医療の営利産業化につながる政策への転換に反対

医科歯科通信 http://insite.typepad.jp/shigakuinfo/2012/11/161355.html

日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会など医療と介護関連の40団体で構成される国民医療推進(会長:日本医師会会長の横倉義武氏)が11月15日に総会を開いた。
同協議会は「国民皆保険制度の崩壊を招きかねない医療への市場原理主義の導入を断固阻止し、恒久的な国民皆保険制度の堅持を求める国民の声を政府に届ける」を活動目的として発足。
また、TPPに参加すれば、我が国の医療が営利産業化する。
その結果、受けられる医療に格差が生じる社会となる。
医療崩壊へと導くは明らかであるとし、TPP交渉参加に「断固反対」を表明している。

この日は、国民皆保険の堅持を目的とする立場から、医療の営利産業化につながる政策への転換に反対するとともに消費税「損税問題」の解決の要望を決議した。
なお、12月下旬まで決議内容をアピールする運動を実施、各都道府県の医療推進協議会に今回の決議に沿った採択や国会への意見書の提出などを求めていくこととしている。

11月16日午後、衆議院が解散、「社会保障制度改革国民会議」は月内に設置へ

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5398

11月16日午後、憲法7条の規定に基づき、横路孝弘議長が解散詔書を読み上げ衆議院が解散された。選挙は来月4日に公示、16日に投開票で、東京都については東京都知事選とのダブル選挙となる。
 同日、午前に行われた参議院本会議では、野田首相が解散の環境整備として挙げていた特例公債法案や参院の1票の格差を是正するための「0増5減」法案等が可決、成立。「社会保障制度改革国民会議」の設置についても、前日の15日に民主、自民、公明の3党が月内に会議を設置することで合意した。「国民会議」については、各党が委員候補を提示し実務者協議でメンバーを絞り込んでいく予定だが、国会議員は含めない方針も合意されている。学識経験者十数人で構成とされており、日歯、日医等の業界団体代表についても含めない方向で検討されている。
衆議院のホームページ

日本口腔筋機能療法研究会大会、津田ホールにて開催

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5385

 11月8日、東京・千駄ヶ谷の津田ホールにて第11回目となる日本口腔筋機能療法研究会(山口秀晴会長)大会が開催された。メインテーマを「口腔機能を育てる」。
 口腔筋機能療法(MFT)は日本においては歯科矯正の分野から導入が始まったが、昨今は高齢者の摂食嚥下リハビリや幼少期の咀嚼レッスン等、矯正以外の分野にも活用の幅が拡がってきている。また、実際の指導は歯科衛生士が行う場合も多いため、歯科医師だけでなく歯科衛生士の関心が高い。午前の部にはDHタイムが設けられ、非会員を含め多くの歯科医師、歯科衛生士の参加者が集まり、MFTの臨床応用に関する様々な講演に熱心に聞き入っていた。
日本口腔筋機能療法研究会のホームページ

都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で、特措法存続について大久保日歯会長が見解

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5381

 11月14日に行われた日本歯科医師会の都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で、溝渕常務理事は特措法(社会保険診療報酬等に係る特例措置)存続の問題について報告を行った。
 「一昨日の政府税調で櫻井充議員が事業税非課税と所得税に関わる特措法の存続を強く要望した。特措法については昨年会計検査院が意見表示として、1)多額の自由診療報酬がありながら特例の適用を受けている方が多数いる、2)概算経費率と実際の経費率の違いがあまりに大きい、3)特例措置の適用者が、実際に経費を計算した上で有利な方を選択している、の3点を指摘している。1)については反論しにくい部分があり、協議の論点になる可能性がある。」
 この問題について大久保満男会長は、「われわれの主張はあくまで現状維持だが、もし何かを変えなければならない時は、歯科医院経営の安定を損なわないための対策を求めていく」と考えを示した。

>>>> これは 重要な問題です。将来的に消費税アップもありますので 「現状維持」で、節税できればうれしいのですが・・・・注目しましょう。

親知らずからiPS細胞 岐阜大、山中教授と共同研究

岐阜新聞 http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20121107/201211071728_18547.shtml

