ストレス軽減、運動効果も 笑いと元気の不思議な関係

日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO52345710S3A300C1MZ4001/

笑いは人生を豊かにする。経験的にも体によい感じがする。最近は、医学や脳科学の観点から健康維持に役立つ理由を探る研究も活発になっている。しかし作用の仕組みは明確に分からず、信頼性の高い調査も少ない。笑いと健康の関係はどこまで分かってきたのだろうか。何がよい効果をもたらすのだろうか。

 元気で長生き研究所(大阪市)を主宰する昇幹夫所長は、現役の産婦人科と麻酔科の医師でもある。1980年代半ばから笑いがもつ医学的効用に関心を寄せ、この10年間で笑いを勧める講演は1700回を超えた。「笑顔は世界共通の施しの行為」と唱え、「出産に立ち会い赤ちゃんの笑顔を見ることが、私の最高の健康法です」と聴衆に語りかけている。

■増える論文の数

 笑いが医療に取り入れられた端緒は、米国の雑誌編集長だったノーマン・カズンズ氏が強直性脊椎炎という難病にかかり、笑いを取り入れた治療で完治した経験を著名な医学雑誌に報告した76年のことだ。ユーモア小説を読んだり喜劇映画を見たりして大笑いすると痛みが和らいでぐっすり眠れるようになり、数カ月後には職場復帰した。カズンズ氏はその後、カリフォルニア大学医学部教授に転じ、笑いの治癒力を説いた。

 これを機に笑いの効用を科学的に解き明かそうとする研究が始まった。日本でも94年に初めて、笑いが免疫機能を高める可能性を示す実験が報告され研究が増えてきた。ストレスの軽減や血糖値の上昇を抑える効果、血圧の低下を調べる例が多い。

 笑いと健康の関係に詳しい大平哲也・福島県立医科大学教授が世界の主要医学誌を登録するデータベースで「笑い」を含む論文数を調べたところ、82~86年の5年間に27件だったのに対し、2007~11年の5年間には121件と4.5倍に増えた。

 注目度は高まっているが、笑いが健康によいという理由をはっきり証明できたわけではない。大平教授は「長期間追跡した調査がまだない」と明かす。

 免疫機能の向上やストレスの軽減など短時間で一過性の効果は確かめられても、それが長期間の健康維持にどう役立っているのか、本当に元気で長生きにつながっているのかが調べられていない。効果をもたらす仕組みも不明なため、笑うと健康になるのか、健康だからよく笑うのか、因果関係をつかむ議論はいつも堂々巡りになる。

 現時点で信頼できる笑いの医学的な効用とは何か。大平教授は「運動とストレスの解消」の2点を指摘する。

■カロリーを消費

 声を出して大笑いした後は腹筋が痛くなる。笑い方にもよるが、笑いは運動と同様に筋肉を使いカロリーを消費することは確かなようだ。ストレス解消では、笑いが脳内の血流を増やしたり自律神経を安定にしたりする作用は認められている。ただこれは音楽鑑賞や旅行、趣味などに熱中した時などにも見られ、笑いに限った現象ではない。

 笑いと関係の深い暮らし方も調べる必要があるかもしれない。元気で長生き研究所の昇所長は「感情を抑え込まないことが大事」と話す。「笑いをきっかけにして喜怒哀楽を4・1・2・3の比率で過ごせるようにしよう」と付け加える。大平教授は「よく笑っている人は、人と話す機会が多い。社会とのつながりがあるかどうかも重要な指標」と解説する。

 心から笑っているのか、愛想笑いをしているのか、笑いの種類を客観的に判定する方法を確立しようとする事業もある。NPO法人のプロジェクトaH(東大阪市)は、笑いの強さと量を計測する装置の開発に取り組んでいる。

 顔と腹の筋電位とのどの振動を測り、笑いの種類に応じて点数化する。単位は「aH(アッハ)」といい、数値の算出方法などを改良中。実用化すれば「毎日100aH以上笑う人の平均寿命は85歳」というような分析が可能になると、期待を寄せている。

 知能を発達させた人間にとって笑いの力は絶大だ。作用の仕組みが分からないからといって、ぞんざいに扱ってはいけない。笑いのあふれる生活を送れるようにしよう。

(編集委員 永田好生)

