中日メディカルサイト Q 幼児の「受け口」矯正必要?
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20121017141728819
3歳の息子ですが、歯科医師に「受け口」になっていると指摘され、矯正を勧められました。3歳に矯正をさせるのも気が引けます。(女性・38歳)
A 永久歯が生えてからでも
顎の発育は上顎と下顎で異なります。上顎は生後から急速に成長し、10歳ごろから徐々に成長のスピードが緩やかになります。一方、下顎は体の成長に合わせて大きくなるので、上顎の発育よりも遅れます。顎の成長が終わるのは20歳前後ですので、3歳の時点で受け口と判断するのはやや早計かもしれません。骨格は両親に似るので、相談のケースでは、歯科医師がご両親の顎の形を考慮した可能性もあります。
顎骨の発育異常がある場合、早期に器具の装着によって顎発育の誘導を行うこともあります。しかし、最終的には顎矯正(手術)が必要です。加えて、長期間の顎への矯正力によって顎(がく)関節に影響を及ぼしやすいことや、器具を口の中に入れるストレスを子どもに強いるなどの理由で、今はあまり行われないようです。
受け口には、歯の位置が原因となる場合と顎の成長が関わる場合があります。前者は主に歯科矯正によって治療し、後者は顎矯正が主体です。手術による治療でも歯科矯正は必要ですが、手術前後の歯科矯正に対しては保険適用が認められています。
まずは、永久歯(特に第一大臼歯)が生え終わる7歳ごろに、再び歯科医院を受診して、かみ合わせを診てもらうのがよいのではないかと思います。(愛知学院大歯学部顎顔面外科学講座准教授・深野英夫氏)
