痛みの記憶が強く残る治療とは?

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=77642

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みなさんは、歯科の治療を受けた時、長い時間にもかかわらず、さほど苦痛の記憶が残らない時もあれば、短時間で済んだのにひどく痛かった気がする、などという経験がありませんか?それは痛みの強さだけの問題なのでしょうか?もちろん、痛みの強さが強ければ強いほど、苦痛の記憶が残るのは分かるのですが、それでは、ピーク時の痛みの強さが同じだとしたらどうでしょう。たとえば全く痛みがないのを0とし、我慢できないほどの痛みを10としたとき、痛みのピークが8だとしたら、治療や検査の時間が短いほど苦痛の記憶は残らないと思いますか?非常に興味深い研究があります。トロント大学のドナルドレデルマイヤーとダニエル・カーネマンの共同研究で、大腸内視鏡検査を受けた人の苦痛の記憶の調査です。検査を受けている人の苦痛を、60秒ごとに10段階で評価してもらい、調べたものです。その中で、Aさんの検査時間は8分間、Bさんの検査時間は24分間、ピーク時の痛みは2人とも評価8と同じでした。単純に考えれば、検査時間が短いAさんの方が、検査終了時の苦痛の記憶はBさんより良好のはずです。しかし、実際はそうではありませんでした。

 そこで研究者たちは、さらに詳しく痛みの変化を調べました。すると短時間の検査だったAさんの検査終了時の痛みは7で、Bさんは1だったのです。どうやら、痛みの記憶というのは「ピークエンドの法則」というのがあり、ピーク時と終了時の痛みの平均でほとんど決まることが分かりました。2人だけでなく、その他154人の人たちにも同じ傾向がみられたのです。つまり検査や治療は、ピーク時の痛みを軽くし、治療や検査の終了時痛みを軽くしてやると、持続時間には関係なく、苦痛の記憶は軽減するというわけです。この法則、ぜび医療現場で応用したいものです。

>>われわれもそうですが、「痛み」はできるだけ避けたいもの。大人になっても、幼児期の「痛み」が記憶され、例えば、歯医者で痛い治療をされ、トラウマになっており、重症化して来られる方も少なからずいらっしゃいます。今回の記事では、「ピーク時の痛みの軽減」「終了時の痛みを軽く」することで、痛みの記憶が残りにくいことがわかりました。臨床現場で使える、有用なデータかと思います。

世界初の飲み込んでも安心なマウスケア剤で、障がい者の仕事創出に挑戦する「ネオナイシンプロジェクト」

世界初の飲み込んでも安心なマウスケア剤で、障がい者の仕事創出に挑戦する「ネオナイシンプロジェクト」

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毎日する歯磨き。うがいの時に間違えて飲み込んでしまったことはありませんか?もしも飲み込んでも大丈夫なマウスケア剤があったら…。

今回紹介するのは、日本から生まれた、世界初の飲みこんでも安心なマウスケア剤と障がい者の仕事創出に挑戦する新しいビジネスモデルです。昨年、九州大学等とバイオベンチャーが開発した、100%天然由来の口腔用抗菌製剤「ネオナイシン」。

虫歯・歯周病原因菌への合成殺菌剤と同等の抗菌効果があるというこの成分をマウスケア剤に用いることで、誤飲の恐れの多い要介護高齢者や重度な心身障害者の方などのニーズに応えようというのです。

虫歯、歯周病は細菌による感染症であり、日本人のうち虫歯を患っている人は全人口の90%、歯周病については70%といわれています。また口腔内細菌の増加は、高齢者を中心に1日に300人もの死亡原因となっている誤嚥性肺炎のリスク要因で大きな問題となっています。(ウェブサイトより)

このような現状に対し、からだに優しい、かつ効果の高いマウスケア剤を目指して、九州大学大学院農学研究院と鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部との共同研究により、天然由来の口腔用抗菌剤「ネオナイシン」は開発されました。

