医療従事者にワクチン優先 新型インフル対策、基準決定

朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/politics/update/1227/TKY201212270780.html

内閣官房は27日、感染力が強い新型インフルエンザ発生後にワクチンを優先して接種する事業者の選定基準案をまとめた。医療関係者や公務員のほか、介護や電力など生活の安定に関わる公益性の高い業種が対象。延べ2千万人超に上ることから、業務内容に応じて事業者ごとに対象者を絞り込む。

 同日開かれた有識者会議の分科会で了承された。有識者会議を経て、来春に施行する新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく行動計画に書き込む。

 基準案によると、医療従事者はすべてが対象になる。このほかの業種は用意できるワクチンの量や感染状況などにより上限枠を設ける方針。介護・福祉、医薬品製造、郵便、銀行、石油元売りなどが対象で、あらかじめ厚生労働省に登録する。

 特措法は、これらの対象者について、子どもや高齢者よりも先に予防接種を受けられるようにする一方、新型インフルエンザ発生時の事業継続を求めている。

予防接種を優先する業種(案)

●医療機関・薬局     280万人

●介護・福祉事務所    350万人

●公共性が高い業種    400万人

 (銀行、医薬品製造業、ガス、鉄道など)

●社会インフラ系の業種   10万人

 (石油元売り、金融証券決済事業者など)

●その他(業種は検討中) 730万人

●公務員         350万人

>>>インフルエンザの予防接種は受けておいたほうがいいですね。

静岡県8020推進住民歯科会議、平成24年度 8020推進静岡県大会in浜松を開催

http://www.ha-ppy-news.net/topics/103110.html

Happy News     静岡県歯科医師会などで構成する「静岡県8020推進住民歯科会議」は、「ハッピースマイル8020~健康づくりはお口から~」をテーマに「平成24年度 8020推進静岡県大会in浜松」を平成25年1月24日(木)13:00~16:00を日程にアクトシティ浜松「中ホール」(浜松市中区板屋町111)で開催する。

基調講演として「相手と自分を大切にできる笑顔レッスン」の演題で日本アンチエイジング歯科学会常任理事 宝田恭子氏が演壇に立つ。

その他、「ハッピースマイル8020」運動に関連して、8020県民表彰(県知事賞)、8020推進財団理事長賞、8020童話賞、8020ハッピースマイルフォトコンテスト賞などの表彰や活動報告も行われる予定。

 

>>このような活動が大事ですね。

喫煙で余命8~10年短縮  欧米研究と同水準

http://www.47news.jp/feature/medical/2012/12/post-806.html

47news 喫煙が健康に悪いのは常識だが、吸い続けると命は何年縮むか。放射線影響研究所 (広島市)の坂田律・副主任研究員らのチームは、20歳までに吸い始めた喫煙者の余命は男性8年、女性は10年短縮するとの大規模研究を英医学誌に発表した。
過去の国内の研究では、余命短縮はこの半分程度とされていたが、今回の数字は欧米の研究結果とほぼ同水準になった。 チームは、1950年に広島と長崎で始まった原爆被爆者を含む健康追跡調査の対象者約12万人のうち、喫煙習慣の情報が得られた約6万8千人(男性約2万7千人、女性約4万1千人)を平均23年間追跡した。
分析の中心は20~45年生まれの人たち。「喫煙者」「禁煙者(過去に喫煙)」「非喫煙者」の3群に分け死亡率などを比較。他の習慣や被ばく線量を考慮した解析も行い、結果は妥当と確認した。
死亡率は20歳までに吸い始めた喫煙者が最も高く、非喫煙者に比べ男性は2・21倍、女性は2・61倍になった。
20歳までに吸い始め、1日平均23本を吸い続けた男性は、70歳時点で72%が生存していた。これに対し、非喫煙者で生存率が同じ72%になるのは78歳。喫煙による余命短縮は8年と推定された。同様に女性は、10年短縮するという結果だった。
だが男女とも35歳未満で禁煙すると、死亡リスクはほとんど上昇せずに済むことが判明。35~44歳の禁煙でもリスクの多くは避けられるという。
過去の国内研究で、喫煙による余命短縮の影響が小さかった理由についてチームは、より古い世代は喫煙開始年齢が高く、本数も少ない傾向があるため、その影響も考えられるとしている。
国内の最近の喫煙率は男性32・4%、女性9・7%(2011年国民健康・栄養調査)となっている。