>>>笑いは人生の潤滑剤

小児歯科学会、第51回日本小児歯科学会大会のホームページを公開

ha-ppy-news.net http://www.ha-ppy-news.net/topics/106297.html

日本小児歯科学会は、5月23日(木)・24日(金)と長良川国際会議場(岐阜市長良福光2695-2)を会場に開催する第51回日本小児歯科学会大会のホームページを公開した。
同大会では、基調講演として、「包括歯科医療としての小児歯科」講師・日本小児歯科学会理事長 山﨑 要一氏、特別講演(公開講座)「想像するちから、チンパンジーが教えてくれた人間の心」 京都大学霊長類研究所教授 松沢哲郎氏などが予定されている。

>>>働く歯科医師の勉強の場の一つが学会といえます。学会に行き刺激を受けるのもよいでしょう。

石器時代人の歯は現代人よりも健康

ヘルスデージャパン http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4300%3A201334&catid=51&Itemid=104

古代人の歯は現代人の歯に比べて健康的だったことが、オーストラリア、アデレード大学オーストラリア古代DNAセンター所長のAlan Cooper教授らの研究でわかり、研究論文が「Nature Genetics」2月18日号に掲載された。過去7,500年にわたるこの口腔衛生の悪化は、ヒトの進化や産業化が原因で口腔細菌が変化した結果であり、これらの変化が口腔やその他の慢性的な健康障害をもたらしたという。
Cooper氏らは、欧州の有史以前の人骨34体から発見された歯石に保持されていたDNAを調べた。これらの検体を用いて、石器時代から最後の狩猟採集民、中世、産業革命の食品製造導入後まで、口腔細菌の変化を分析した。その結果、ヒトの行動や食事の進化は口腔衛生に悪影響を与えた。
Cooper氏は、「口腔細菌の組成は農作開始時と、150年ほど前にも大きく変わった。産業革命で加工糖と小麦粉が登場すると、口腔細菌の多様性は激変し、虫歯を引き起こす菌が優勢になった。現代の口腔は基本的に、恒常的に疾患の状態にある。これは、過去7,500年の進化が体内の細菌に及ぼす影響、健康に及ぼす重要な結果を初めて記録したものである」と述べている。
著者の1人は、「歯垢は、唯一簡単にアクセスできる、保存状態にあるヒトの細菌源だ」という。Cooper氏らは、他の時代や地域、他の種などに研究を拡大する考えだ。(HealthDay News 2月19日)

>>>あらためてプラークコントロールの重要性を認識させます。

インプラント論文が米学術誌で最優秀賞 山田陽一さん

中日メディカルサイト http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130301143039492

患者に貢献できて初めて医療
歯のインプラント医療で最も権威ある米国の国際学術誌に投稿した論文が、年間に掲載された150編の中で最優秀賞に選ばれた。手がけるのは歯の神経(歯髄)から骨のもととなる幹細胞を取り出し、あごに移植する研究。「できるだけ早くこの方法を実用化させたい。医療は患者に貢献できて初めて医療だから」
インプラントをする際、歯槽膿漏(のうろう)などであごの骨が薄くなっていると一般的には本人の腰の骨を移植する。しかし腰の骨を削るには全身麻酔を伴う大手術になる。「負担が大きいので患者さんの8割が諦めてしまう。何とかしたかった」
動物実験で歯の幹細胞からあごの骨を再生させることに成功。その成果を今回の論文にまとめた。今後は臨床試験を視野に入れる。

愛知県武豊町の出身。大学4年のときに父親をがんで失った。「何もできない自分に腹が立った。人を直接助けられるような仕事につきたい」。広島大工学部卒業後に大阪大歯学部に編入し、進む道を変えた。
「この方法はiPS細胞で注目を集める再生医療。この分野に貢献できることがうれしい」。病院に勤務しながら研究を続ける毎日だ。46歳。(中村禎一郎)

>>>冒頭の言葉、重みがあります。

睡眠時無呼吸、男性より女性で脳損傷度大きい―米研究

健康百科 http://kenko100.jp/news/13/03/01/01

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)看護学部のPaul M. Macey准教授らは、睡眠中に数十回以上、呼吸が止まる「閉塞(へいそく)性睡眠時無呼吸」の患者は、男性よりも女性で脳の全体的な損傷度が大きいとの研究結果を、米医学誌「Sleep」(2012; 35: 1603-1613)に発表した。