今回はこのネオナイシンプロジェクトについて、株式会社トライフ代表の手島大輔さんにお話を伺いました。

障がい者とその家族を、自分のできることで支援する

手島さんは大学卒業後、商社営業職を経て、コンサルファームでの勤務。ちょうどその時に生まれた子どもに障がいがあることが分かりました。

障がい者の働く場所がないこと、親の死後は十分なサポート体制がないこと不安だらけ、この現状を自ら変えていけないかと考えました。

これが手島さんと「障がい者とその家族を自分のできることで支援すること」の出会いでした。

その後、イデアインターナショナルに転職し、障がい者の仕事創出を目的としたオーガニックコスメブランド「アグロナチュラ」の立上げを行いました。そして、福祉とビジネスの融合を目指し、2006年に独立しました。

その後、障がいのある方々のモノづくりや販売を支援する自立支援ボランティア団体「セルザチャレンジ」を創設。ビジネス、営業やコンサル、広告やデザイン系の家族に障がい者を持つメンバーが中心となり、結婚式で使ったキャンドルを再利用したオシャレなキャンドル製作や、震災後には陸前高田で梅干しをつくる活動してきました。

しかしその活動において、劇的な働く障がい者の仕事や収入の向上や、自身も仕事をしながらのボランティア活動の継続性は難しく、苦悩の日々であったといいます。リーマンショック後は本業の経営が危機となり、冷蔵庫はカラ、ボランティアに行く電車代もなくて自転車で行った時期もあったそう。

しかし障がい児を持つ親としては、学校卒業後の働く場、住む場、そして親の死後のサポート体制など、死ぬまで不安な悩みを解決していかなければならない。そこで、自身の使命でもある障がい者の仕事づくりや支える仕組みづくりを、強い事業と組み合わせて継続的に実現していく「福祉とビジネスの融合」を行う新しい事業を模索していました。

福祉とビジネスの融合をめざして

今回のプロジェクトのきっかけは2年ほど前に、九州大学等とベンチャーを組み、ナイシンの研究に従事していた永利浩平さんから声をかけられたこと。おからにも住んでいる植物性乳酸菌が作る抗菌ペプチド(たんぱく質)で世界50か国以上で安全性が認められている天然由来の食品添加物ナイシンA、そして「梅エキス」を組み合わせた「ネオナイシン」の可能性を感じたこと、そしてこの競争力のある製品事業を通して障がい者の仕事づくりに挑戦してみようとこのプロジェクトを始めたそうです。

殺菌力に関しては市販のマウスケアと同じくらいですが、万が一飲み込んでしまった場合でも、アミノ酸として消化されるので胃腸への影響はないとのこと。世界一の高齢者国家である日本発のプロダクトとして、今後、世界に向けて、誤飲の恐れの多い高齢者や障害者への活用を期待することができそうです。

体のみに優しいだけではありません。ネオナイシンは植物性乳酸菌や梅エキス、天然由来の食品添加物からなっているので、石油などの限られた化石原料に頼らず製品を作りつづけることが可能です。河川・土壌への排出時も微生物により生分解されるので、生産そして排出とともにに環境への負荷が低いというサステナブルな未来のプロダクトです。

飲み込んでしまっても安心なマウスウォッシュや、うがいのできなくなった要介護老人が飲んでも安心で殺菌効果もあるマウスケア剤、また乳幼児にも使用できる刺激の少ない虫歯予防の歯磨き剤など、様々なニーズに応える「ネオナイシン」配合製品。

そして6月10日には、この「ネオナイシン」を配合した新ブランド「オーラルピース」と新製品2アイテム(「歯磨き&口腔ケアジェル」「マウスリフレッシュ&ウォッシュ」)、また障がい者による原料生産や販売活動という新しいビジネスモデルの記者発表を計画しているとのこと。