◆応用へ道、国際学会表彰

 岐阜大学は7日、同大大学院医学系研究科の手塚建一准教授(47)らの研究グループと、ノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大教授らの研究グループの共同研究で、親知らずから、日本人の約20%と適合する型を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製に成功した、と発表した。

 iPS細胞はどんな細胞にもなることができる。難病を治したり、創薬に役立つと期待されているが、移植をすると、白血球の型が異なることから拒絶反応が起きやすいという課題がある。

 手塚准教授らが作製した細胞は多くの人の白血球型に適合するため、拒絶反応が起こりにくく移植しやすい。iPS細胞の臨床への応用にかかる費用と時間を抑制できる成果となった。また抜歯した後に捨てる親知らずを材料にするため、材料の確保は容易。手塚准教授は「再生医療分野などで新薬の開発がしやすくなる」と期待する。

 今回作製したのは、2種類の「HLAハプロタイプホモ」と呼ばれる特殊な白血球の型を持つiPS細胞。親知らずから取り出した歯髄細胞に、山中教授が発見した細胞を初期化する四つの遺伝子を入れ、作製した。

 今回の研究成果に関連する論文が歯学専門紙「ジャーナル・オブ・デンタルリサーチ」に掲載された。これを受け、研究グループの研究が国際歯科研究学会と米国歯科研究学会のウィリアム・J・ギース賞を受賞した。

診療報酬支払基金が「審査支払制度等の見直しに関する要望」を厚生労働省に提出

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5334

社会保険診療報酬支払基金は、厚生労働省保険局の木倉保険局長に宛てて「審査支払制度等の見直しに関する要望」を提出したことを公表した。
 要望書の内容は、1)電子レセプトに係る事務を円滑に行うための改善事項、2)審査支払に関する業務処理の質を向上させるための改善事項、3)支払基金の事業運営を改善するための見直しに関する要望、の3項目。1)については、電子レセプトの普及が進んできたことを受けて、オンライン請求に対応している医療機関については、返戻再請求や再審査等の申し出もオンラインによる取り扱いとするよう求めている。また、現状では「記載要領」が紙媒体を前提としたものの準用となっているため、電子レセプトの特長を活かしきれていないとして、添付資料の電子化やフリガナの記録等について、電子レセプト向けの「記載要領」及び「記録条件仕様」に見直し、猶予期間を設けつつ段階的に実施してもらいたいとしている。
社会保険診療報酬支払基金のホームページ

▼要望書の項目
1) 電子レセプトに係る事務を円滑に行うための改善事項
 1 審査支払機関への返戻再請求及び再審査等の申出の電子化
 2 電子レセプトに則した記載要領(記録条件仕様)の見直し
 3 災害時の請求支払を円滑に行うための危機管理体制の構築
2) 審査支払に関する業務処理の質を向上させるための改善事項
 1 保険薬局における被保険者証での患者の受給資格の確認
 2 地方厚生局から審査支払機関への情報提供の改善
 3 保険医療機関の診療報酬請求権の消滅時効の起算日の見直し等
3) 支払基金の事業運営を改善するための見直しに関する要望
 1 特定健診等決済代行業務の円滑実施のための制度改正
 2 出産育児一時金の直接支払に係る事業拡大

「いい歯の日」キラリ表彰

中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201211090041.html

 広島県歯科医師会と県歯科衛生連絡協議会は8日、広島市中区の県歯科医師会館で「いい歯の日(11月8日)」にちなんだ4つの表彰式を開いた。

 80歳以上で20本以上の歯を保つ「8020運動」を呼び掛ける県歯科医師会は、28本以上の県内10人を表彰した。県歯科衛生連絡協は、歯の健康維持に貢献した県歯科衛生士会安佐地区会と歯科医2人に「県歯科保健文化賞」を贈った。

 8020達成者表彰者のうち、県知事賞に選ばれた大竹市の谷川悦子さん(81)は「好き嫌いはせず、朝晩の歯磨きも欠かしていない。受賞を励みに健全な歯を保ち続けたい」と話していた。

