費率による経費で多額になる方を選択するという、もっぱら節税のために用いられているのではないかとの指摘があり、平成25年度の税制改正で見直しを行うことになっていた。
厚生労働省は平成24年6月~8月に、日本医師会及び日本歯科医師会会員を対象として行ったアンケート調査の結果を提出し、同特例措置は小規模医療機関等の事務負担軽減という本来の目的に沿って有効に機能しているとして、制度は基本的に維持することが適当であるとの見解を述べた。ただし、特例措置適用者の中には多額の自由診療収入を得て、必ずしも小規模医療機関とは言えない者も存在するとして、今後は自由診療収入も含めた収入額が一定額以上の者を、適用対象から除外する方向での見直しを行うことを提言した。また、5千万円以下の事業者の実額経費率について、特例措置適用者のみの集計では概算経費率による経費より低くなっているものの、非適用者も含めた全体では約7割(医師72.2%、歯科医師69.6%)であるとして、現行の概算経費率には合理性があるもとの考えられると述べた。

「食後すぐ&ゴシゴシ」磨きが歯のダメージリスクを高める?

resemom
http://resemom.jp/article/2012/11/12/10803.html

「食後すぐ&ゴシゴシ」磨きが歯のダメージリスクを高める?

あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?

歯の磨き方に関して、当てはまるもの(近いもの)をお答えください。

製薬企業のグラクソ・スミスクラインは、青山ホワイテリア院長大谷珠美氏監修のもと、20~50歳代の女性800人を対象に「食生活の酸とオーラルケアに関する意識と実態調査」を実施した。

「あなたはどのようなことを意識して歯磨きをしていますか?」という設問に対し、「虫歯を予防したいから」と回答した人は81.5パーセントという結果になった。そのうち、「あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?」という設問に対し、「0分~5分未満(できるだけ食後時間を空けずに磨く)」、「5分以上~15分未満」、「15分以上~30分未満」と回答した人は43.3パーセントという結果になった。

大谷氏は、食後は「酸」によって歯の表面のエナメル質が軟化しており、その状態で歯ブラシをすると歯のエナメル質を傷つけてしまう危険性もあるとし、30分から1時間ほど時間をおいてブラッシングすることを推奨している。

同じく「あなたはどのようなことを意識して歯磨きをしていますか?」という設問で、43.6パーセントの人が「歯を美しく保ちたいから(歯の着色・変色を防ぎたい)」と回答している。そのうち、歯の磨き方について「強めにしっかりと磨く」、「やや強めにしっかりと磨く」いずれかを回答した人は56.7パーセントという結果になった。

この結果を受け大谷氏は、過剰な歯磨きは、「酸」によって軟化した、歯の表面のエナメル質を削り落としてしまう危険性があり、歯磨きをする時はゴシゴシ力を入れて磨くのではなく、歯の表面についた酸や、食べカスを取り除く(クリーニングする)というくらいのつもりでブラッシングしてほしいとアドバイスしている。

「あなたは歯磨きが終わった後、どの程度口をゆすぎますか?」という設問に対しては、「口内に歯磨き剤が完全になくなる(歯磨き剤の味がなくなる)まで」と回答した人は71.9パーセントという結果になった。

歯磨きの後、口の中に歯磨き剤が残らなくなるまで口をゆすいでしまうと、歯磨き剤に配合されている成分(フッ素等)が洗い流されてしまう。歯磨き剤に配合されている成分の中でも、フッ素は歯のエナメル質を強化するので、酸蝕歯を防ぐには、歯磨きの後は、口の中に少し歯磨き剤(フッ素)が残る程度が適切だと大谷氏はコメントした。

>>>>>>>一般的に、「食べたらすぐ歯を磨く」というのが、一番いいと思われていますが、これが違う という事をこの記事を読んで短絡的に考えるのはちょっと待って下さい。

この情報のもとになる実験、研究は 実験に用いた食物がどのようなものであるかが明確にしてあるはずです。しかし この記事にはその表記がない。全ての食物に対してそのようなことが起こりうると捉えてしまう表現になっています。酸性度の高いもの(液体含む)は口に入れて歯に接触した時点で酸性に傾くでしょう。では野菜だけ食べていたら? この記事は酸蝕歯に対しての記事だと捉えた方がいいでしょう。

歯ブラシに関する疑問─替え時は? 細菌は付着している?

Wall street journal
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_547384

歯ブラシを買い替えるのはいつ?