原料である大豆やミントの生産、製品の受発注などの業務、富山の薬売り方式での介護老人施設などへの販売などに障がい者の仕事を創出していく計画で、プロジェクトには、九州大学教授をはじめとした研究開発陣だけでなく、慶應義塾大学教授などをはじめとした障がい者の仕事づくりの第一人者がメンバーとして携わっているそう。

手島さんがこれまで行ってきた各地の障がい者施設でつくるものの販売支援というボランティア活動に加え、競争力のある製品を通して販売や原料生産で障がい者の仕事を創出していくという事業への挑戦。

>>外部環境に依存する寄付でも助成金でもなく、自分たちの事業でお金を生み出しながら、CSRでもない新しい形のソーシャルビジネスで未来をつくっていこうとしています。世界市場に日本発の競争力のある製品とユニークな障がい者によるビジネスモデルを展開していく手島さんや「ネオナイシン配合オーラルピース」に見るソーシャルビジネスの挑戦に注目していきたいですね。

興味のある先生は、HPを参考にしてみてください http://neonisin.com/

香山リカのココロの万華鏡:歯を食いしばらない

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20130423ddlk13070129000c.html

毎日新聞

 歯や歯ぐきが痛くて歯科を受診したときのこと。レントゲンを撮ったり、口の中の状態を見たりして、歯医者さんはこう言った。「これ、歯の食いしばりが原因ですね。知らない間に随分力を入れてかみしめているみたいですよ」

 私は驚いた。特に奥歯をガッチリ食いしばり、顎(がく)関節が痛くなったり空気を飲み込んで胸が苦しくなったりする人がいることは知っていたが、まさか自分がそうなるとは。しかも、かみしめはストレスが原因とも聞いている。私は焦って歯医者さんに聞いた。

 「先生、私ストレスとは無縁の生活なんですよ! いったいどうすればいいのですか。食いしばり防止のマウスピースがあると聞きましたが、それを作ればいいのでしょうか」

 すると、歯医者さんは少々あきれたような顔をしながら、こう答えたのだ。「ストレスがなくてもかみしめちゃう人もいます。いきなりマウスピースを作らなくても、『食いしばっている』と気づいたら、ちょっと緩めて上と下の歯を離すだけで効果ありますよ」

 なるほど、そのつど力を抜くだけでいいのか。それから意識して口の中を緩めるようになった。すると、確かに歯の痛みは消えた。

 その経験をして以来、診察室で患者さんの顔を見ると、「歯を食いしばっていないかな。顔に力が入りすぎていないかな」と気になるようになってきた。精神科の診察室に来る人は深刻な表情をしている場合が多いが、中でも額にしわを寄せ、頬やあごにグッと力が込められているのがわかる人がいる。

 そういう人には、「ちょっと顔や口の中を緩め、だらーんとしてみては?」と促してみる。「ほら、ちょっとポカンと口を開け、ほわっとため息をついて……。そうそう、顔が緩んだでしょう」と、「にわか講師」になってリラックス法を指導することもある。

 私たちは日ごろ、緊張の連続で知らない間に顔全体に力がこもり、グッと歯を食いしばっているという人も少なくないだろう。そういう人にはぜひ、顔の力をフッと抜くだけで楽になる「顔緩め健康法」を勧めたい。「顔を緩めるだけで健康になれるんですか?」と聞かれたら、「いや、まだデータは集めてなくて」と正直に言うしかないのだが、簡単にできるリラックス法としてはなかなかいいのでは、と思っている。

 さあ、皆さんも一、二の三で、顔をだらーんと緩めてホッとため息。ガチガチの体とココロが少しほぐれるはずです

>>皆様方もご存知のとおりですが、顎関節症の原因とされる、歯軋り、くいしばり。ブラキシズムの原因については様々ですが、くいしばりに関しては、平常時においては、普段からの心がけで、軽減させることが可能です。この「顔緩め法」も、有効かもしれませんね。

