睡眠時無呼吸の治療は高血圧も軽減

ヘルスデージャパン

http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4077%3A20121029&catid=51&Itemid=104

閉塞性睡眠時無呼吸として知られる睡眠障害に対して行われる持続陽圧呼吸療法(CPAP)により、高血圧症の男性の血圧が有意に低下することが、米イリノイ大学(シカゴ)のBharati Prasad氏らによる研究で明らかになった。結果は、「Journal of Clinical Sleep Medicine」10月15日号に掲載された。
閉塞性睡眠時無呼吸は睡眠を妨げ、夜間に呼吸が中断する。Prasad氏らは、閉塞性睡眠時無呼吸と新たに診断された高血圧症または2型糖尿病の男性221人にCPAPを実施した。CPAPは低い空気圧を利用して、患者が眠っている間、気道を開いた状態に保つ治療法。
その結果、CPAPを開始した3~6カ月後、また9~12カ月後の再検査時に、収縮期血圧と拡張期血圧両方の測定値の有意な低下がみられた。この結果は、閉塞性睡眠時無呼吸と高血圧を有する男性においてCPAPが睡眠障害だけでなく高血圧にも有効な治療法である可能性を示しているという。
Prasad氏は、「どのようなタイプの患者でも、他の慢性の内科疾患があっても、この治療法により恩恵が得られる可能性がある。今度は、異なるタイプの睡眠時無呼吸患者を登録した前向き研究を行うことが重要である」と述べている。今回の研究はCPAP療法と高血圧レベルの低下の関連性を示したが、因果関係を証明するものではない。 (HealthDay News 10月12日)

>>>一石二鳥ということでしょうか。

湖東・湖北地域 電子カルテ共有試験導入へ

YOMIURI ONLINE

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20121028-OYT8T00870.htm

彦根市立病院(彦根市)と長浜赤十字病院(長浜市)は来年1月から、湖東、湖北地域の他の医療機関と、インターネット上で、患者の診療情報が記載された電子カルテを共有する「地域医療連携ネットワーク」を試験的に導入する。中核病院と医院、診療所などとの「病診連携」の強化につながる県内初のシステムで、来年度からの本格導入を目指す。県は「患者のスムーズな転院や在宅医療の向上が期待できる」としている。(福永正樹)

両病院が持つ患者の病状や治療経過、レントゲン画像、検査データ、投薬などの電子カルテの情報を、インターネット上で他の病院や医院、診療所の医師に公開する。安全性の高いネットワークを使い、開業医など受け手側が閲覧するには患者の同意が必要になる。

詳しい治療情報をメールでやりとりすることもでき、投薬や検査の重複なども防げる。開業医らは両病院に紹介した入院患者の治療経過をいつでも確認できるようになるという。

試験導入に向け、両病院では現在、患者のアレルギーの有無や医師、看護師の記載内容など情報の公開範囲を精査している。

来年から電子カルテを導入する市立長浜病院(長浜市)でも、同2月から情報を提供する予定。13年度中には、湖北地域の歯科や薬局、訪問看護ステーションなどにも提供先を拡大していく方針。

調整役の県は「逆に、開業医が情報提供することも可能。今後、課題を精査したうえで、県内全域に広めていきたい」としている。

2012年10月29日  読売新聞)
>>>近未来を予想させます

後発薬だといくら安い? 高齢者に差額通知

佐賀新聞

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2316539.article.html

 佐賀県後期高齢者医療広域連合は被保険者に対し、先発薬から後発薬(ジェネリック医薬品)に切り替えた場合の自己負担軽減額を通知する。後発薬への変更を促し、医療費を抑制する狙いで、月当たり約800万円の削減効果を見込む。30日の定例議会に約130万円の関連補正予算案を提出する。

県内の全市町が加入する同連合は、75歳以上の高齢者を被保険者とする後期高齢者医療制度を運営。全体の薬代の中で後発薬のシェアは10・4%にとどまる一方、後発薬に代替可能な新薬のシェアは38・2%に上る。

差額通知する薬剤は、がんや精神疾患など告知の問題が生じる薬を除き、生活習慣病や眼科、耳鼻科の用剤など12薬効を予定。1回目の通知書は来年1月に送付、対象者約1万6千人の中から差額の大きい1万人を抽出して送る。

通知者の20%が切り替えた場合、月当たり約800万円の削減効果が生まれる。通知書は、処方されている先発薬の名称と現在の自己負担額、後発薬に切り替えた場合の差額を記載。年2回の送付を予定している。

後発薬は、薬の特許が切れた後に同じ成分で安く販売される薬。国は患者の負担軽減や医療費抑制のために普及を進めている。差額通知は協会けんぽが全国的に実施、国民健康保険でも武雄市と白石町が実施している。

>>>皆さんもジェネリック採用されてますか?