 常識では、歯ブラシは使い古されてボロボロになったら、新しいものを買うべきだとされている。しかし、それでは遅すぎるかもしれない、と歯科医のハウエル氏は言う。ハウエル氏はテキサス大学サンアントニオ歯学部の健康科学センターで臨床教授を務めている。

 ハウエル氏は目安として3カ月から4カ月に1度、歯ブラシを交換することを推奨する。同氏は好んで「新しい歯ブラシに日付をつける」と言う。裏から見て、4カ月経っても歯ブラシが使われたように見えなかったら、歯みがきの時間が足りないのかもしれないと同氏は指摘する。全体的にきれいにするのと、歯のエナメル質がフッ素を取り込むのに推奨されている時間は2分だ。子どもは歯ブラシを粗末に扱うことが多いので、もっと頻繁に新しいものと交換する必要があるかもしれない。

歯ブラシは細菌がいっぱい?

 古いけばだった歯ブラシでさえ、感染症を引き起こす微生物の巣にはならない。米歯科医師会(ADA)の研究は、ひどい風邪やインフルエンザにり患した後でさえ、歯ブラシが有害な細菌をかくまい、同じ人を再び感染させることを裏付けるような証拠を示すことはなかった。ADAの研究によると、歯ブラシはパッケージから出された瞬間から細菌を運ぶ可能性がある。しかし、とハウエル氏は言う。「バクテリアはわれわれの生活の一部」で、われわれはこれらの細菌と闘う自然のメカニズムをもっていると指摘する。そのなかには、口に存在する酵素も含まれる。

消毒すべきか、消毒せざるべきか?

 悩ましい細菌を始末するために、ときどき歯ブラシを熱する人もいる。だが、沸騰したお湯は歯ブラシの毛を傷めかねない。歯ブラシを電子レンジや食器洗浄器に入れることも同じだ。

 「人は、何か熱いものはモノを清潔にすると思っている。だが、歯ブラシの場合、傷みのないまっすぐな毛が歯と歯ぐきの掃除に最も効果的だ。ゆがんだ毛ではダメだ」とハウエル氏は言う。歯ブラシをよくすすいで、乾燥させればそれで清潔になる。「キャップで覆ってはだめ。湿気のある環境が維持されることになり、完全に乾くまでの間にバクテリアが増殖する可能性がある」とハウエル氏。また歯ブラシを殺菌するとうたっている製品に悩んでもいけない。ADAによると、歯ブラシを完全に殺菌できた製品は今までなかった。

正しい製品はどれ?

 歯の専門家の間では、ドラッグストアの歯ブラシが売られているエリアは「混乱の通路」と呼ばれている、とハウエル氏は冗談を言う。結局のところ、良い歯ブラシとは、ADAの認証がついていて、柔らかく、自分の好みに合うものだ。「電動であろうと、交換時を知らせてくれる線がついていようと、関係ない。十分快適だと感じることができる限りは」とハウエル氏は言う。

 正しく歯をみがいているかどうかを確認するために、年2回、歯科検診を受けるといい。それに毎年使うはずの歯ブラシ4本のうち2本はたいていこれで手に入る。しかも無料で。

歯みがきで変わる生活習慣とその人の年齢

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(だいたいお幾つぐらいの方かは、歯をみがいていただくとわかります)

 美しくメイクをしていたり、若々しいスタイルをしていても、目の前で歯をみがいていただければ だいたいお幾つぐらいの方か分かります。

 これは知り合いの歯科医の言葉で、それ以来私も、歯をみがく人をなにげなく観察するようになりました。

 男女に関係なく年齢が高くなるほど、歯みがき粉をたっぷりとつけ、口の中のものが垂れないように下を向いてみがき、みがくスピードが速く短く、横にゴシゴシという感じ。

 年齢が若くなると、あまりたっぷりと歯みがき粉をつけず、顔を真っ直ぐにして歯を縦にみがき、どちらかというとのん気にていねいにみがいている傾向が強くなる。そして歯ブラシの形状にこだわるのは若い人の方で、年齢が上になるほどボロボロになるまで同じ歯ブラシを使っている。こう言ったところ「すてきだと思っていた男性の歯のみがき方で、がっかりしちゃったじゃないですか」と言われたこともありましたが、それはさておき、1日にみがく回数も年齢が高くなるほど少ないそうです。最近は若い人の中でも、回数が多い人と少ない人に分かれてきているという傾向もあります。

