東京都歯科医師会、新会長に髙橋哲夫氏が就任

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5810

東京都歯科医師会の第181回代議員会が3月7日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館第会議室で開催された。
 第12号議案では、任期満了に伴う役員選挙が行われた。会長に髙橋哲夫現会長代行(東村山市)、監事に国光隆史氏(麹町)、森山憲一氏(練馬区)、野元義文氏(渋谷区)の3氏が立候補し、選挙管理委員会の資格審査を経た上で、会長、監事とも定数内であることから無投票で当選が決定した。任期は平成27年3月31日までとなるが、公益法人移行時には新定款に則り任期が変更となる。
 新会長に就任した髙橋氏は「120年の歴史を持つ東京都歯科医師会の会長に就任するにあたり、まさに身が引き締まる思いである。受けた以上は誠心誠意務める所存であり、今後とも協力を賜りたい」と述べた。

>>>東京でも新会長体勢ですね。

睡眠時無呼吸、男性より女性で脳損傷度大きい―米研究

健康百科 http://kenko100.jp/news/13/03/01/01

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)看護学部のPaul M. Macey准教授らは、睡眠中に数十回以上、呼吸が止まる「閉塞(へいそく)性睡眠時無呼吸」の患者は、男性よりも女性で脳の全体的な損傷度が大きいとの研究結果を、米医学誌「Sleep」(2012; 35: 1603-1613)に発表した。

意思決定や感情調節の領域で影響大

 閉塞性睡眠時無呼吸は、睡眠中に舌の根元や上顎の奥が下がって気道をふさぎ、呼吸が止まる病気。一晩に10秒以上の無呼吸が30回以上ある場合をいい、自覚しない睡眠不足から交通事故などを起こすことが社会問題化しているが、それだけでなく、高血圧や不整脈、心不全、脳卒中、糖尿病、うつ病などを引き起こすこともある。

 Macey准教授らは、UCLA睡眠研究所で閉塞性睡眠時無呼吸と新たに診断された患者30人(女性10人、男性20人)と健康な50人(同20人、30人)を対象に、脳の内部(白質)の損傷度を検討した。

 その結果、閉塞性睡眠時無呼吸の患者では男性よりも女性で脳損傷度が高く、意思の決定や感情の調節に関わる帯状束や前帯状回皮質などの領域で大きな影響を受けていた。さらに、男性よりも女性でうつや不安の症状が重いことも示されたという。

 以上のことから、Macey准教授らは「女性の閉塞性睡眠時無呼吸は、男性のものとかなり異なっている。実際、今回の研究では、女性が受ける影響は男性より大きく、同じ条件での脳損傷度は、男性より女性で大きいことが明らかになった」と結論。女性でより早期の治療が必要とした上で、「閉塞性睡眠時無呼吸が脳損傷を引き起こすのか、それとも逆に脳損傷が睡眠障害を引き起こすのか、それともうつ、認知症、心臓病、脳卒中などが脳損傷を引き起こし、それがさらに閉塞性睡眠時無呼吸を引き起こすのかについては、まだ分かっていない」と指摘している。

>>>睡眠時無呼吸は歯科も関係しています

松川村の歯科医、東京マラソンで救命に奔走 感謝状贈呈へ

信濃毎日新聞 http://www.shinmai.co.jp/news/20130301/KT130228FTI090028000.php

北安曇郡松川村の歯科医師、伊藤正明さん(52)が、2月24日に都内で行われた東京マラソンで、意識を失い心肺停止状態で倒れた男性ランナー(30)の救助に貢献していたことが、28日分かった。東京消防庁日本橋消防署によると、関わったのは通報、AED(自動体外式除細動器)探し、救命処置などを担った計9人。倒れた男性は快方に向かっているという。伊藤さんらには2日、同消防署から感謝状が贈られる。

 伊藤さんはランナーとして出場。中央区の交差点付近に差しかかった時、うつぶせに倒れている男性が目に入った。駆け寄って声を掛けても反応がなく、他のランナーらと静かにあおむけにして気道を確保し、自ら心臓マッサージを始めた。

