医療機関の消費税問題を討議する第4回目の分科会、日歯常務理事の堀憲郎委員が資料を提出

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5150

厚生労働省は10月31日、第4回目の「医療機関等における消費税負担に関する分科会」を開催した。今後の消費増税に向けて、医療機関のいわゆる損税問題にどう対応するかを検討するもの。
 特に設備投資等の高額投資については、今後、医療機関を対象とした予備調査が行われる予定になっているが、今回はその調査票の原案が示された。また、高額投資の「高額」の範囲について、1件の取得価額といった「絶対額」で線引きをするのか、あるいは診療報酬に占める割合等の「相対率」で線引きするのかといったことや、リースや賃貸で保有している医療機器等の扱い等についても問題提起され今後の議論が必要であるとされている。
 日本歯科医師会から委員として参加している堀憲郎常務理事は、「第18回医療経済実態調査」と「日本歯科医師会青申連調査(H22)」の結果を基として、歯科における控除対象外消費税の(保険診療収入に対する)割合は2.03%と推計され、診療報酬による補填は極めて不十分であるとする旨の資料を提出した。堀委員が提出した資料の中では、控除対象外消費税の割合は、消費税8%の場合で3.23%、10%の場合で4.03%になるという試算値が示されている。

日歯会、歯の健康力推進歯科医師等養成講習会で施設見学を実施

歯科ニュース http://www.ha-ppy-news.net/topics/100413.html

日本歯科医師会は、平成24年度歯の健康力推進歯科医師等養成講習会を主催し、11月3日(土)4日(日)の両日、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム・特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(療養病床)、グループホーム(認知症対応型共同生活介護施設)などを対象とした施設見学を実施する。

健康力推進歯科医師等養成講習会は、主に高齢期・寝たきり者等の口腔ケアの推進を図るため、最新の歯科保健医療に関する技術の研鑽や知見の習得及び地域における先進的な医科歯科連携等について本講習会を実施し、在宅歯科医療、口腔ケア等プロフェショナルケアについて専門性をもつ歯科医師及び歯科衛生士をより多く養成し、在宅歯科医療の発展に貢献することを目的として開催される。

唾液腺腫瘍 良性腫瘍でも手術検討を

北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_manande/177856.html

Q.81歳女性。5年前に甲状腺の手術を受けました。今年になって甲状腺のあたりに腫れが見つかり、検査をしたところ唾液腺腫瘍と診断されました。手術が必要と言われましたが、高齢でも大丈夫でしょうか。手術をしないことで進行は早まるでしょうか。手術時間はどのくらいでしょうか。

<回答> 渡辺昭仁さん 恵佑会札幌病院耳鼻咽喉科・頭頸部(けいぶ)外科(札幌市白石区)

 唾液腺は文字通り唾液を分泌する組織で、大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と、口腔(こうくう)内の粘膜などに散在する小唾液腺のことを呼びます。

 腫れの見つかった部位が甲状腺ということから推測すると、腫瘍は顎下腺(下あごの骨の縁)に見つかったのではないかと思われます。

 唾液腺に発生した腫瘍は良性腫瘍である場合が一般的には多いです。良性腫瘍に対しては手術が第一の選択となります。放射線治療も抗がん剤も必要ありません。しかし中には悪性腫瘍もあり、この場合は部位や広がりにより、放射線療法を検討するなど治療方法が異なります。

 手術は、高齢の方でもある程度の体力があれば大丈夫です。顎下腺良性腫瘍の手術時間は腫瘍の大きさや部位によって異なりますが、1時間から2時間程度と思います。

 手術をしなかった場合をご心配されていますが、良性腫瘍は少しずつ大きくなります。悪性腫瘍の場合は大きくなり、転移することがあります。絶対に良性ということは言えませんので、通常は手術が勧められています。

 いずれにしても、体力のことも含めて、担当の医師とよく相談して決めることが大切です。

「朝食抜きはダメ」脳スキャンが示唆

ヘルスデージャパン http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4068%3A-20121025&catid=51&Itemid=104

朝食を抜くと、結局は一日の食事量が増え、健康的な食物を選択しなくなるという研究結果が、米ニューオーリンズで開催された北米神経科学学会(SFN)年次集会で発表された。これに対して、朝食を摂ることは、過食や高カロリー食品に対する欲求を抑えるのに役立つという。

英インペリアルカレッジ(ロンドン)MRC臨床科学センターのTony Goldstone氏らは、21人のMRI脳スキャンを比較した。被験者が朝食を摂らなかった場合と、750kcalの朝食を摂った後にスキャンを撮像。すべてのスキャンを終えた後、被験者にランチを提供した。