>>禁煙を勧めるときの有用なデータになりますね。

歯科を”健康の門番”に! 健康美容コミュニケーターのスキルを歯科医院で発揮 歯科衛生士として活躍する2人のコミュニケーターにインタビュー

http://www.kenbi-navi.jp/column/interview/_2.shtml

Kenbiニュース

2010年にスタートした健康美容情報認定も2012年11月には8期を終了し、すでに約200人の健康美容コミュニケーターが誕生。講座での学びを、仕事に積極的に生かしている事例も多い。その代表例として挙げられるのが「歯科医院における患者さんとのコミュニケーションの向上」。歯科衛生士の資格を持つ健康美容コミュニケーターの二人、まさき歯科(名古屋市中村区)の大野幸恵さん、ふじもと歯科医院(熊本県荒尾市)の松山香代子さんに話を聞いた。聞き手は日経BP社プロデューサーであり、本講座の講師も務める西沢邦浩。

「あいまい」から見えてくるように
西沢 講座受講後、毎日のお仕事の中で、何か変化はありましたか。

大野 以前は、患者さんにいろんな情報をお伝えするために、新聞やテレビ、雑誌や本を読み、自分でも考えてはいたのですが、何かとあやふやで曖昧でした。広く浅く、なんとなく知っていることは多かったのですが、講座を受けてからは、何かが見えてきたというか、深く知ることができるようになり、さらに深く考えられるようになりました。患者さんへの情報の伝え方も、自分自身の毎日をどう過ごすかについても、大きく変化しました。

松山 私たち歯科衛生士は、歯科のことは頑張って勉強してきましたが、そこからどう間口を広げていくかを模索しています。講座では、全身の健康に関わることを体系立てて学習でき、「見聞きはしていたけれど、よく知らない」ということから、全然知らなかったことまで、少しずつ分かってきました。歯周病や虫歯、噛み合わせなどについては、これまでにも患者さんにお話してきましたが、健康に関する全般的なことも少しずつ話せるようになりました。

患者さんとのコミュニケーションが広がった
西沢 講座で学んでいただいた情報や考え方のうち、患者さんたちの反応がいいのは?

大野 年配の方は、歯周病と密接な関係がある糖尿病の話をすると、身を乗り出して聞いて下さいます。若い方では、糖って何?というところからお話すると、白い砂糖のことだけを意識してればいいわけではない、ということが分かってもらえたり、「低糖」や「無糖」といった商品表記ことも、写真で具体的な商品を見せて説明すると、「じゃ、ちょっと気をつけて買わなくては」ということになってきたり。

松山 やはり患者さんご自身が、気にされている情報に強い関心を示されるというのが、よく分かるようになりました。例えば、ご家族にメタボや糖尿病の方がいれば、そのような話とか。家族の中で、誰がどの病気を患ってらっしゃるかが分かると、「では、こういう調理方法もあるでしょうね」などと話が広がります。

西沢 院内のほかのスタッフの方にも、講座で学ばれたことを話されますか?

松山 腸内細菌が全身にさまざまな影響を与えていて、美肌やメタボ予防につながるというような話をしたら、「じゃ、ヨーグルトを食べてみよう」とか、今みんなで実践しています。そして、各スタッフが自身の体験を踏まえ、患者さんにも同様に話をしているようです。

口から見える全身の兆候
西沢 患者さんの口の中のことだけではなく、全身の健康に考えが及ぶようになってきた、ということでしょうか。口の中をチェックすると、全身の状態を反映するいろんな情報が得られます。

松山 患者さんご自身はきっと「歯科とは関係ない」と思ってお話しされている内容から、「この方は薬剤性のドライマウスではないか?」と疑うこともできたり。よくよく話を聞いてみると、ものすごい数の薬を服用されていて。「お医者さんに、薬を減らしたり変えたりできないか相談してみては」とお伝えすることもあります。

大野 この人の歯はどうしてこんなにボロボロになっているんだろう、と思って耳を傾けていると、メンタルの問題が表れてくることもあります。口の中が酸性に傾いて歯を溶かす「酸蝕歯」になっていたのですが、過食症で、食べては吐くを繰り返すうちに胃酸で歯が溶けてしまったんですね。話を聞いているうちに、泣きだされるようなこともありました。

西沢 首から上というのは、いつも人目にさらしている部分。目つきや肌などから得られる情報も多いわけですが、歯科医院では特に、患者さんが全てを無防備にさらしていますから。いろんな情報がキャッチできますよね。