 「AEDはありませんか。救急車も呼んで」と叫ぶと、誰かが近くの交番からAEDを抱えて走ってきた。病院勤務というランナー(26)が心臓マッサージを交代し、見ず知らずの数人でAEDを起動。しばらくすると、急に男性の意識が戻り、激しくせき込んだという。

 「すぐ会話もでき、一緒にいた数人で『よかった』って声が出ました」と伊藤さん。駆け付けた医師らに引き継ぎ、レースに戻った伊藤さんは5時間半で完走した。本格的な救急救命は初めてだったといい、「それぞれができることを分担し合うチームワークが大切だと、あらためて実感した」と話している。

>>>歯科医師は口の中だけなく救命救急も出来ます。

日米首脳会談 TPPで共同声明

NHK NEWS http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130223/t10015726291000.html

アメリカを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の23日未明、就任後初めてオバマ大統領と会談し、日米同盟の強化を確認するとともに、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「交渉参加に際し、一方的にすべての関税を撤廃することをあらかじめ約束することを求められるものではない」などとした共同声明を発表しました。

安倍総理大臣は、焦点となっているTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「先の衆議院選挙で『聖域なき関税撤廃を前提とする限り交渉参加に反対する』という公約を掲げて、政権復帰を果たした」と説明しました。
そして両首脳は、日本がTPPの交渉に参加する場合は、すべての物品が交渉の対象とされ、日本がほかの参加国とともに包括的で高い水準の協定を達成していくことになることを確認しました。
そのうえで両首脳は、日本には一定の農産品、アメリカには一定の工業製品というように、両国ともに2国間貿易上のセンシティビティー・いわゆる配慮すべき品目が存在することを認識しつつ、最終的な結果は交渉の中で決まっていくものであり、TPP交渉参加に際し、一方的にすべての関税を撤廃することをあらかじめ約束することを求められるものではないことを確認し、共同声明として発表しました。

>>>TPPの医療に関する分野はどうなるのでしょうか。今後に注目していきましょう。

糖尿病患者は歯の検査を、菌増殖し歯周病悪化

健康百科 http://kenko100.jp/kenko/13/02/21/01

双方で悪循環招く

 糖尿病の人は歯周病にかかりやすく、重症化しやすいという。歯周病が糖尿病を悪化させるとの報告もあり、最近では、歯周病を治療すると糖尿病が改善するという関係も分かってきた。関西電力病院(大阪府)糖尿病・栄養・内分泌内科の黒瀬健部長に聞いた。

血糖値管理不十分に

 歯周病は、歯茎などの組織にグラム陰性菌と呼ばれる細菌が感染して起こる感染症。これがなぜ糖尿病と関係があるのか。

 この細菌は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットから血流の多い場所に感染巣を作る。すると、炎症反応によりTNF-α(アルファ)という物質が歯周局所のマクロファージ(体を守る免疫細胞)で作られ血液中に入り込む。TNF-αは血液中の糖分の取り込みを妨げる働きがあるので、血糖値を下げるインスリンの作用をブロックしてしまうことになる。

 黒瀬部長は「糖尿病は、血糖値をコントロールするインスリンの分泌あるいは作用が不足しているために、血糖値の高い状態が続く病気です。歯周病があると血糖値のコントロールが不十分になり、血糖値が上がる。血糖値が上がると免疫機能が低下する。免疫機能が低下すると、さらにグラム陰性菌が増殖し歯周病が悪化します。歯周病を放置すると糖尿病が悪化する悪循環が作られるのです」と説明する。

歯周病治療で改善も

 糖尿病の患者が歯周病の治療を行ったところ、血糖値の状態を示すHb(ヘモグロビン)A1cの値が改善し、TNF-αの濃度も下がったという報告もある。

 糖尿病患者では、歯周病の予防、治療が非常に重要なことが分かる。歯周病は初期の段階では自覚症状がなく気付きにくいが、歯茎の腫れや出血、口臭、口の中がねばねばするなどの症状があれば、迷わず歯科医を受診したい。

 「口腔(こうくう)ケアは日々のブラッシングだけでは行き届かないこともあるので、糖尿病の人は定期的に歯科に行き、指導を受けるのが望ましいでしょう」と、黒瀬部長は話している。

>>>糖尿病と歯周病の関係は皆さんご存じかと思います。広く世間に伝えていく必要があります。

奥歯でアルミホイルをかむとなんで痛くなるの?