舌苔ケアで息きれい 乾燥の季節=口臭の季節

くらしナビ http://sankei.jp.msn.com/life/news/121109/bdy12110908400003-n1.htm

乾燥するこの時期には、口臭が強くなりがち。口の中が乾き、菌の繁殖が進みやすくなるからだ。臭いの原因はさまざまだが、「舌苔(ぜったい)」を知る人はまだ多くない。舌にコケのように付着した汚れのことで、口臭の大きな原因になっている。そんな舌をケアする製品も店頭に各種並び、きれいな息を心がける人が増えている。(川村達哉)

 なぜ舌苔はできるのか。簡単にいうと、まず、舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる細かいヒダがある。食べかすや、上皮という細胞がはがれたものがヒダに引っかかり、唾液の量が少ないとさらにとどまりやすい状態になり、臭いのもとになる。

 ◆「原因の6割」とも

 食品メーカー、江崎グリコ(大阪市西淀川区)が8月、口臭についての意識調査を20~50代の就業者824人を対象に行った。「口臭の最大の原因は何だと思うか」と聞くと「歯周病・歯肉炎」「歯垢(しこう)」の順に多く、口臭といえば歯という印象が今なお強いことを示した。「舌の汚れ」を重視している人は13・3%だった。

 一方、口臭原因の6割が舌苔と食べかすによるというデータもあるという。

 歯科衛生士で、雑誌に多くの連載を持つ北原文子(ふみこ)さんは、「口臭が気になる人は9割もいるのに原因が分からない人や、舌苔を知らない人が多い。舌の汚れを知り、ケアする習慣を身に付けたいですね」と話す。

 北原さんによると、ここ数年、舌苔が注目されるようになった背景があるという。「軟らかめの食べ物や味の濃いものが普及していますが、食べ過ぎるとかむ回数と唾液の分泌量も減ります。舌苔がとどまりやすい状況になっています」

 ◆神経質なりすぎず

 舌ケアへの関心は高まっている。調査会社の富士経済(東京都中央区)によると、製品(対象は専用ブラシなど舌クリーナー単体)の市場規模は、平成19年の3億6千万円から23年の6億2千万円(推定)へ右肩上がりという。

 注目されているのは、手軽で個性が光る商品。例えば、グリコの「ブレオ」は口の中に入れ、なめるだけでケアができるというタブレットだ。効果が実証され、学会誌に掲載された。

 「かまずに、できるだけ奥の方も含めて舌全体でなめていただければ。舌苔を効果的に除去できる、凹凸のある3層構造です。家庭でも職場でも通勤中でも、いつでも手軽に舌ケアができます。売り上げは前年比160%と好調です」と、同社マーケティング部の河瀬茂宏さんは話す。

 また、電動(音波振動)歯ブラシの裏側に舌ブラシが付いたパナソニック(大阪府門真市)の「ドルツEW-DM51」。1本で歯も舌もケアできるという。

 「20~30代の女性を主なターゲットに開発した製品の最新機種として、9月に発売しました。毎朝毎晩、1回各15秒、舌の奥から手前に優しくブラッシングします」と、同社広報チームの佐々木真弓さん。

 一昨年春、ポシェットに収まるポケットドルツを販売し、半年で100万台という大ヒットに。改良を重ね、外出先ではポケットタイプ、家では舌ブラシ付きのタイプを薦めている。

 北原さんは「舌ケアは大切ですが、神経質になり過ぎず、気楽に。それが健康的に続けるコツですね」。

 鏡で自分の舌をよく見てみよう。うっすら白かったり、黄色だったりしたら要注意。ケアを始めるときかもしれない。

嚥下障害 「むせ」や声の変化…兆候に注意

朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/health/tsuushinbo/TKY201211070625.html

高齢になったり脳の病気になったりすると、ものをのみ込む「嚥下(えんげ)」の力が弱くなることがあります。怖いのは、ものが間違って肺に入り、肺炎が起きること。障害をなるべく早く見抜き、嚥下力を鍛えることが大事です。

 食事や唾液(だえき)をのみ込むときには、のどの組織や筋肉が気管をふさぎながら、ものを食道に押し込む。これらの動きが悪くなるのが嚥下障害で、栄養不足や、肺に食べ物や唾液などが入って起きる「誤嚥(ごえん)性肺炎」の原因になる。

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 健康な人でも、時には誤嚥を起こしそうになる。しかし、気管の入り口にものが入ったところで激しくむせて、空気と一緒に気管の外に出す。