大野 歯周病の方は肌ツヤも悪くて、歯周病を治すと肌もきれいなるというのを、よく目の当たりにします。

松山 喫煙している方って、肌をみるとすぐ分かりますしね。

口腔内を超えてメンテナンスを
大野 歯科は、歯を治すだけではダメだと感じる例として、こんなことがありました。歯が弱って食も細くなってしまっていた方が、インプラントにしたんですね。よく噛めるようになり、からだも元気になったと患者さんはとても喜んでらしたのですが、その後、食べ過ぎて太ってしまったんです。歯を治したのはいいけれど、別の問題が生じてきたわけです。メンテナンスというのは、口の中に留まってはいけないと痛感しました。食べ過ぎや糖尿病などのリスクのことを踏まえたアドバイスも必要です。

西沢 インプラントの話もそうですが、講座の受講後、ライフスタイルと口の中が、密接につながっていると改めて感じたことはありますか。

大野 やはり健康のことを考えて食事をされている人と、好きなものを好きなように食べている人は違うな、と。気にかけている人のほうが、口の中のケアもしっかりできているようです。

松山 交代制の勤務があって生活のリズムが崩れやすく、忙しくて食事の時間も十分にとれないような職業の方は、歯周病や虫歯を持っていることが多いんです。きちんとケアしたくても手をかけられないうえに、間食も多いんだろうなと感じます。

西沢 そういう方には、どのようなアドバイスを?

松山 講座で学んだことを生かして、例えば、夜中の間食は、チョコレートなどの甘い菓子ではなく、たとえば血糖値を上げにくい納豆にしてみては、とか。特に女性の方には、甘いもののとり過ぎは、肌にもよくないというお話をすると、間食を見直すきっかけになるようです。

医科と歯科の連携が大切西沢 患者さんの見方が変わったというか、広くなったということでしょうか。

大野 最初は、口の中のこととは関係がなさそうな話をしていることにびっくりされることもあります。でもそのうち「右上の歯が痛いが、実は以前にこんな病気をしたことがあって……などというように、問診票には書いてなかったお話しが出てきたり。そこから患者さんの、たとえば噛み癖を知ることができたり、どうしてこの歯はなくなってしまったのかという、”オーラルヒストリー”が見えてきます。歯科の役割は、そこにある1本の虫歯を見ることではない、と感じています。歯や歯周組織というのは、体外からも、体内からもつながりを持つ場所なんですね。メンタルや脳とも。

西沢 患者さんの全体を知り、適切なアドバイスをするためには医科との連携が重要になってきますね。

大野 以前に比べると、医科の歯科に対する理解も進んでいるのを感じます。糖尿病の専門医から、(糖尿病と相互に影響し合っている)歯周病の患者の紹介があったり。少しずつ良い方向に動いています。

松山 心臓のバイパス手術の前に、「歯周病を治してくるように」と言われたという患者さんもいます。

西沢 外科手術の前に、できるだけ炎症の原因になるようなものをなくしておこう、ということですね。

大野 患者さんも、たくさんの情報を持っていますから、何か聞かれたとき言葉に詰まるようなことがないように、私たちは、もう少し深く勉強しなくては、と感じます。

松山 「この研究のエビデンスレベルはどうなのか」といったことが考えられるようになり、患者さんやスタッフに情報を伝えるうえで役立っています。患者さんから教えていただくことも多いのですが、それについて適切な”お返し”ができるようにならなくては、と思います。

西沢 口はまさに「体の窓」。口腔内からは、ストレスホルモンや性ホルモンなどの量といった、健康に関する重要な情報も得られます。そして、口の周囲に広がる顔の肌の状態や弾力から、骨粗しょう症の進行まで予測できるという研究も。そのように多様な情報を入手できる立場にある健康の専門職として、私たちの健康を支えていただきたいと思います。今後ますますご活躍されるよう期待しています。

>>医科と歯科の連携が重要ですね

歯磨きの仕方について

Minyu-net      http://www.minyu-net.com/kenkou/dental/121214den.html

手鏡で歯垢の残りを確認

食事の後や寝る前にちゃんと磨いているのに、なぜかむし歯になってしまうということはないですか? 歯磨きをしたからといって、しっかり汚れを落せているとは限りません。では、どんな磨き方をしたらいいのでしょうか?