マイナビニュース http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2013/02/post_3125.html

お菓子を食べたときに、はがしそこねた銀紙をかんで「キーン」という痛みがはしった経験はありませんか? 私は虫歯の治療をしている歯が多く、スプーンなどが当たったときにも痛みがはしることがあります。

この「キーン」という痛み、どうやら虫歯に反応しているよう。口のなかではいったい何が起こっているのでしょうか。おおはし歯科クリニックの院長大橋康之先生に、くわしいお話をうかがいました。

■アルミホイルをかんだときに感じる痛み原因とは?

――奥歯でアルミホイルをかんだりすると、歯が「キーン」と痛みます。これは虫歯によるものなのでしょうか?

「虫歯の治療をしたときに、歯に金属の詰め物やかぶせ物をしていませんか? 実はその痛みは、金属間に電流が流れることでおこっており、この電流のことを『ガルバニー電流』や、『ガルバニック電流』といいます。

小学校の理科の実験で、塩酸の水溶液に、銅板と亜鉛版を入れて、中程に豆電球をつけた電線でつなぐと、豆電球が発光するというものがあります。電気を通す液体のなかに、異なる種類の金属を同時に浸すと電気が発生するという実験ですが、同様のことが口のなかでも起こっているということですね」(大橋先生)

私の口のなかは金属の詰め物だらけ。虫歯の治療をしたことがないという友人が、アルミホイルをかんでも痛むことがないといっていたのは、こういう理由があったんですね。

また、歯の詰め物やかぶせ物に、さまざまな種類の金属が使用されていれば、そこでもガルバニー電流は発生するのだとか。つまり、常に電流が流れているということ。……なんだかとても怖くなってきました。

■電流が発生することで、体に影響はないの?

――口の中で電気が発生しているなんて、想像するだけで怖いのですが、実際体に影響はないのでしょうか?

「電流が流れるということは、『イオン化』している、すなわち金属が溶け出しているということ。溶け出した金属は、口の粘膜から体内に吸収されてしまいますから、重金属の体内への蓄積という問題がでてきます。また、溶け出した金属や電流によって刺激され、味覚が変わってしまうという場合もありますね」

――虫歯の治療後、「変な味がするようになった」という話を聞いたことがあります。てっきり、詰め物の味かと思っていましたが、電流の影響もあるんですね。

「そのほか、電流が発生したことの影響による脳や神経系統への影響も問題視されていますが、これは真偽のほどがはっきりとはわかっていません。あるとしても、そこには大きな個人差があるでしょう。

ただ、実際に頭痛や肩こり、歯の痛み、めまい、不眠などの症状を訴えていた患者さんの金属を除去したところ、症状が改善するかなくなったという人もいました。もちろん、これらの症状すべてがガルバニー電流からくるのではありませんが、ガルバニー電流が原因になって、発生している症状もあることが考えられますね」

身近にあるちょっとした「イヤなこと」だと思って調べてみたら、意外と大きな問題につながることがわかりました。もし、金属をつかった歯の治療後、体に不調がでているという人は、ガルバニー電流の影響を疑ってみてはいかがでしょうか。

■ガルバニー電流をおこりにくくする対策は?

――口の中でガルバニー電流をおこさないため、大切なことはありますか?