Goldstone氏は、「被験者の両方のMRIの結果と食べたランチの量の観察結果から、絶食するとより飢餓状態となり、高カロリー食品への要求が高まって、食事量が増えることが判明した」という。朝食を抜くと、報酬価値や食物による快楽に関連する脳領域である眼窩前頭皮質の活性化パターンの変動がみられた。また、高カロリー食品の写真を見せると、脳のこの領域の活性化が誘発された。一方、朝食を摂った被験者ではこの反応はそれほど強くなかったという。

Goldstone氏らは、絶食は脳が高カロリー食品を求めるようになるため良い減量法でないとしている。今回の研究は学会発表されたものであるため、データおよび結論はピアレビューされた医学誌に掲載されるまでは、予備的なものとみなす必要がある。(HealthDay News 10月17日)

全国学校歯科保健大会、群馬音楽センターで開催

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5108

 日本学校歯科医会(中田郁平会長)による第76回全国学校歯科保健研究大会が10月25日・26日の両日、群馬音楽センター(高崎市)をメイン会場に開催された。テーマは、「『生きる力』をはぐくむ歯・口の健康づくりの展開を目指して〜子どもたちの未来を築く望ましい生活習慣の形成を見据えて〜」。
 25日午後より行われた開催式では、大澤正明・群馬県知事、富岡賢治・高崎市長、日本歯科医師会の大久保満男会長らが来賓として出席し祝辞を述べた。基調講演は大会テーマに基づき、東京女子体育大学の戸田芳雄教授が講演、シンポジウムは東京医科歯科大学の黒田敬介名誉教授を座長として行われた。
日本学校歯科医会のホームページ

喫煙で寿命10年縮まる 日英、日本人を60年以上調査

朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/health/news/TKY201210260116.html

 【大岩ゆり】たばこを吸うと寿命が8~10年縮まることが、放射線影響研究所(広島市)や英オックスフォード大による調査でわかった。日本人約6万8千人を分析した。未成年でたばこを吸い始め、吸う本数が多い人ほど死亡リスクは高かった。25日付の英医学誌電子版に発表した。

 研究チームは、被爆者の健康影響を調べるために放影研が60年以上続けている「寿命調査」の対象者のうち、喫煙の有無が判明している人を分析した。被爆していない人も含まれる。

 未成年でたばこを吸い始めた男性(1920~45年生まれ)の72%は70歳まで生きた。一方、同じ年代でたばこを吸わない男性の72%は78歳まで生きた。たばこで寿命が8年縮まったことになる。女性は、寿命が10年縮まっていた。

歯のインプラント手術で後遺症

福井新聞  http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/medicaldoctor/37643.html

1年前に歯のインプラント手術をしました。麻酔の注射が神経を傷つけたらしく、下あごと下の歯茎がこわばり、しびれ、まひの後遺症が残っています。薬や電気で治療しましたが、一向に改善しません。インプラントを外すと、しびれは治るのでしょうか。何年かたつと回復するのでしょうか。インプラント手術のトラブルやよい対処法、セカンドオピニオンを受けた方がいいかを教えてください。(福井市、63歳女性)

 【お答えします】 山口 智明県済生会病院口腔外科医長

! まず刺激を受けた原因を特定

 下あごや下唇のしびれの症状は、下顎(かがく)臼歯部の歯科治療(局所麻酔、抜歯、根管治療、嚢胞(のうほう)摘出、インプラント手術など)を受けた後の合併症として、しばしば遭遇する症状の一つです。下顎骨内部を通る神経に対し、種々の刺激を加えた後に出現する症状です。刺激の程度や刺激を受けた後の神経の状態により、しびれの範囲や程度に差があります。

 ご質問の内容からですと、局所麻酔の注射針が神経を傷つけたとのことですが、まず局所麻酔時に受けた刺激で起きたしびれか、インプラント手術時に受けた刺激で起きたしびれかを特定できればと思います。

 局所麻酔時に受けた刺激が原因であれば、注射時に針が神経幹に直接触れる非常に強い痛みを感じたのではないかと予想します。インプラント手術時に受けた刺激であれば、手術中、特にドリリング時(インプラントを入れる穴の形成)やインプラントを入れる時に、ドリルやインプラントが神経幹に直接触れる痛みを感じたのではないかと予想します。