子どもの歯の矯正は保険適用

ヨミドクター http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=76240

パリに来て気がついたことの一つに、中学生くらいの子供達がほとんどといって良いほど歯科矯正器具を装着していることだ。友達としゃべりながら、時々ニカーッと笑う口元に銀色の針金が光っている。こちらの子供達にとっては、もうそれが当たり前のようである。

 フランスでは16歳までの歯科矯正はほぼ100%健康保険が適用されるのである。もちろん健康保険が認めた上限の費用を越えなければ、の話である。たとえ一部自己負担があったとしても、日本の歯科矯正費用に比べたらはるかに安い。永久歯が生えそろった年頃の子供の母親は、子供の歯科矯正にとても積極的だ。こうやって子供のうちに歯科矯正をしてしまうので、大人になって矯正している人は少ないが、それでも時々見かける。

 大人の場合は保険が効かないので、費用は高額になるし、仕事をしていたりする場合は見た目も重要なので、透明な器具や歯の裏に装着するタイプをつけている場合もある。全額自己負担で8000~10000ユーロくらいだろうか。

 少しでも歯並びが悪いと、なぜ矯正しないのかと聞かれる。大人で矯正している人の中で意外と多いのは、東洋人や中近東の外国人達である。また顎変形症の場合も保険が適用される。顎変形症の手術を保険で治療し、そして自己負担で歯科矯正をし、まるで別人のように美しくなったフランス人男性を知っている。

 あごの手術をしたおかげで顔の輪郭が左右対称となり、笑うと白く綺麗に並んだ歯が光る。フランス人は、男女ともとても歯に気をつかっていると思う。歯科検診や歯垢除去を定期的に行う人が多い。ただホワイトニングはまだアメリカなどに比べると需要が少ないような気がする。自己負担100%で600ユーロくらいするホワイトニングは締まり屋のフランス人には高額なのであろう。

 その代わりといってはなんだが、靴クリームのような匂いのするボルドー色のホワイトニング歯磨き粉が昔からあって、磨いているうちに歯がボルドー色に染まってしまうのではないかと心配するほどだが、意外とそうでもなく、コーヒーや紅茶で変色した歯が少しは白くなった気がする。

 フランスの健康保険も赤字財政に悩まされているが、確かにこれだけ色々保険適用されるのであればパンク寸前というのも不思議ではないかも。

>>>フランスでは子どもの矯正治療は保険がきくようです。そのため矯正している子どもが多いようですね。保険適用の範囲が広がれば受診率も上がるようということが示唆されます。しかし財政赤字も多いようです。難しいところです。

ガムを噛むと頭の働きが良くなる

ヘルスデージャパン http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4339%3A2013325&catid=51&Itemid=104

ガムを噛むと息がリフレッシュされるだけではなく、集中力が高まる可能性もあることが、英カーディフ大学のKate Morgan氏らの小規模研究で示唆された。研究論文は、「British Journal of Psychology」3月8日号に掲載された。
以前の研究では、ガムを噛むという動作は、視覚に関係する記憶タスクをこなす際に集中力を高める可能性があることが明らかにされている。今回の研究では、ガムを噛むことが聴力に関係する記憶タスクに及ぼす影響を検討した。
30人を2群に分け、それぞれに1から9の数字を並べたものを順不同に読み上げ、それを聞き取る30分間のタスクを課した。被験者が「7-2-1」など奇数-偶数-奇数の順序を見つけ出す精度と速度をスコアにして評価した。1群はガムを噛みながらそのタスクを行った。その結果、ガムを噛んだ被験者のほうが噛まなかった被験者に比べて反応時間が速く、正解も多かった。特にタスク終了に近づくとこの傾向が強くなった。
Morgan氏は、「興味深いことに、タスク開始時にはガムを噛まなかった被験者のほうが良い成績を示したが、終了時までに追い抜かれた。これは、ガムを噛むことが、持続的にモニターしなければならない長時間のタスクで集中するのに役立つことを示唆している」と述べている。(HealthDay News 3月8日)