「体に不調が出ているのであれば、金属はすべて取り除いたほうがいいでしょう。ガルバニー電流にとどまらず、体にあわない金属が口のなかにあると、体調不良の原因になることが多いですね。そのことが原因でおこっている問題であるならば、取り去ってしまえば不調が改善されることも多いんです。

また、治療に使用する金属は同じメーカーのものにし、貴金属(金やプラチナを主材料にしたもの)を使用すること。貴金属が良いのは、ほかのものに比べて圧倒的に溶けにくく、電気が発生しにくいからです」

大橋先生のお話によれば、ガルバニー電流測定器で測ると、同一の金属でも意外と強い電流が流れる場合があるので、「同じ金属だから問題ない」というわけではないのだとか。

また、ノンメタルや貴金属にも、個人個人で合う、合わないという問題があるため、個別の検査が必要だそうです。

ちなみに、銀歯が入っているという人に、どんなときに痛みやピリピリ感などを感じるかを聞いてみたところ、一番は予想通りアルミホイルでした。そのほか、フォークやスプーンなどの金属食器、中には、缶ジュースを口につけただけでも感じるという人も。

なんにせよ、今回のお話で「口に金属が入っていなければ、あの痛みはない!」ということがわかりました。やっぱり重要なのは虫歯予防。私もこれ以上銀歯を増やさないよう、歯を大切にしたいと思います。
>>>おっしゃる通り、虫歯にならないようにするのが最も大切です。

医師資格確認システム拡充 成り済まし防止で厚労省

47NEWS http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013021501001243.html

偽造した医師免許証で医師に成り済ます問題が発覚したのを受け、田村憲久厚生労働相は15日、インターネットで医師や歯科医師の資格の有無を確認する厚労省の検索システムに、防止策として夏をめどに新たに生年月日や登録番号などの項目を盛り込み拡充すると発表した。

 現行では、検索画面で氏名と性別を入力して検索し、該当者があれば医師資格の登録年などが表示され、実在するか確認できる仕組み。だが医療機関は医師の採用時などに、生年月日など他の項目が偽造された免許証を提出された場合、システムを利用しても偽造を見抜けなかった

>>>情報の氾濫は危険です。

三叉神経痛 麻酔科、外科での治療も

北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_manande/187556.html

Q.86歳の女性。三叉(さんさ)神経痛で悩んでいます。1月3日ごろから始まり、眉毛のあたりに電気が刺すような痛みが走ります。多い時は何回も来ます。神経内科の病院にかかって痛み止めの薬をもらっていますが、あまり効きません。医師には治らないと言われました。夜も眠れません。

<回答> 武井麻子さん 北祐会神経内科病院副院長(札幌市西区)

 「三叉神経痛」はご相談内容のように顔の片側がビリッと「電気が走るよう」に痛む病気です。三叉神経にはその名の通り3本の枝があり、口の周囲や鼻翼、眉毛付近などに、押されると強く痛む「トリガーポイント」という場所があります。眉毛は1本目の枝が支配しています。

 原因の多くは、加齢で硬くなった血管のたるみです。たるんだ血管が三叉神経を圧迫するたびに激痛が走ります。その他の病気《副鼻腔(びくう)炎、腫瘍、帯状疱疹(ほうしん)など》が原因の場合には痛みが持続します。ご相談者は86歳で、「多いときは何回も」という持続しない痛みなので、血管の圧迫によるものでしょう。

 治療法には、薬物療法、神経ブロック、ガンマナイフ、手術があります。薬物療法には抗てんかん薬(カルバマゼピン)、片頭痛治療薬(トリプタン)、漢方薬《五苓散(ごれいさん)》などがありますが、効果が持続しないこともあります。

 神経ブロックは三叉神経節への注射、ガンマナイフは三叉神経の根元への放射線照射により痛みの伝達を防ぐ方法です。血管による圧迫の場合、血管から神経を離す手術があります。

 内服薬の効果が不十分な場合には、年齢や身体の状態に合わせ、神経内科の主治医から麻酔科のペインクリニックや外科へ紹介してもらうとよいでしょう。

>>>歯科でもよく関わりがあるので注意しましょう。

舌の苔が気になります。根本的に治す治療法はないでしょうか?

健康百科 http://kenko100.jp/dental/cat18/2011/2013022801_279

〔症例〕20代 男性
〔症状〕舌の苔が気になり舌磨き用品を使用しています。一時的に除去されても、食後にまた付着するため舌苔治療を考えています。舌磨きではなく、根本的に治す治療法はないでしょうか?