 歯みがきは朝夕が昔の習慣でした。夜は、歯みがき後に何か食べても、そのまま寝てしまうなんてこともあった。こういう時代は虫歯も多かったわけです。

 小学校で巨大な歯型の模型と大きな歯ブラシを持った保健の先生が「歯みがき体操」なんてやって、「みんなでいちにのさ~ん」という歌で、歯みがき方を教えてもらった記憶が私にはあります。あの歯の模型、ホラー映画のように見えて怖かったし、わかりにくいデモンストレーションでした。寝る前に「仕上げみがき」を子どもにやってあげるなんて、私の小さい頃の母には期待できませんでした。

 最近は、女子トイレに歯みがきセットが並んで置いてあるなんて珍しくありませんし、昼休みの終わりにさっさとみがくというよりは、仕事モードに切り替えるセレモニーのようにゆっくりみがいている傾向があります。

 職場でも家でも、マメに歯をみがくことを呼びかけている歯科医も多いのですが、生活習慣を変えるというは大変なことです。友人の歯科医が、「歯周病がひどい高齢者に、テレビを見ながらでも歯はみがけるでしょ? と言ったら、はあ? と怪訝そうな顔が返ってくるんだもん」と嘆いていましたが、居間で歯みがきなんて、そんなお行儀が悪いことをお年寄りはできません。

 歯みがきを奨励するのに、いい方法があります。タバコの禁煙法と結び付けるのです。歯周病はタバコを止められない人に多い。なにかについて歯をみがく習慣を無理やりつけていくと、歯みがきが気分転換になってきます。みがき方はゆっくりでも早くでもかまいません、とにかく回数を増やしていく。

 そうすると、物を食べた後に歯をみがかないと口の中がネバネバしているように思えて、ついみがいてしまう。そうするうちに、今度はタバコを吸うと口の中が気になって歯をみがくようになっていき、だんだんタバコを吸う回数が少なくなってきて、ついにはタバコを吸う方が歯をみがくより面倒になってくる。で、禁煙に成功する。

 これを話したら、今度は「はあ?」と、歯科医から私が言われてしまいました。“石井流禁煙法”ですから、仕方ありません。でももし禁煙に成功したいと思ったら、歯みがきの習慣からスタートです。歯をみがくことを趣味のようにしていけばいいだけです。お金もそんなにかからない禁煙法です。

初期虫歯 診断基準普及へ 口内環境整え再石灰化を

Sankei.jp

初期虫歯 診断基準普及へ 口内環境整え再石灰化を

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121113/bdy12111308160002-n1.htm

虫歯というと、削って治すイメージが一般的。だが、初期の虫歯なら口内環境を整えれば歯の再石灰化が進み、削らずに治すことが可能だ。日本の診断基準では、穴が開いてからが虫歯とされるが、海外では初期段階の虫歯を診断できる基準「ICDAS」(アイシーダス、International Caries Detection and Assessment System=国際的う蝕(しょく)探知評価システム)」の普及が進み、日本でも導入の動きが広がっている。 虫歯は、歯の表面に付いた歯垢(しこう)(プラーク)内の虫歯菌が作る酸が溶け出し、歯の表面のエナメル質に含まれるミネラル分(リン酸やカルシウムなど)が溶け出す「脱灰(だっかい)」によって起こる。通常は、脱灰が起こっても唾液の成分にはミネラル分が含まれているため、再石灰化される。 しかし、糖分の取り過ぎなどで脱灰と再石灰化のバランスが崩れると、虫歯になる。初期の虫歯は、この脱灰が起こっている状態。歯の成分が溶け出しているため、白く濁ったシミのようになる。東京医科歯科大学の田上順次教授は「初期虫歯の状態なら適切なケアと治療で再石灰化が可能。穴が開いてからでは削る治療しかできない。治療した部分がまた虫歯になるケースも多く、穴が開く前に治療することが重要だ」と話す。再石灰化にはまず、食事後の歯磨きで口の中の環境を整えるといいという。虫歯菌は砂糖などの糖分で増えて酸を生み出すため、しっかりと歯磨きをするといい。「寝ている間は唾液が出ないため、再石灰化が行われない。夜寝る前の歯磨きはしっかりと行ってほしい」(田上教授)