>>>時間がかかる治療は、患者さんに分からないようにガムを噛みながら・・・やってみたいけど無理かな。

「待合室学会」設立へ…診察待ち時間に患者教育

YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130325-OYT1T01053.htm

病院の待合室で健康教育や栄養指導を行い、一般人も交流できるサロンに
 「待合室から医療を変えよう」をテーマに掲げた研究報告を、東京大学公共政策大学院医療政策実践コミュニティー(H―PAC)のプロジェクトチーム(代表・河内(こうち)文雄以仁会理事長)がまとめた。河内代表は「具体的な改革につなげるため、『待合室学会』を設立したい」としている。
病院や診療所の待合室を患者教育や情報提供の場として活用することで、より良い医療を実現しようというのが狙い。

研究報告によると、わが国には診療所の待合室が10万か所、病院の総合待合室が9000か所、その十数倍の各科待合室、7万か所の歯科待合室と、医療機関だけで30万か所の待合室が存在する。待ち時間の長さなどマイナス面ばかりが強調されがちだが、情報提供や交流の場としての活用など、待合室には「医療資源」として多くの可能性を見いだすことができるとした。
2013年3月25日20時01分  読売新聞)

>>>充実しすぎて待合室目当てに来る人が増えるかも・・・(笑)

歯の健康情報届けて100号 

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/448810.html

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滝川市子供の歯を守る会の会報「歯朗」の創刊号と100号

 【滝川】虫歯予防に取り組む滝川市子供の歯を守る会(会長・安彦良一アヒコ歯科医院院長)が、子供のいる家庭の会員向けに年3回発行している会報「歯朗(ハロー)」が1980年の創刊から100号を達成した。同会は虫歯予防のほか、「口に関する健康情報を届けたい」と、内容の充実を目指している。

 同会は「虫歯の氾濫期」だった79年、市内の歯科医の呼び掛けで発足。会報はその翌年、手書きのB4判で創刊された。現在はB4判の両面印刷で、年3回の定期検診の前月に発行。2月発行の100号では、安彦会長の寄稿50回目となるあいさつや、創刊号からの紙面の変遷、10月の検診の様子を紹介した。

 同会によると、会の発足当時、虫歯になっている市内の5歳児の割合は97%だったが、11年は55%まで減少。安彦会長は100号発行までの変化と虫歯減少への貢献を喜び、「今後は食の安全などの情報も積極的に書いていきたい」と意気込んでいる。

 一方、同会は少子化の影響で会員の減少が続き、最盛期346世帯だった会員は2月時点で115世帯に。入会すると年会費千円で中学生までの子供が定期検診を無料で受けられ、安彦会長は「子供の歯が心配な保護者はぜひ入会を」と呼び掛けている。問い合わせは事務局の市健康づくり課(電)0125・24・5256へ。

>>地元でのこのような活動が、国民の口腔内の健康を促進していますね。

100歳女性 3年の経管栄養から回復

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=73987&from=yoltop

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超高齢者が口から食べられなくなって長い時間がたてば、よもや元通りに食べられるとは想像しにくいのですが、人の生命力は底知れません。福岡県飯塚市の女性Aさんは、この3月の誕生日で102歳。驚くことに97歳から3年間も、鼻から胃に通した管だけですべての栄養をとっていたのに、100歳でまた口から食べられるようになり、今では毎日3食を完食する回復ぶりだそうです。 Aさんが暮らすのは、同市内にある医療法人康和会の介護老人保健施設「和泉の澤」。同施設によると、Aさんは97歳の時、腰痛悪化や発熱などで全身の健康状態が悪くなり、食欲が低下、口から食べ物を受け付けなくなりました。職員の誰もが「もう口から食べるのは無理だろうな」と思ったそうです。コミュニケーション能力も下がり、職員の問いかけにうなずく程度でした。