回答

舌の苔を治すという考え方はありません。必ずしも病的な症状ではないからです。

 

詳細

 舌苔(ぜったい)とは、舌の表面(舌背部=ぜっぱいぶ)にできる苔状の付着物です。舌の表面はザラザラとした糸状乳頭(しじょうにゅうとう)に覆われていて物をかき取る役割があります。糸状乳頭の隙間には新陳代謝により剥離(はくり)した上皮細胞や口腔常在菌などが多数付着し、その周囲の停滞物が白色で苔状に見えることから「舌苔」と呼んでいます。舌苔は必ずしも異常ではなく、多くは生理的な反応と考えられています。

舌苔の増加

 普通に食事をする・生活を送るときには、舌の表面は物理的に刺激されるため舌の汚れは自然に取れてなくなるものです。ところが、病気の結果として舌苔が増加することがあります。たとえば、ヘルペス性口内炎などで口のなかが痛くてものが食べられない状態になると、舌苔が増加します。また、脳血管障害の後遺症として片麻痺が生じ、舌が動かしにくい状態になると、運動が不自由な側の舌に舌苔が増加します。このように舌苔の異常な増加は病気の結果として起きることが多いのです。

口臭と舌苔

 口臭には、病的口臭と生理的口臭があります。病的口臭の原因には、肝臓や腎臓の病気、糖尿病などの全身由来のものと、歯周病や不適合補綴物(合わなくなった歯のかぶせもの)などの口腔由来のものがあります。生理的口臭とは病気が原因ではないものです。生理的口臭には、摂取した食物のニオイのほか、歯垢や舌苔が原因となっている場合があります。

 口臭のなかでは舌苔が原因となっていることが多いのですが、舌苔が必ず臭うという訳ではありません。多くは心配のないものです。

口臭の検査

 そこで重要になるのが口臭検査です。まず口臭検査を行い口臭があるかどうかを見極めます。そして、口臭の原因が舌苔なのかどうかを判断する必要があります。舌苔が口臭の原因になっていない場合には舌苔を除去する意味はありません。

 もしも舌苔が口臭の原因になっているならば、舌ブラシなど舌苔の除去用具を用いてやさしく取り除いてください。ただし、舌粘膜表面には味蕾(みらい=味を感じる突起)や舌乳頭などのきわめてデリケートな大切な組織がありますので、あまり強い機械的な刺激を加え舌の粘膜を傷つけないように注意して下さい。

>>>気にされる患者さんもたまにいます。

〈歯科医療の現場から〉 歯周病

中日メディカルサイト http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130208141357940

強い感染力 犬にも拡大

 長く臨床をやっていると、ふと気づくことがある。われわれ臨床家はこうした気づきから現状の変化を発見し、現状に合った治療をしていかなければならない。

 そういえば最近、歯が見えないぐらい歯石が沈着していても、歯槽骨は全く溶けていない高齢者を見なくなった。その代わり多いのが、歯磨きはよくできているのに、歯周病で歯槽骨が溶けている患者さんだ。これは歯周病菌による感染症が限りなく広範囲に広がったことを意味する。

 少し前の時代の人は歯槽骨があまり溶けていない。歯周病による感染症が進んだのはそんなに昔のことではないのだろう。

 インターネットで犬の歯周病について見ていたら、人間の歯周病と全く同じような症状、治療方法が紹介されていた。この感染症は、犬にまで広がっているのかと、あらためてその感染力の強さを恐ろしく感じた。

 この感染症は、一度感染したら完全に駆除することが困難だ。また歯周病菌は口腔(こうくう)内だけでなく他の部位の感染症にも関与している。今一度この感染症に対応する治療方法を確立しなければいけない。

 感染症に対する治療方法は主に抗菌剤の投与であり、その種類と投与方法の確立を急がなければならない。時間の経過とともに耐性を持ち、その効力が失われていくからだ。また再感染の問題など取り組むべき課題は多い。ピロリ菌の駆除が可能だったように、歯周病菌の駆除も早く可能となるよう願ってやまない。(静岡県歯科医師連盟評議員 鈴木龍)

>>>歯周病の恐ろしさ、広く認知していく必要があります