ヘルスデージャパン
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高収入で健康な50歳以上の人――いわゆる「成功者」が、1つ注意しなくてはならないことがあるという。過剰な飲酒のリスクが高いということだ。英国の慈善機関Age UKのJose Iparraguirre氏率いる研究チームによると、「中流階級の現象」として、「健康状態が良好で、十分な収入があり、学歴も高く社会的に活発な人は、有害なレベルの飲酒をする確率が高い」という。今回の研究では、イングランドに居住する50歳以上の9,000人以上を対象に2008~2009年と2010~2011年に実施した調査の回答を追跡した。男性では週22~50単位、女性では週15~35単位の飲酒があれば問題飲酒のリスクが「増えつつある」とし、男性で週50単位、女性で35単位を超えていればリスクが「高い」とした。ビール1パイント(568 ml)またはワイン小グラス1杯でアルコール2単位に相当するものとした。研究の結果、問題飲酒のリスクは、男性では60代前半がピークでその後は減少し、女性では年齢とともに減少していた。女性では収入の高さと問題飲酒のリスクに相関が認められた。喫煙、学歴の高さ、健康状態の良好さは、いずれも男女ともにリスクに関連していた。
雇用形態は有意な因子とはならなかったが、女性では仕事を引退しているとリスクが高かった。抑うつや孤独感にリスクとの関連はみられなかったが、男性では別居や離婚を含めて一人暮らしをしている人は問題飲酒が多かった。男性では白人に問題飲酒がみられる比率が高かった。この研究は、「BMJ Open」オンライン版に7月23日掲載された。
この知見から、問題飲酒は成功している高齢者の隠れた健康面・社会面の問題だといえると、研究グループは指摘している。米シルバー・ヒル病院(コネチカット州)のEric Collins氏は、豊かな暮らしが問題飲酒のリスクを高める理由として、余暇の時間が豊富にあることを挙げている。また、健康に不安がない人は過剰に飲酒しても自分は大丈夫だと考えており、財政面でも十分に酒類を買う余裕があると同氏は説明している。米ズッカー・ヒルサイド病院(ニューヨーク州)のBruce Goldman 氏は、今回の知見からリスクのある高齢者を特定する重要性が示されると述べるとともに、「医療従事者は簡単で汎用性のある飲酒スクリーニングを取り入れるべきだ。アルコールの使用とリスクについて患者と率直に話すきっかけにもなる」と指摘している。
>>いわゆる「成功者」の方は、財力も然ることながら、人脈も広い方が多い傾向にあることから、社交場に出席することも多く、いわゆる「飲酒する機会」が多いことも影響しているのではないでしょうか。どちらにしても、危険域に達する飲酒については、体への影響が出てくることを否定できないので、自身での管理が必要になりますね。