 ところが、嚥下力が落ち、食事のたびに誤嚥を繰り返すようになると、むせるだけでは肺への流れ込みを防げない。のどの感覚が鈍り、誤嚥しているのにむせなくなる人も多い。

 食べたものがきちんと食道に送られているかどうかを、外から見て判断するのは難しい。正確に把握するには、造影剤をのんでエックス線でビデオ撮影するなどの専門的な検査が必要だ。しかし、日々の生活ぶりから、嚥下障害の兆候を見つけることはできる。

 「むせ」やのみ込む時の違和感や肺炎の症状が頻繁にあるときは嚥下障害を強く疑う。また、食事の前後に声が変化したり、のどや胸に不快感をしばしば訴えたりするときも、注意する必要がある。

 「むせるというのは、歩いていて道の段差につまずくようなもの」と、浜松市リハビリテーション病院の藤島一郎院長はいう。

 頻繁につまずくと、転んで骨折する危険性が高まる。しかし「最近、よくつまずくなあ」と気づいたときに足腰を鍛えたり、転ばない歩き方を意識したりすれば、骨折の予防策になる。

    ◇

 藤島さんらは「骨折」に当たる誤嚥性肺炎を予防するための「嚥下体操」を考案した

 食べる前には首や肩、ほお、舌などを動かし、「パパパ、ラララ」などの声を出し、体の緊張をほぐす。ふだんの生活でも、首やのどの筋力をつける運動をし、発声訓練や息を強く吹く訓練をして、嚥下力や異物をはき出す力をつける。

 嚥下障害が重ければ、のどの手術などの治療が必要になる。しかし、軽い症状にまで「肺炎がこわい」と食事を禁じるのは間違いだという。調布東山(とうざん)病院(東京都)リハビリテーション科の大熊るり医師は「誤嚥する危険性を医師がきちんと評価して、食事を続けることが大切」と話す。

 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会のサイト「(http://www.jsdr.or.jp/)に載っている「嚥下リハビリ相談窓口」が参考になる。(斎藤義浩)

骨粗しょう症治療薬で顎骨に異変、激痛や歯茎の腫れなど

あなたの健康百科 http://kenko100.jp/kenko/2012/11/08/02

歯科の定期受診を

 

 閉経後の女性を中心に骨粗しょう症が増えているが、その治療に用いられるビスホスホネート系薬剤(BP製剤)によって顎骨壊死(えし)が起こることがある。BP製剤を服用している人は、定期的に歯科医に診てもらうようにしたい。昭和大学歯学部(東京都)口腔(こうくう)外科の新谷悟教授に聞いた。

骨再生の調和崩す

 BP製剤は、骨粗しょう症の治療に用いられるエチドロン酸2ナトリウムやアレンドロン酸ナトリウム水和物などの総称で、骨を壊す破骨細胞の活動を抑える働きがある。その半面、骨の再生のバランスを崩す働きもある。

 新谷教授は「骨は常に再生を繰り返していますが、そのバランスが崩れるといろいろな弊害が生じてきます。中でも歯は外界と骨をつないでいるため、抜歯や歯周病などをきっかけに顎骨壊死を起こしやすいのです」と説明する。

 初期症状は顎の骨の激しい痛みや歯茎の腫れ、骨の露出、骨壊死など。ひどくなると顎の骨が変形したり、なくなったりするという。

歯周病予防を

 そのため、BP製剤を服用している人は、こうした副反応があることを念頭に置いて予防を心掛けたい。

 「定期的に歯科医で歯垢(しこう)を除去してもらうとともに、日常生活ではブラッシングを徹底して歯周病を予防する。また、服薬時にBP製剤が歯茎などに残ると潰瘍を起こしかねないので、十分な水で服薬するとよいでしょう」(新谷教授)

 予防を心掛けていても、顎の骨の痛みや露出があった場合は、迷わず口腔外科を受診すべき。以前は経過観察をすることが多かったが、最近は後手に回らないために積極的に治療する。治療の基本は壊死した骨を削って粘膜を縫う手術。早期に治療すれば顎の変形は防げるという。
(編集部)
2010年12月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)