■歯ブラシのヘッドは小さいものを!
ヘッド部分は小さめの方が奥歯までブラシが届き、小回りが利くので磨き残しができやすい場所の歯垢(しこう)も落とせます。

■歯ブラシの硬さは「普通」を選びましょう!
歯周病が進み治療中で歯茎などにトラブルがあるなどの特別な場合を除いて、普通表示のものを使うとよいでしょう。硬過ぎると歯茎を傷めてしまう場合があり、軟らか過ぎると毛先が逃げてしまい、うまく力が入らず、きちんと磨けないこともあります。

■力を入れずに磨くのが大切!
歯ブラシをぎゅっとつかんで持つと、力が強く入りやすく小刻みな動きもしにくい。ペングリップ(親指、人さし指、中指の3本で握る)で軽く持ち、手首を柔らかく動かすようにしましょう。

■5ミリ間隔で小刻みにブラシを動かす!
大きなストロークでは溝の奥まで毛先が届きません。5ミリ程度の細かい往復運動で多方向から磨くのが、効率的です。手鏡で歯垢がきちんと落ちているか確認してください。歯磨きはオーラルケアの基本です。毎日きちんとした歯磨きをする習慣をつけられるといいですね。(県歯科医師会)

>> 磨き方の基本ですね

 

飲んでも安全、新洗浄剤を開発 虫歯予防で九大グループ

47News

http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012121901001782.html

九州大農学研究院などのグループは19日、天然素材である乳酸菌とウメのエキスを使った抗菌剤を開発し、口腔洗浄剤として製品化したと発表した。強い殺菌力で虫歯や歯周病を予防するだけでなく、飲み込んでも安全なため、重度の身体障害者や要介護の高齢者への販売を目指す。

研究グループには、鹿児島大と国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)、福岡県久留米市の化粧品メーカーも参加。

研究グループによると、乳酸菌研究が専門の園元謙二・九州大教授らは、乳酸菌が作り出すタンパク質の一種「ナイシンA」の抗菌効果に注目した。ウメエキスと組み合わせたところ、効果がさらに高まった。

 

>> これは非常に有用なものになりそうですね。

日本歯科大学東京短期大学が歯科衛生士の専門課程、「口腔リハビリテーション学専攻」を新設

http://www.ikeipress.jp/archives/5594

医療経済出版      

 日本歯科大学東京短期大学は来春(2013年4月予定)から、摂食・嚥下障害を中心として口腔リハビリテーションを学ぶ専攻科を新設することを発表した。同短期大学には、すでに歯科衛生士を対象とした「歯科衛生学専攻」のコースがあるが、社会的ニーズの増大を踏まえ、新たに口腔リハビリに特化した専攻化を増設する。修業年限は1年で、歯科衛生士免許を有する人、歯科衛生士養成校を卒業(卒業見込み)の人を対象とする。
講義・実習は、今年、新たに開院した「日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック」を中心として行い、臨床の現場で摂食・嚥下障害や周術期の口腔ケアなど、より専門性の高い知識と技術を習得し、多職種とのコミュニケーション能力も高いプロの歯科衛生士を育成することを目指すとしている。
>>歯科衛生士の職域が、広がってきていますね。

歯と口内ケア推進へ条例/西目屋

東奥日報 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2012/20121213140002.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f

毎月8日は「歯っぴーデイ」に。西目屋村は本年度、村民の歯と口内の健康づくりに本格的に取り組む。12日の同村議会で「歯科口腔(こうくう)保健の推進に関する条例」を全会一致で可決。今後、口内ケア用品の全戸配布なども始める。県によると、歯や口内の健康づくりを推進する条例の制定は、県内で初めて。
条例は、歯科医がいない同村内で、村民の口内ケアへの意識を高めることが目的。歯科口腔保健の推進に関する施策の策定・実施を村の責務として規定したほか、村民にも「歯科口腔保健に努める」ことを求めている。年内に施行する予定だ。
また、毎月8日を「歯っぴーデイ」と定め、歯ブラシの交換やブラッシングなどを村民に呼び掛ける。このほか、東日本大震災の際に口内ケアができず、口内環境が不衛生な状態の高齢者が、誤嚥(ごえん)性肺炎で死亡した事例が県外であったことなどから、村は民間企業の協力を得て、液体歯磨きと口内ケア用の非常時持ち出し袋を年度内に村内の全戸に配布する方針。住民課の坂田隆昭課長は「歯は毎日使うもの。条例を通じて、村民の皆さんに口内ケアの習慣づけを呼び掛けていきたい」と話している。
村は2011年7月から、妊婦の歯科健診無料化を実施している。

>>>広島市と同様、他の地方自治体もどんどん取り入れてください。

喫煙本数少なくても心臓突然死リスク1.8倍―米解析

メディカルトリビューン http://kenko100.jp/news/2012/12/14/02

喫煙本数少なくても心臓突然死リスク1.8倍―米解析

女性対象研究のデータを検討

心臓突然死は喫煙と強い関連が報告されているが、その発症リスクはたとえ喫煙本数が少なくても上昇するようだ。米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院のRoopinder K. Sandhu氏らは、女性を対象とした研究データを解析したところ、1日当たりの喫煙本数が1~14本のライトスモーカーでも、非喫煙者に比べて心臓突然死リスク1.8倍に上ると、12月11日発行の米医学誌「Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology」(電子版)に発表した。禁煙した場合のリスク低下についても報告している。

