読売オンライン http://www.yomiuri.co.jp/komachi/childcare/cnews/20130315-OYT8T00548.htm
運動量や体調に配慮
子どものおやつは、食事だけでは足りないエネルギーや栄養を補えて気分転換も図れる。ただし、欲しがるだけおやつを与えると、食習慣を乱しかねないので、与える量や時間などに配慮したい。
大阪市の女性会社員(35)は、保育所に迎えに行った長女(2)に、チョコレートをねだられて悩むことが多い。「つい、与え過ぎてしまい、その結果、娘が夕食をあまり食べず、寝る前になると空腹を訴えるので困っています」
日本小児保健協会が2010年に1~6歳児5097人の保護者を対象に行った調査によると、50%がおやつの時間を決めて与えていたが、「欲しがるときに(与えている)」保護者は23%、「特に気をつけていない」保護者も22%いた。
こうした状況を受け、日本小児歯科学会や日本小児科学会などのメンバーで構成する「小児科と小児歯科の保健検討委員会」は昨年2月、「子どもの間食」に関する見解をまとめた。そこでは、糖分や油脂を多く含む菓子や甘味飲料の過剰な摂取が虫歯や偏食の原因になりかねないと指摘。委員で東京医科歯科大名誉教授の高木裕三さんは「3食規則正しくとることがおやつを与える大前提になります」と話す。
与えるタイミングは、「3時のおやつ」というように昼食と夕食の間が適している。食べる量が少ない2歳以下の子は、午前と午後の2回に分けて与えてもいい。20~30分で済ませ、夕食後は与えないようにする。「朝食を食べられなくなり、生活のリズムも崩してしまうからです」と高木さん。
では、おやつの適量とはどの程度なのだろう。もちろん個人差はあるが、検討委員会の見解によると、1日に必要なエネルギー量の10~15%が目安。1~2歳児で100~150キロ・カロリー、3歳児~就学前なら140~240キロ・カロリーになる。
栄養士らでつくる大阪市の一般社団法人「健康栄養支援センター」の平尾千文さん(37)によると、カステラ1切れ(50グラム)が約160キロ・カロリー、シュークリーム1個(60グラム)が約150キロ・カロリー。「果物や乳製品を取り入れれば、栄養のバランスもとりやすい」とすすめる。市販の菓子との組み合わせの例を教えてもらった=表=。
ただし、量はあくまでも目安。その日の運動量や体調に応じて加減する。外で遊んだか、家でゆっくりと過ごしたかなど、子どもの様子を見守っておくことが大切だ。
食べ過ぎ、飲み過ぎにならないよう、菓子や清涼飲料水は袋や容器ごとではなく、皿やコップに分けて与える。食べ物がのどに詰まったり、アメについた棒でのどを突いたりしないように注意することも必要だ。
平尾さんは、長男の晴(はる)ちゃん(3)とおやつを手作りすることもある。「準備や後片づけも子どもと一緒にすると、手伝いの習慣も身につけられます」。さまざまな工夫をして、親子で楽しい時間を過ごしたい。
■200キロ・カロリーを目安にしたおやつの組み合わせの例
(括弧内の数字の単位はキロ・カロリー)
▼幼児用ビスケット5個(100)、バナナ1本(100)、お茶か水
▼ポテトチップス1/3袋・20グラム(110)、りんご1/4個(25)、牛乳100ミリ・リットル(65)
▼幼児用野菜せんべい4枚・16グラム(70)、枝豆85グラム(115)、お茶か水
>>>間食の習慣も子どもの口腔内の健康に重要です