唾液を出すことも効果的だ。食事のときによくかんだり、再石灰化を促すミネラル成分「CPP-ACP」の入ったシュガーレスガムを食べたりして唾液の質を高めるのもいい。初期虫歯から治療を始めようという動きは、世界的に始まっている。近年は虫歯予防に有効なフッ素入りの歯磨き粉などが普及。虫歯になるスピードが遅くなり、穴が開く前の、脱灰が始まった「初期虫歯」の段階で発見することが可能になった。初期虫歯の治療に利用されているのが、世界の研究者がつくった虫歯の新しい診断基準「ICDAS」。これまでは世界的な虫歯の統一基準がなかった。2002年から研究が始まり、05年に完成した。基準はコード0~6の7段階。歯の見た目の状態で虫歯の進行度を区分しているのが特徴で、「健全な歯」はコード0。日本の診断基準では歯に穴が開いてからが虫歯とされるが、ICDASではエナメル質が変化している「初期虫歯」はコード1、2に区分され、治療の対象だ。国内でもICDASのシンポジウムが開かれるなど導入の動きが出ている。日本ヘルスケア歯科学会の杉山精一代表は「これまで、初期虫歯は予防という観点で捉えられていた。ICDASが導入されれば、患者も初期虫歯を早く自覚できる。穴が開く前でも病変。治療という意識を持つことでケアに力も入り、削る治療に進まないようにできるだろう」と話している。

乳幼児 歯ブラシ事故増加

Yomiuri.co.jp

乳幼児 歯ブラシ事故増加
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/childcare/cnews/20121031-OYT8T00430.htm

 

くわえ歩いて転倒 口をケガ

 乳幼児が歯磨き中に転倒するなどし、歯ブラシで口の中をケガする事故が増えている。

 歯ブラシの危険性に対する認識が保護者に薄いことに加え、子どもが居間や寝室でも歯磨きするようになったことも事故発生の背景にあるようだ。

 今年1月、歯磨き中に歯ブラシをくわえたままソファから転落した男児(4)が東京の医療機関に運び込まれた。居間にあるソファのひじ掛け部分(高さ約50センチ)に立って歯ブラシをくわえていたところ、床に落ちたらしい。口の中に刺さった歯ブラシを母親が引き抜いたが、途中で折れていて先端が見つからない。頭部の精密検査で喉の奥にプラスチックの柄の先端部分(約2・5センチ)が刺さっているのが見つかり、摘出手術を受けた。

 2月にも、男児(1)が右頬内側に歯ブラシを突き刺して口内の皮膚が破れ、病院で縫合手術を受けた。歯ブラシをくわえたまま、夕食の後片付けをしていた母親の背中に勢いよく抱きついたという。

 いずれのケースも命に別条はなかったが、日本小児科学会「こどもの生活環境改善委員会」は今年9月、こうした歯磨き中の歯ブラシ事故が相次いでいるとして学会誌で事例を紹介して警鐘を鳴らした。

 実際、子どもが歯磨き中に歯ブラシでケガをする事故は増えている。消費者庁などが全国13の医療機関から消費生活上の事故情報を収集する「医療機関ネットワーク」によると、子ども(1~6歳)が歯磨き中に歯ブラシでケガをして病院へ運ばれた事故は、2010年に1件だったが11年に15件、12年は9月までで17件と急増。東京消防庁の調査でも、07~11年の5年間で229人(0~5歳)が歯ブラシの事故で救急搬送された。

喉を突いてケガをしないよう安全プレートをセットできる乳児用歯ブラシも販売されている

 明海大学歯学部教授(口腔小児科学)の渡部茂さんによると、子どもは立って歩きまわるようになる1歳前後から、行動が活発になる3歳前後の間に、転倒による歯の外傷事故が増える。「歯ブラシに鋭利な部分がないため、危険性を認識していない保護者が多い。しかし、くわえたまま全身の体重が加われば簡単に刺さって脳に達する危険もある」と渡部さんは注意を促す。

 こうした事故が起きる背景には、子どもの歯磨き習慣の変化もあるようだ。渡部さんは「子どもが歯磨きをする際、親が仕上げ磨きをしてやることが習慣化して、洗面所以外で歯磨きをすることが当たり前になっている」と指摘する。

 「歯ブラシ事故はまれなことではなく、身近に起きることを知ってほしい。その上で、洗面所から移動して磨く時は周囲の大人が十分に注意し、歯ブラシをくわえたまま歩き回ることは絶対にやめさせましょう」と話している。(月野美帆子)

折れていたら破片確認して

 万が一、子どもが歯ブラシを口に入れたまま転んだ場合は、どんなことに気をつけたらいいのか。渡部さんは、まず口の中のケガの状態を確認した上で〈1〉歯ブラシが元の形状のままかどうか確かめる〈2〉折れていた場合、破片をのみ込んだのか、周囲に落ちているのか調べる〈3〉破片が見つからなければすぐに病院へ連れて行く――ことなどを勧める。

(2012年11月7日 読売新聞)

社会保障審議会で協会けんぽの財政について討議、現在の国庫補助率等維持の場合は平成29年度に保険料率11.2%との試算も

医療経済出版

社会保障審議会で協会けんぽの財政について討議、現在の国庫補助率等維持の場合は平成29年度に保険料率11.2%との試算も
http://www.ikeipress.jp/archives/5295