意思決定や感情調節の領域で影響大

 閉塞性睡眠時無呼吸は、睡眠中に舌の根元や上顎の奥が下がって気道をふさぎ、呼吸が止まる病気。一晩に10秒以上の無呼吸が30回以上ある場合をいい、自覚しない睡眠不足から交通事故などを起こすことが社会問題化しているが、それだけでなく、高血圧や不整脈、心不全、脳卒中、糖尿病、うつ病などを引き起こすこともある。

 Macey准教授らは、UCLA睡眠研究所で閉塞性睡眠時無呼吸と新たに診断された患者30人(女性10人、男性20人)と健康な50人(同20人、30人)を対象に、脳の内部(白質)の損傷度を検討した。

 その結果、閉塞性睡眠時無呼吸の患者では男性よりも女性で脳損傷度が高く、意思の決定や感情の調節に関わる帯状束や前帯状回皮質などの領域で大きな影響を受けていた。さらに、男性よりも女性でうつや不安の症状が重いことも示されたという。

 以上のことから、Macey准教授らは「女性の閉塞性睡眠時無呼吸は、男性のものとかなり異なっている。実際、今回の研究では、女性が受ける影響は男性より大きく、同じ条件での脳損傷度は、男性より女性で大きいことが明らかになった」と結論。女性でより早期の治療が必要とした上で、「閉塞性睡眠時無呼吸が脳損傷を引き起こすのか、それとも逆に脳損傷が睡眠障害を引き起こすのか、それともうつ、認知症、心臓病、脳卒中などが脳損傷を引き起こし、それがさらに閉塞性睡眠時無呼吸を引き起こすのかについては、まだ分かっていない」と指摘している。

>>>睡眠時無呼吸は歯科も関係しています

松川村の歯科医、東京マラソンで救命に奔走 感謝状贈呈へ

信濃毎日新聞 http://www.shinmai.co.jp/news/20130301/KT130228FTI090028000.php

北安曇郡松川村の歯科医師、伊藤正明さん(52)が、2月24日に都内で行われた東京マラソンで、意識を失い心肺停止状態で倒れた男性ランナー(30)の救助に貢献していたことが、28日分かった。東京消防庁日本橋消防署によると、関わったのは通報、AED(自動体外式除細動器)探し、救命処置などを担った計9人。倒れた男性は快方に向かっているという。伊藤さんらには2日、同消防署から感謝状が贈られる。

 伊藤さんはランナーとして出場。中央区の交差点付近に差しかかった時、うつぶせに倒れている男性が目に入った。駆け寄って声を掛けても反応がなく、他のランナーらと静かにあおむけにして気道を確保し、自ら心臓マッサージを始めた。

 「AEDはありませんか。救急車も呼んで」と叫ぶと、誰かが近くの交番からAEDを抱えて走ってきた。病院勤務というランナー(26)が心臓マッサージを交代し、見ず知らずの数人でAEDを起動。しばらくすると、急に男性の意識が戻り、激しくせき込んだという。

 「すぐ会話もでき、一緒にいた数人で『よかった』って声が出ました」と伊藤さん。駆け付けた医師らに引き継ぎ、レースに戻った伊藤さんは5時間半で完走した。本格的な救急救命は初めてだったといい、「それぞれができることを分担し合うチームワークが大切だと、あらためて実感した」と話している。