2012年10月27日更新

秀才だけが医師に向いているのか! 医学部志願者に門戸を広げるドイツの試み

WEB RONZA

http://webronza.asahi.com/global/2012102600003.html

中略

ところで、ドイツでは医師を目指す志願者を対象としたテストTMS(Test f?・r Medizinische Studieng?・nge)があるのをご存知だろうか。医学部に入学を希望しているが、成績がそこまで届かない、しかし医者としての適性が非常に高い人々を入学させるための試験である。このTMSで好成績を収めると、大学進学の要となる入学資格試験成績に加算され、学業優秀者でなくても医学部合格への道が開けるのだ。

■ドイツの大学受験

ドイツでは日本のような大学入学試験はない。ギムナジウム(日本の中高一貫教育)の卒業試験アビトゥアに合格(最高点1.0から4.0まで)すれば、大学入学資格を得たことになる。大学進学希望者は、ギムナジウムの最後の2年間か3年間(学校や州により異なる)の成績とアビトゥアの成績を一括した書類を願書として直接大学へ提出し、合否の結果を待つ。

ただし、医学部、歯学部、薬学部、獣医学部志願者は、大学ではなく、まずドルトムンドに本拠を構える中央学籍配分機関Stiftung f?・r Hochschulzulassung(SfH)へ願書を提出する。SfHは、各大学医学部入学者の一次選考を行う。この選考では、まずアビトゥア成績最優秀者と待機志願者だけを対象とした審査を行い、合格者を決定する(医学部合格者総数の4割)。その後、残り6割の進学者は、各大学の二次選考で合格者を選出する。第二次で不合格の場合、合格するまで待機するか、学部変更をして勉学するなどその対応も各人各様だ。これが一般の医学部受験だが、TMSは、こうした通常の受験では少々学力が足りない学生に、医学部入学の門戸を開くために設立された制度だ。中略-テスト内容は、医学・自然科学の基礎的理解、パターン認知力、図表読解力、空間把握力、記憶力、視感覚、集中力など。テストは正味5時間ほど。中略-入試の判定において、受験者のTMS成果をどう扱うかは大学に一任されている。 TMSの得点を重視する大学もあれば、参考にしない大学もある。

■医師に向いているのは学業優秀者だけとは限らない

現在、14大学の医学部、7大学の歯学部でTMSテストの結果を配慮し、入学選考を行っている。この選考の際に、TMSで加算された成績が効力を発する。中略-ちなみに、マインツ大学医学部昨年の合格者内訳は、アビトゥア成績のみの志願者51%、TMS成績を加算した志願者49%という。中略-

ハイデルベルク大学の医・歯学部学生部のユタ・ベッヒャー氏は「アビトゥア最高点1.0保持者が必ずしも将来優秀な医師になる保証はどこにもないし、医師に向いているとは限らない」と、説明する。逆に、成績はそれほどでなくても、熱意があればいい医者になる可能性は高い。TMSは、性別に関係なく優秀な医師を教育することを目的とし、医学部の門戸を広げる寛大な評価法である。

■優秀な人材育成には寛大さも必要

フライブルク大学歯学部で勉学中のA君によれば、「友達のB君は、アビトゥア1.8でTMSを受けた。でも結果が思わしくなく、医学部への進学はいまだ出来ずにいる。同じくアビトゥア1.8の女友達Cさんは、TMS得点が高かったことが幸いし、念願のハイデルベルク大学医学部にストレートで合格した」という。

ちなみにA君はTMSを受けなかったそうだ。「僕のアビトウアは1.4。医学を希望する学生の成績はそのほとんどが1.0から1.2だったので、合格はかなり難しいと思った。第一志望のフライブルク大学歯学部合格枠はわずか40名(2009年)で最難関だった。SfHの選考では不合格だったが、運よくフライブルク大学の選考で合格した。ギムナジウム在学中に物理や数学などの全国競技会に参加して好成績を収めたこと、生徒会役員や余暇時間でのボランティア活動がプラスになったのだと思う」と語る。

フライブルク大学学生部イルムガード・ストライト-ライン-ボーム氏は、「自主的な社会福祉活動や数学・物理など競技会入賞、看護士や介護士の資格保有なども配慮して合否を選考する」と語る。A君もその対象となったのだろう。

アレンスバッハ世論調査研究所が行った2011年意識調査によれば、ドイツで一番人望を集めている職業は医師だという。医学部は毎年人気の高い学部でもある。従って、どうしても成績優秀な秀才ばかりが集まりがちだ。しかし、TMSという寛大な評価法により、医師として必要な、成績意外の素養を汲みとるシステムは、日本も学ぶべきところがあるのではないだろうか。

>>>この考え方、興味深いですね。確かに試験に強いだけでは、名医にはなれないかもしれせん。