臍帯血には、血液のもととなる造血幹細胞だけでなく、あらゆる組織になる幹細胞が含まれているとされる。そのため、機能が失われた組織や細胞を再生させる「再生医療」への応用が期待される。ただ現状で効果が認められているのは、白血病など一部の病気への造血幹細胞移植だけだ。「上の子供が病気になったから、下の子供の臍帯血を移植に使いたい」。東京都内の大学病院の産科医は、第2子の出産を控えた妊婦からこんな相談を受けたことがある。この病院では臍帯血の採取やバンクへの紹介はしておらず要望は断ったという。国内では、日本赤十字社が唯一の公的な臍帯血バンクとして、非血縁者への移植に使う臍帯血の保存や管理を行っている。一方、今回、臍帯血が流出した「つくばブレーンズ」は、自身や家族の将来の治療のために臍帯血を採取、保存する私的バンクだ。再生医療に詳しい医師は「あらゆる組織のもととなる幹細胞が含まれる臍帯血は再生医療の現場では宝の山だ。将来はあらゆる治療に使えるのではないかとの期待から、私的バンクを利用する人もいる」と話す。
ただ、私的バンクの品質管理には不安もあり、長期保存をうたいながら経営難で破綻する恐れもある。日本造血細胞移植学会は、有効性や安全性が評価されていない移植が行われただけでなく、通常の造血幹細胞移植と認識できない医療行為が「臍帯血移植」と表現されているのではないかと指摘。「国がしかるべき対応を取ることを望む」と厳格な対応を求めた。
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産経ニュース 2017.8.27
http://www.sankei.com/life/news/170827/lif1708270035-n2.html
再生医療については、ips細胞を含め非常に注目されている医療になっており、様々な可能性が期待され、過去では想像もできなかった夢のある報告もされています。臍帯血に関しても、同様の期待がされていますが、管理体制などを含め、難しい問題が多く残っているみたいです。きちんとした管理体制を構築し、有効かつ安全な医療が提供されるよう望みます。