外来困難者宅へ歯医者さん“出前診療”

デーリー東北新聞 http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2012/10/12/new1210121101.htm#

青森県歯科医師会(山口勝弘会長)は本年度から、持ち運びできる治療機材(ポータブルユニット)4台を八戸、青森、弘前の3市に配置、寝たきりなどで外来が難しい人を対象とした在宅診療に力を入れている。9月まで半年間の実績は全県で32件にとどまるが、高齢化社会の進展で在宅療養者の増加が見込まれ、同会は「需要はさらに増える」とみている。
 同会の在宅歯科医療連携室が、希望者の相談を受けて、かかりつけ医や各地域の歯科医師会との間で訪問する歯科医を調整。本部と3市の歯科医師会に配置したユニットを歯科医に貸し出し、訪問してもらう仕組みだ。
 同会の小西史人常務理事は「口内の健康を守り、自分で食事を取れるよう保つのは、体全体の健康上も大切なこと」と在宅診療の意義を強調する。
 一方、交通費が診療報酬に含まれないなど歯科医によるボランティアの側面が強いほか、訪問は医院から半径16キロ圏内とされ、郡部では訪問を頼めない可能性もある。小西常務理事は「国がシステムの改善をしてくれれば、在宅診療はもっと進むだろう」と話す。

「歯」の数値目標達成 佐賀県

佐賀新聞 http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2309216.article.html

佐賀県は、県歯科保健計画「ヘルシースマイル佐賀21」の2011年度の実施状況をまとめた。数値目標を設定した8項目のうち、「3歳児の平均虫歯数半減」「80歳で20本以上、自分の歯を持つ人の割合30%」など5項目が計画期間を1年残して目標を達成した。

 計画期間は2000~12年。乳幼児期から一貫した対策を進め、3歳児、12歳児の平均虫歯数や40、50歳の歯周炎罹患(りかん)者数など、8項目について数値目標を設定している。

 計画策定時の3歳児の平均虫歯数は3・38本だったが、11年までに1・28本(目標1・6本)に改善。12歳児も3・33本から1・0本(同1・6本)に減り、目標をクリアした。

 60歳で自分の歯を24本以上持つ人の割合(目標50%)は43・1%から62・5%、70歳で24本以上の人(同35%)は29・3%から36・1%に上昇。80歳で20本以上の人(同30%)も25・6%から41・0%に増え、いずれも数値目標を達成した。

 一方、40歳の歯周炎罹患者の割合は計画策定時の32・7%から20%に減らす計画だったが、42・9%で目標には届かなかった。このほか、「3歳児の虫歯保有者半減」「50歳の歯周炎罹患者45%を30%に」が未達成となっている。

 県健康増進課は「年1、2回の定期検診で、歯周炎も早期発見できる。かかりつけの歯科医を持ち、自分の歯と口の中の健康に関心を持って」と呼び掛ける。

日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック、開院を控え内覧会を開催

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5001

日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック(東京都小金井市)が10月17日の開院を目前に控え、10月12日の午後、医療・介護・福祉関係者を対象に内覧会を開催した。
 歯科診療については、障害者、寝たきり・高齢者を対象とし、患者の状態によって全身麻酔による対応も可能。リハビリテーション分野では、摂食・嚥下障害、言語・コミュニケーション障害の機能回復のため、専用カンファレンスルームで歯科医、内科医、歯科衛生士に加え、常勤の言語聴覚士が指導や機能訓練を行う。 
 1階の食の研究・研修センターにはその場で調理できるキッチンがあり、管理栄養士が研修会を開催。受付横の介護食ショップでは約300品目の介護食を揃え、種々の教室の開催も予定している。
 11月11日には、小金井市民交流センター(東京都小金井市)で開設記念講演会が開催される。

肺炎の原因は歯周病?

みんゆうNET http://www.minyu-net.com/kenkou/dental/121012den.html

禁煙と口腔ケア心掛けて

 歯周病、いわゆる「歯槽膿漏(のうろう)」は20歳を過ぎれば大なり小なり、誰もがかかっている病気です。時には重症化したり、65歳を超えた、いわゆる高齢者になるとさまざまな問題を引き起こします。
 中でも肺炎は、その多くが歯周病の原因菌による感染症であることが分かっており、特に寝たきり状態の場合、高頻度で誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こします。最近ではさまざまな呼吸器疾患にも悪影響を与えていることが分かってきました。慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)なども歯周病との関連があるものの一つです。
 COPDは、いわゆる「たばこ病」とも呼ばれ、喫煙歴が長い40代以上に多く見られ、たばこなどの刺激により気管支が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気です。
 一方、歯周病にとってもたばこは有害で、歯肉の抵抗力を弱め、炎症を起こしやすい状態とし、細菌が増えやすい環境を作り上げます。このように増えた細菌は、誤嚥性肺炎の原因菌となり悪循環を起こします。
 このようにCOPDも歯周病もいわゆる「たばこ病」に分類される病気ですが、禁煙を心掛け、歯周病の管理を怠らないようにすれば、そのリスクを下げることができます。その管理の多くを占めるのが口腔(こうくう)ケアです。お近くの歯科医院に相談し、早めに口の中の健康状態をチェックし、積極的な口腔ケアを心掛けましょう。(県歯科医師会)

《医療相談》何を食べても塩辛い 回答・平井良治さん

朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/health/doushimashita/OSK201210110039.html

59歳女性。数年前から、何を食べても塩辛く感じます。菓子パンなども同じです。料理はできるだけ薄味で、みそ汁は具のみ食べ、塩ザケは一度洗ってから焼きます。それでも塩辛く感じます。最近、食べる楽しみがありません。どうしたら治るのでしょうか。(兵庫県・S)

■答える人 平井良治(ひらい・りょうじ)さん 日本大学医学部助教(耳鼻咽喉科)=東京都板橋区

 Q どのような病気が考えられますか。

 A 味覚障害の症状の一つ「異味症」の可能性があります。味覚障害には、食べたものと違う味を感じる「異味症」、味が分からなくなる「味覚低下」、味がしない「味覚消失」、何も食べていなくても苦みや塩辛さなどを感じる「自発性異常味覚」、何を食べてもまずく感じる「悪味症」があります。日本口腔・咽頭(いんとう)科学会の調べでは、2000年代に患者数は1990年代より1.7倍に増えています。50~70代の女性に多い傾向があります。

 Q 原因は。

 A 主な原因は亜鉛の不足です。亜鉛は、舌の表面にある味蕾(みらい)という味を感じる部分の再生に必要な要素です。亜鉛不足は偏った食生活のほか、抗がん剤や降圧剤の影響があります。糖尿病や肝障害、腎不全など肝臓や腎臓の病気でも、亜鉛の吸収が妨げられることがあります。亜鉛とは関係なく、加齢や病気による唾液(だえき)量の低下、うつ病が原因になることもあります。

 Q 治療法は。

 A まず、原因を調べるために、血液検査のほか、苦みや辛み、酸味など味のついたろ紙を舌にあてる検査や舌に電気を流す検査をします。亜鉛不足が原因と分かれば、亜鉛の錠剤を1日2回服用します。多くの場合、3~6カ月服用を続けると味覚は徐々に戻ってきます。他の病気が原因であれば、もとの病気の治療が必要です。

 Q 相談者は症状が数年続いているようです。

 A 肝臓や腎臓など内臓の病気が原因の可能性もあります。一度、専門の耳鼻咽喉(いんこう)科を受診して原因を調べてもらったらどうでしょうか。