歯垢沈着で早期死亡リスク上昇

口腔内の衛生不良が がん死につながる可能性を示唆

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45330021/

〔ロンドン〕カロリンスカ研究所(スウェーデン・ストックホルム)歯学部門のBirgitta Söder博士らは「スウェーデン人1,390人を24年間追跡した結果,持続的な歯垢(デンタルプラーク)沈着により早期死亡リスクが上昇することが確認された」とBMJ Open(2012; 2: 2e001083)に発表した。同博士らは口腔内の衛生不良が感染症や炎症につながり,がん死をもたらした可能性があると推測している。

安易な考えは禁物 インプラントでトラブル 関係学会は対策に着手

47NEWS  http://www.47news.jp/feature/medical/2012/08/post-731.html

 歯を失ったあごの骨に穴を開けてチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付けるインプラント治療でトラブルが相次いでいる。 中には神経まひなどの重い症状を起こした事例もあり、関係学会は実態を調べたり、治療内容を記録して患者が携行する手帳を試作したりと対策に着手した。専門家は「インプラント治療は外科手術。安易に考えないで」と呼びかけている。

▽教育ないまま
 インプラント治療は欧州で開発され、日本でも1970年代~80年代から広がった。隣接する健康な歯を削って人工の歯を挟むブリッジとは違い、ほかの歯に負担をかけずに済む。入れ歯に比べて強く物をかめるし、見た目がきれいなのも利点だ。費用は1本当たり30万~40万円とされる。
 だが、普及の仕方には問題があった。大学などで統一的な教育がないままに、メーカーが開業医を直接指導する形で広まった。そんな経緯が「治療水準に差がある可能性」(国民生活センター )を生んだとされ、同センターは昨年12月、2006年度から約5年間に腫れや痛みが残るなどのトラブルが343件寄せられたと発表した。
 主に大学病院の口腔外科医らで構成する日本顎顔面インプラント学会 の調査では、09~11年に74カ所の学会認定施設で計421件、重いトラブルを抱えた患者の治療が行われた。神経損傷によるまひが約38%を占め、鼻の横にある上顎洞と呼ばれる空洞へのインプラントの侵入、上顎洞の炎症が続いた。その大半は開業医から受けた治療に起因するものだという。
 ▽治療指針
 同学会は調査結果を踏まえ、異常を感じた患者が回復可能性のある早期に大学病院などでセカンドオピニオンを求め、トラブルの治療を始められるよう患者が携行するための手帳を試作、普及を目指すことにした。
 国内で使われているインプラントは数十種類あり、使用する器具も異なる。手帳にはインプラントの位置、大きさ、メーカー名など、トラブル対処に必要な情報の記入欄を設け、インプラント治療を行った歯科医に書き込んでもらう。骨粗しょう症薬などの服用者はインプラント治療で重大な合併症を起こす恐れがあるため、服用薬の点検欄も設けて注意を促す。
 インプラント治療に携わる開業医らが最も多く加入する日本口腔インプラント学会 は、治療前に確認すべき既往症や投薬状況などのチェックリスト案を公表した。治療指針もまとめ、8月末をめどに全会員に配布する。
 日本歯科医学会 も3月、インプラント治療の手術環境や事前の検査、患者への説明内容、事後のメンテナンスなどについて全国調査した。結果を踏まえて治療指針づくりに乗り出す考えだ。口腔インプラント学会などと連携し、治療内容を記入する患者用カードの作成も検討している。
 ▽賢い患者に
  インプラント治療は骨に穴をあける外科手術。例えば下顎なら骨の中に神経や血管が通っており、リスクが付き物だ。顎顔面インプラント学会理事長の瀬戸晥一・総合南東北病院口腔がん治療センター長は「入れ歯と同じ感覚では困る」と訴える。
 口腔インプラント学会理事長の渡辺文彦・日本歯科大教授は「自ら情報収集し、きちんとした技術を持つ歯科医を見極める賢い患者になってほしい」と話す。歯科医を選ぶ際には、各学会が独自の基準で認定する専門医の情報も参考になる。
 「インプラントは画期的な機能回復医学。高齢化社会で長く健康に暮らすために今後、重要な役割を果たす」(瀬戸さん)。専門家らは「素晴らしい治療法」と口をそろえ、悪いイメージの定着を懸念している。(共同通信 斎藤香織)

日常的な抜歯でも致死リスクに注意を

医療経済出版
http://www.ikeipress.jp/archives/4250

日本法歯科医学会が7月15日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館大会議室で、第6回学術大会および第5回総会を開催した。
川島渉氏(奈良県立医科大学法医学講座)は「抜歯後に形成された頸部の血腫により窒息をきたし死亡した1例」を発表。74歳の男性が抜歯の10時間後に意識を消失し、7日後に死亡した事例で、抜歯後出血により形成された血腫により気道閉塞をおこし、低酸素脳症によって死亡したと判断された。
川島氏は「高齢者の場合、歯槽骨と歯根の癒着により、抜歯時に歯槽骨が破損する危険性が高い。特に肝硬変など出血性素因があると致死的な経過をたどる可能性がある。この事例から、抜歯後半日以内は経過観察が必要」との考えを示した。

「あと10分!」疲労感軽減 理研、脳の働き明らかに

m3.com

http://www.m3.com/news/GENERAL/2012/6/7/154050/?pageFrom=m3.com

共同通信社 6月7日(木) 配信

 授業中に残り時間を示すと生徒の疲労感が軽減され、やる気が少し湧いてくる-。疲労と意欲の関係を研究する理化学研究所分子イメージング科学研究センター(神戸市)の水野敬(みずの・けい)特別研究員(33)らのグループが二つの感情に影響する脳の働きを明らかにした。

 限られた時間で何らかの作業をする場合、残り時間を示すことは有効だと指摘する水野さんは「学校の授業や病院のリハビリで、集中力が続かない生徒や患者に応用してほしい」と話す。

 水野さんは19〜37歳の男女17人に、パソコンの画面に次々と数字を表示して記憶力を試す課題を授業時間と同じ45分間与えた。同時に残り時間を計25回画面に示し「機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)」を使って、意欲を感じる脳の側坐核(そくざかく)の血流を調べた。

 実験の結果、残り時間の提示で側坐核の血流が活発になり、側坐核の活動が高いほど疲れを感じさせる眼窩(がんか)前頭野の活動が低くなることが分かった。水野さんらのグループは今後、側坐核と眼窩前頭野の間で働く脳内物質を解明する。

日本小児歯科学会第50回記念大会開催される

ISHIYAKU DENT WEB

http://www.ishiyaku.co.jp/dentweb/Default.aspx?tabid=54&EntryID=513

 

5月12日(土),13日(日),標記大会が東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて開催された(大会長:高木裕三/東京医科歯科大学口腔機能発育学講座小児歯科学分野).少子化や齲蝕の減少など移り変わる社会や歯科事情を背景に,第50回記念大会となる今回は「子どものみらい 歯科の未来」をテーマに,記念講演の「小児歯科の半世紀」高木裕三氏,「歯科の未来を語る」桜井 充氏(参議院)をはじめ,シンポジウム「う蝕減少国の小児歯科展望」で5カ国のパネリストが議論を交わしたほか,テーブルセミナー「専門医への道」「雑誌論文の書き方」など,多彩なプログラムが組まれた.