ヘルスデージャパン
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親同士が遺伝的に似ていないほど、生まれる子の身長および知能が高い傾向があることが新たな研究で報告され、英科学誌「Nature」に掲載された。今回の研究に関与していない専門家、米ノースショア-LIJヘルスシステム(ニューヨーク州)のMartin Bialer 氏のコメントによると、この知見は驚くものではないが、世界各地の35万人を超える人の遺伝情報から一貫したパターンを見出した点で「魅力的」なものだという。そのパターンとは、親の遺伝的多様性が子の身長、認知技能(学習、記憶、問題解決などの能力)、学業成績、肺機能の4つの形質に関連するというもの。いずれも両親の差異が大きいほど優れていた。一方、血圧、コレステロール値、体重などの因子には、両親の遺伝的多様性による影響は認められなかった。研究を実施した英エジンバラ大学(スコットランド)のJim Wilson氏は、主に繁殖期以降に影響をもたらす慢性疾患などに関わる因子は、自然選択の対象とならないと説明している。
両親が互いに近親であると、まれな遺伝性疾患のリスクが高まることは以前から知られており、チャールズ・ダーウィンも近親交配が「進化的適応性」を低下させることに初めて気づいた1人だった(自身もいとこと結婚している)。しかし、遺伝的に遠いことがヒトの健康や幸福に影響を及ぼすのかどうかについては、現代でもほとんどわかっていない。今回の研究から、大規模なゲノム研究には進化に関する基本的な疑問に答える力があることが示されると、Wilson氏は述べている。今回の研究では、世界各地の都市部および郊外に暮らす数千人の遺伝子と健康に関する情報を分析し、2人の親から全く同一の遺伝子コピーを受け継いでいる例を探した。Wilson氏によると、同一のコピーがほとんどない場合は両親が遠縁の関係にある可能性は低いが、同一コピーの数が増えるほど、祖先が近い可能性も高くなるという。しかし、背が高く賢い子がほしいからと、結婚相手のゲノムを解析するようなことには意味がないとBialer氏は強調している。研究チームの推定によると、例えばいとこ同士が結婚した場合、子の身長は本来よりも1.2 cm低くなる程度だという。また、現代社会にみられる疾患については、両親の近縁性による影響はほとんどないと、研究グループは述べている。
>>近親同士での子供の場合、遺伝子疾患のリスクが高いのは、有名な話ですが、今回の研究で、両親の差異が大きいほど、身長、認知技能、学業成績、肺機能が優位だったというのは、注目すべき項目ではないでしょうか。まだまだ母集団を増やしたり、更なる調査が必要であるとは思いますが、非常に興味深い内容になってきました。今後にも注目していきたいと思います。