 インプラントが直接神経を圧迫している所見があれば、インプラントを抜去すべきと判断します。これはレントゲン写真でおおむね把握できます。

! 適切な治療で一定程度回復

 刺激を受けた後の状態によって▽神経束完全断裂(神経自体が完全に切れた場合)▽部分的神経断裂(神経自体が一部切れた場合)▽軸索(じくさく)断裂(神経の周囲をカバーしている部分が切れた場合)▽一過性局在性伝導障害(神経への刺激がうまく伝わらない場合)-の四つに分類されます。

 いずれの場合も神経に対する治療が理想的に行われれば回復が期待できますが、受けた刺激や刺激を受けた後の神経の状態や年齢などさまざまな要因で、回復の程度や要する期間は変わってきます。

 治療は手術療法と薬物治療と理学療法(温罨(おんあん)法、マッサージ、レーザー、星状神経節ブロック)があります。

! 手術前の確実な診断が重要

 インプラント手術のトラブルは多数さまざまですが、それらの回避には▽手術前の口腔(こうくう)内所見・画像所見、全身状態、生活習慣などからインプラント治療の適応・非適応を確実に診断▽適切な手術方法・手術材料の選択▽起こり得る合併症の予測とそれらを回避する手段の考慮-が必要かと思います。

 術中の所見や手術前後のレントゲン写真などを参考に、担当の先生としびれの原因特定や治療法について再度相談されてはいかがでしょうか。セカンドオピニオンをお受けになる場合には、手術前後のレントゲン写真など今回の治療の経過を把握できる資料を持参されると良いかと思います。

厚生労働省が歯科用インプラントの日本工業規格(JIS)制定ついての意見募集を開始

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5063

厚生労働省・医薬食品局は10月19日より、歯科用インプラントの日本工業規格(JIS)を定める「歯科用インプラントシステムの技術文書」制定案等についてのパブリックコメント(意見募集)を開始した。
 原案作成は、日本歯科材料工業協同組合JIS原案作成委員会と日本歯科医師会・材料規格委員会。前者の委員会メンバーの所属企業は、ジーシー、モリタ、白鵬、松風、石福金属工業など。意見募集は12月18日までで、電子政府の総合窓口イーガブの意見提出フォームからか、厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室宛ての郵送、FAXで受け付けている。
「歯科用インプラントシステムの技術文書」制定案.pdf
電子政府の総合窓口イーガブ

平成25年4月より、「歯科技工士法施行規則」の一部改正が施行され、歯科技工指示書に患者氏名等の記載必要に

医療経済出版  http://www.ikeipress.jp/archives/5049

厚生労働省は10月2日、「歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令」施行についての通知を発出した。主な変更点は、1)歯科技工指示書に記載する事項について追加、変更を行ったこと、2)歯科技工所の構造設備基準を施行規則に規定することとしたこと、の2点。
 改正の趣旨は、医療技術の進展やインターネットの普及等に伴い、歯科補綴物の委託、製作過程や歯科材料の流通過程が多様化しており、より安心で安全な歯科医療のために、補綴物の製作過程を追跡・把握する体制を確保するためとしている。通知では明確な言及はないが、以前より懸念も示されている中国製技工物の輸入等の問題も念頭にあるとみられる。
 「歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令」は、平成25年4月1日から施行されることになっている。

▼歯科技工指示書については追加、変更された記載事項
1)患者の氏名を記載
2)「歯科医師の住所及び氏名」を「歯科医師の勤務する病院又は診療所の所在地」に変更
3)歯科技工所の「名称」に加えて、「所在地」を記載

外来困難者宅へ歯医者さん“出前診療”

デーリー東北新聞 http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2012/10/12/new1210121101.htm#

青森県歯科医師会(山口勝弘会長)は本年度から、持ち運びできる治療機材(ポータブルユニット)4台を八戸、青森、弘前の3市に配置、寝たきりなどで外来が難しい人を対象とした在宅診療に力を入れている。9月まで半年間の実績は全県で32件にとどまるが、高齢化社会の進展で在宅療養者の増加が見込まれ、同会は「需要はさらに増える」とみている。
 同会の在宅歯科医療連携室が、希望者の相談を受けて、かかりつけ医や各地域の歯科医師会との間で訪問する歯科医を調整。本部と3市の歯科医師会に配置したユニットを歯科医に貸し出し、訪問してもらう仕組みだ。
 同会の小西史人常務理事は「口内の健康を守り、自分で食事を取れるよう保つのは、体全体の健康上も大切なこと」と在宅診療の意義を強調する。
 一方、交通費が診療報酬に含まれないなど歯科医によるボランティアの側面が強いほか、訪問は医院から半径16キロ圏内とされ、郡部では訪問を頼めない可能性もある。小西常務理事は「国がシステムの改善をしてくれれば、在宅診療はもっと進むだろう」と話す。