 ところが100歳を迎えた2011年の夏ごろから、様子に変化が表れてきます。鼻に入れた管をいやがって自分ではずしたり、夜間に独り言を言ったりすることが増えました。職員は「管が気持ち悪いのかな?」「自分で食べたいのかな?」と不思議に思いました。そして8月の夕涼み会の時、他の入所者がアイスクリームを食べているのをじっと見ているので、介護士がAさんに「食べたいの?」と尋ねると、うなずいたのです。 これを機に、施設ではAさんの経口摂取の可能性を検討しました。のみこむ機能の検査結果は十分な可能性をうかがわせました。とはいえ、いきなり普通の食事に戻すのは危険です。医師や歯科医師、看護師、管理栄養士、作業療法士、歯科衛生士など多職種と連携して口腔ケアを徹底しながら、ゼリーから始め、ミキサー食、おかゆ、常食と、1年近くかけて普通の食事に戻していきました。それに伴ってコミュニケーション能力も回復し、職員との会話もはずむようになりました。

 Aさんのような例は極めてまれだとは思いますが、経管栄養になっても十分なケアやリハビリを行い、本人の気持ちに気づいてあげられれば、全国には同じような可能性を秘めた高齢者がまだまだいるのではないでしょうか。

>>いろいろな可能性を期待できる内容ですね。

歯の大切さ絵本で 静岡県8020推進住民会議

http://www.at-s.com/news/detail/474570295.html

アットエス

80歳まで20本の歯を残すことを推進している「県8020推進住民会議」(事務局・県歯科医師会)はこのほど、子どもたちに歯の大切さを伝える「8020絵本」を2種類作製した。
絵本のタイトルは「なぞなぞ森の魔女」と「歯にも言わせて」。歯や口の健康をテーマに市民から募集している「8020童話」の過去の入賞作品から選んだ。
「なぞなぞ森の魔女」は2003年度に入賞した静岡市立清水岡小4年(当時)の小野薫さんの作品。魔女との謎解きの中で虫歯の怖さに気づいた少年が歯磨きを呼び掛ける話。「歯にも言わせて」は09年度入賞の御殿場西中3年(同)海老岡秀斗さんの作品で、園児の口の中の歯を擬人化し、丈夫な歯を保つ大切さをPRした。
絵柄は静岡デザイン専門学校の学生栗山奈津紀さん、浜松市出身のクリエーター鈴木絢さんがそれぞれ担当した。各2200部作製した。今後、県内の歯科医や図書館、幼稚園などに配布するという。

>>子供たちにも8020運動が広く認知されたらいいですね。

入れ歯はオーダーメード

http://www.minyu-net.com/kenkou/dental/130208den.html

minyu-net

快適食事へ完成後も調整

 オーダーメードというと洋服などのイメージですが、患者さん一人一人の口に合わせて作るという意味では、入れ歯もオーダーメードです。製作工程は、主に次の通りです。
〈1〉口の状態を型に取り、正確な石こう模型を作る〈2〉かみ合わせの状態を採取し、上下の顎の位置関係を石こう模型で再現する〈3〉人工の歯を並べた状態でかみ合わせや歯の位置を確認する〈4〉問題がなければ完成、口に装着―となります。
一般にいわれる入れ歯は、自分で取り外しが可能な「部分入れ歯」や「総義歯」ですが、それらは歯茎や残っている歯の状態によって構造や大きさ、形が決まります。
「部分入れ歯」の場合、残っている歯を利用してバネやフックをかけて義歯を維持するため、残っている歯に問題がある場合は、まず前処置として歯の治療が必要になります。
「総義歯」は、歯茎や頬、唇などの粘膜で吸収させて安定させるので、大きさはどうしても「部分義歯」より大きめになります。
いずれにしても、より快適に食事をしていただくためには完成後の調整は必要です。
そこで、患者さんの意見は大変参考になるので、気になったことはその都度、歯科医師に遠慮なくご相談ください。そうすることで義歯はより良いものになります。
また、口の状態は、年齢や体重とともに変化するので、かかりつけ歯科医院での定期健診をお勧めします。

>>義歯の重要性を伝えないといけないですね