1日25本以上ではリスク3.3倍

Sandhu氏らは、米国の女性看護師を約30年間追跡した研究(NHS)から、喫煙に関する詳細なデータが得られた10万1,018人を対象に検討を行った。登録時の喫煙状況は、現喫煙者が29.1%、禁煙者(喫煙経験者)が26.4%、非喫煙者が44.5%。心臓突然死については、死亡または心停止が症状の発現から1時間以内とし、死亡時の目撃者がいない場合でも、剖検により心臓突然死と認められた場合は解析対象とした。

追跡期間中に確認された心臓突然死は10万1,018人中351件。年齢、糖尿病、高血圧、BMI(体格指数)、運動などの影響を除外して非喫煙者と比較した心臓突然死リスクは、禁煙者で1.40倍、現喫煙者で2.44倍だった。

現喫煙者の1日当たり喫煙本数別の心臓突然死リスクは、1~14本で1.84倍、15~24本で2.62倍、25本以上で3.30倍と、喫煙本数が増えるとリスクも高まった。

喫煙年数別では、24年以下は非喫煙者との差がなかったが、25~35年で1.48倍、35年超は2.22倍とリスクが高まり、全体の傾向としても喫煙年数が長いほどリスクが上昇した。また、喫煙年数が5年延びるごとに8%のリスク上昇が認められたという。

禁煙15年以上でリスク半減

さらに、禁煙者の禁煙年数別の心臓突然死リスクを検討したところ、禁煙年数が増えるに従ってリスクが低下する傾向にあり、15~20年未満で50%、20年以上で55%だった(非喫煙者は60%のリスク減)。

今回の大規模で長期的な調査データの解析から、喫煙状況別の心臓突然死リスクと禁煙がもたらす利点が明らかになった。Sandhu氏らは、喫煙による心臓突然死リスクが喫煙本数や年数ととともに上昇した点を強調し、女性に対する心臓突然死予防戦略として禁煙をあらためて重要視すべきと主張した。

(編集部)

>>>喫煙の危険性をあらためて感じさせます。早めの禁煙をお勧めします。

平均寿命延びるも、その多くが闘病生活 調査

国際ニュース http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2916706/9996118

【12月14日 AFP】世界人口の平均寿命は1970年と比べて10年以上延びているが、人びとは延びた余生の多くをがんなどによる闘病生活に費やしているとする調査結果が、13日の英医学専門誌ランセット(The Lancet)で発表された。

 2010年の世界平均寿命は1970年と比べ、男性で11.1歳、女性で12.1歳延びた。だが、がんや心臓疾患などの非伝染性の病気にかかる人の数は過去最高に達しており、調査に協力したハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のジョシュ・サロモン(Josh Salomon)氏によれば「ここ20年で平均寿命は5歳延びたが、そのうち健康に過ごせるのは4年だけ」だという。

 調査を行った研究者らは、余命延長にのみ重きを置いた保健政策を見直し、健康維持も重視した政策に転換すべきだと呼び掛けている。

■がんの死者数は約4割増、乳幼児の死者数は約6割減

 発表された調査結果は個別に行われた7調査をまとめたもの。うち最も規模が大きかったのは50か国500人近くの研究者が関わった調査で、187か国で収集された291種類の疾患や傷害のデータが含まれている。

 世界の死者数に占めるがんや糖尿病、心臓疾患などの非感染性疾患による死者の割合は、1990年の半分から、2010年には3分の2近くまで増加。2010年のがんによる死者数は800万人で、1990年(580万人)から38%増加した。

 2010年に世界で最も多くの死者を生んだ健康リスク要因は高血圧(940万人)と喫煙(630万人)、飲酒(500万人)だった。

 一方、栄養不足や感染症による死者、妊娠・出産関連の死や新生児の死者数の合計は、2010年では1320万人で、1990年の1590万人から減少した。5歳未満の死者数も70年と比べほぼ60%減の680万人だった。

 2010年の時点で世界で最も平均寿命が長かったのは日本人女性(85.9歳)とアイスランド男性(80歳)。最も短かったのはハイチ人(男性:32.5歳、女性:43.6歳)で、主な原因は2010年に25万人の犠牲者を出したハイチ地震だった。

>>>歯科は健康寿命に関わっていることをアピールしたいですね。