>>>歯科医師は口の中だけなく救命救急も出来ます。

日本の薬価は欧州より高い、厚労省が報告 算定方式見直しへ

Online Med
http://www.geocities.jp/onlinemedsante/backnumber/1302.html#page39

厚労省は2月7日の中医協薬価専門部会に、日本の薬価水準は欧州より高いとする分析結果を報告、これを受けて部会では、診療側と支払側の双方から、新薬の薬価算定時の外国価格調整の見直し、原価計算の費用や利益率の見直しなど、薬価算定方式の見直しの議論が必要との意見が出された。
診療側で京都府医師会副会長の安達委員が1年近く前に、日本保険医団体連合会(保団連)が発表したデータの検証を行うよう求めていたもの。
厚労省は、保団連の発表内容を基に、販売額上位100品目の中から国際比較が可能な66品目について、分析した結果を報告、「日本の薬価が欧州より高いのは事実であった」と報告した。
保団連のデータとは別に、厚労省は最近の新薬の薬価の比較も行い、その結果でも日本は欧州に比べて高い結果となったとした。
安達氏は、薬価の高い米国を含めた外国価格調整となっている中で起きている問題と指摘、新薬の薬価算定時の外国価格調整の見直しが必要との考えを示したが、一方で「現実には米国発の新薬が多い」という問題であるとの認識もある。
厚労省は、新薬創出加算の議論の中で製薬業界が示した資料の中で「精神疾患やてんかんの薬剤は日本が安く、高血圧薬などは高い」としていたことをあげ、今回のデータは販売額の大きいものであり、その中には高血圧薬などが入るため、それが反映しているとの考察もしているとした。
 さらに、日本では欧米にない新薬の市販直後調査を課しており、メーカーはそのための経費も負担しているため、データには出ないが背景として考えられると説明した。

厚生労働省 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会 (第87回) 
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002w6r3.html

新薬における欧州との比較について
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002w6r3-att/2r9852000002w6uj.pdf

茨城医療センター、再指定の出発ー院長「ほっとした」、患者を出迎え

Yahoo! ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130301-00000003-cbn-soci

昨年12月から保険医療機関の指定取り消し処分を受けていた東京医科大茨城医療センター(茨城県阿見町)が3月1日、再指定となり、通常の保険診療を再開した。原則5年間は再指定されないことになっているが、「地域医療の確保を図るために再指定しないと支障が生じると認められる医療機関に該当」(関東信越厚生局)するとして、異例の3か月での再指定。「一言で言えば、ほっとしている」。松崎靖司院長はこう語り、次々に訪れる患者を玄関で迎えた。

日医定例記者会見:「医療における規制改革について」-中川副会長

日医白クマ通信 No.1644 2013年2月28日(木)
http://www.med.or.jp/shirokuma/no1644.html

中川俊男副会長は2月27日の定例会見で、医療における規制改革について日医の見解を述べ、公的医療保険制度を堅持するため、混合診療の全面解禁や株式会社の参入に反対することを改めて強調した。
同副会長は、まず、政府のTPP交渉に触れ、「安倍総理は交渉参加に当たって、国民皆保険を守ると仰っており、日医としては総理の発言を信頼するが、これまでの経緯や直近の状況を踏まえると、国民皆保険が揺らぐ懸念を払拭することは出来ない」と慎重な姿勢を示した。米国からの日本の医療に対する営利産業化の要求が強まる中、国内でも医療の営利産業化に向けた流れがMOSS協議以来続いているとし、「小泉政権下での新自由主義的な考えが、今、再び自民党政権の下で強まり、規制改革会議が医療の営利産業化に踏み出そうとしている」と指摘。保険外併用療養の更なる範囲拡大が取り上げられていることについて、「いわゆる混合診療全面解禁のことではないと認識しているが、規制改革の目指すところが、公的給付範囲の縮小、民間市場の拡大にあると考えざるを得ない」と危惧した。
現行の先進医療制度の仕組みの中で行われる医療イノベーションには異論はないとした上で、政府に、(1) 公的な医療給付範囲を将来にわたって維持する、(2) 混合診療を全面解禁しない、(3) 株式会社を参入させない―の3点を最低限死守することを求めると強調。これらが織り込まれなければ国民皆保険は形骸化してしまうとして、「公的医療保険制度本体を侵食されないよう、医療の営利産業化の動きについては、従来どおり日医は真正面から対峙し、いかなる政権下においても徹底して阻止する」と述べた。

災害時 歯科医の役割を考える講演会

NNNニュース
http://news24.jp/nnn/news8804884.html

東日本大震災からまもなく2年となり、災害時の歯科医療について考える講演会が、2日、静岡市で開かれた。講演会は、県歯科医師会が主催したもので、市民や歯科医、約100人が訪れた。日本歯科医師会の柳川忠広常務理事は、東日本大震災の経験をもとに、遺体の身元の確認や仮設の歯科診療所など、災害時の歯科医の役割について講演した。柳川理事は、長い避難所生活で歯の病気から起こる肺炎や感染症を防ぐためにも、避難所には、事前に歯ブラシを用意しておくことが重要と訴えていた。