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インフルエンザウイルスを効率良く増やすことで、ワクチンの大量生産を迅速に進める技術を開発したと、東京大などの研究チームが、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。新型インフルエンザが出現した場合などに役立つ可能性が期待される。
現在、インフルエンザのワクチンは、主に鶏の受精卵を使って生産する。鶏卵は安価で、大量に用意しやすい上、ウイルスも比較的増えやすい。反面、増殖過程でウイルスの形が変化し、ワクチンの効果が低下する場合がある。一方、サルの腎臓細胞など培養した細胞を使う方法は、ウイルスは増えにくいものの、その形が変わりにくいという利点がある。
東京大医科学研究所の河岡義裕教授らは、ウイルスの遺伝子を詳しく調べた結果、計7か所で遺伝子の一部を変異させれば、培養した細胞を使う場合の増殖効率が向上することを発見。サルの腎臓細胞を使った実験で、遺伝子変異を起こしたウイルスは、変異がないものと比べ、最大で約270倍も良く増えることを確かめた。
>>インフルエンザワクチン作成時には、鶏卵を使うため、卵アレルギーの患者さんには、使いにくいとされていましたが、この作成方法では、この面では安全性が上がりそうですね。今までの方法より、ワクチンの効果の低下の可能性も低いとの報告もあり、非常に有用な作成方法かと思います。総合的に、副作用等が出にくいワクチンとなれば、有用性も高まるかと思います。今後に要注目です。