 

厚生労働省は11月7日、第57回社会保障審議会・医療保険部会を開催した。主な議題は2つで「協会けんぽの財政状況について」と「産科医療保障制度について」だった。
特に焦点となっているのは、平成22年度~24年度の措置として13.0%から16.4%に引き上げられている国庫補助率と、後期高齢者支援金への総報酬割(現在は3分の1に導入)の問題。協会けんぽとしては国庫補助率の維持(あるいは引上げ)と総報酬割全面導入の両立が望ましく、財務省は総報酬制を全面導入して国庫補助率は抑制、健保組合は現状での総報酬制には反対と立場は割れており、厚生労働省がどこに落とし所を探るか非常に難しい情勢だ。
資料の中では、協会けんぽの保険料率の推移を6つのケースで予想しているが、現行の国庫補助率16.4%、総報酬制の1/3導入が維持された場合で、平成29年度には保険料率が11.2%に達するとされている。また、協会けんぽに比して健保組合の保険料率が平均として低いことや、加入者の所得水準が高いことを示す資料も掲載されており、厚生労働省としては総報酬制を全面導入したい意向だ。ただし、健保組合では組合による財政状況の格差も大きく、すでに協会けんぽより保険料率が高くなっている組合も存在する。また、保険料率の伸びが抑えられているのは健康維持の努力が反映されているためとの主張もあり、現状での総報酬制の全面導入には強く難色を示している。
後期高齢者医療制度の改革が必要という点では各所の認識は一致しているものの、政局の混迷で国民会議の立ち上げも遅れている。抜本的な改革案が出るまでに財政の一層の悪化を招かないためにも、国庫と各団体、制度間でのバランスのとれた調整が必要とされている。

※総報酬割/後期高齢者医療制度への保険者からの支援金の割り振り方法。加入者の所得水準が高い保険者ほど支援金の負担割合が高くなる。現在は1/3に導入されており、残りの2/3は加入者の人数をベースに割り振る加入者割となっている。

親知らずからiPS細胞 岐阜大、山中教授と共同研究

岐阜新聞

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20121107/201211071728_18547.shtml

 

親知らずからiPS細胞 岐阜大、山中教授と共同研究

◆応用へ道、国際学会表彰

 岐阜大学は7日、同大大学院医学系研究科の手塚建一准教授(47)らの研究グループと、ノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大教授らの研究グループの共同研究で、親知らずから、日本人の約20%と適合する型を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製に成功した、と発表した。

 iPS細胞はどんな細胞にもなることができる。難病を治したり、創薬に役立つと期待されているが、移植をすると、白血球の型が異なることから拒絶反応が起きやすいという課題がある。

 手塚准教授らが作製した細胞は多くの人の白血球型に適合するため、拒絶反応が起こりにくく移植しやすい。iPS細胞の臨床への応用にかかる費用と時間を抑制できる成果となった。また抜歯した後に捨てる親知らずを材料にするため、材料の確保は容易。手塚准教授は「再生医療分野などで新薬の開発がしやすくなる」と期待する。

 今回作製したのは、2種類の「HLAハプロタイプホモ」と呼ばれる特殊な白血球の型を持つiPS細胞。親知らずから取り出した歯髄細胞に、山中教授が発見した細胞を初期化する四つの遺伝子を入れ、作製した。

 今回の研究成果に関連する論文が歯学専門紙「ジャーナル・オブ・デンタルリサーチ」に掲載された。これを受け、研究グループの研究が国際歯科研究学会と米国歯科研究学会のウィリアム・J・ギース賞を受賞した。

睡眠時無呼吸症候群で講座 10日、佐賀市

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2322521.article.html                       佐賀新聞

就寝時に何度も呼吸が止まって熟睡できない睡眠時無呼吸症候群(SAS)について学ぶ市民公開講座が10日午後3時から、佐賀市のマリトピアで開かれる。7月に県内初のSAS専門外来を開設した佐賀大学医学部附属病院循環器内科の医師らが病気の最新情報を説明する。

 SASは放置すると血管がダメージを受けて多くの合併症を引き起こし、健康な人に比べて脳血管障害は約4倍、心疾患は約3倍にリスクが高まる。居眠り運転での事故頻度も約7倍高いとされる。

 佐賀大には外来開設後、月平均20人ほどが受診。その多くが一緒に寝ている家族の発見によるものだった。自覚症状の少ない重症例もあったといい、患者の7割は男性で、50~60代が多い。