石器時代人の歯は現代人よりも健康

ヘルスデージャパン http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4300%3A201334&catid=51&Itemid=104

古代人の歯は現代人の歯に比べて健康的だったことが、オーストラリア、アデレード大学オーストラリア古代DNAセンター所長のAlan Cooper教授らの研究でわかり、研究論文が「Nature Genetics」2月18日号に掲載された。過去7,500年にわたるこの口腔衛生の悪化は、ヒトの進化や産業化が原因で口腔細菌が変化した結果であり、これらの変化が口腔やその他の慢性的な健康障害をもたらしたという。
Cooper氏らは、欧州の有史以前の人骨34体から発見された歯石に保持されていたDNAを調べた。これらの検体を用いて、石器時代から最後の狩猟採集民、中世、産業革命の食品製造導入後まで、口腔細菌の変化を分析した。その結果、ヒトの行動や食事の進化は口腔衛生に悪影響を与えた。
Cooper氏は、「口腔細菌の組成は農作開始時と、150年ほど前にも大きく変わった。産業革命で加工糖と小麦粉が登場すると、口腔細菌の多様性は激変し、虫歯を引き起こす菌が優勢になった。現代の口腔は基本的に、恒常的に疾患の状態にある。これは、過去7,500年の進化が体内の細菌に及ぼす影響、健康に及ぼす重要な結果を初めて記録したものである」と述べている。
著者の1人は、「歯垢は、唯一簡単にアクセスできる、保存状態にあるヒトの細菌源だ」という。Cooper氏らは、他の時代や地域、他の種などに研究を拡大する考えだ。(HealthDay News 2月19日)

>>>あらためてプラークコントロールの重要性を認識させます。

歯の大切さ絵本で 静岡県8020推進住民会議

http://www.at-s.com/news/detail/474570295.html

アットエス

80歳まで20本の歯を残すことを推進している「県8020推進住民会議」(事務局・県歯科医師会)はこのほど、子どもたちに歯の大切さを伝える「8020絵本」を2種類作製した。
絵本のタイトルは「なぞなぞ森の魔女」と「歯にも言わせて」。歯や口の健康をテーマに市民から募集している「8020童話」の過去の入賞作品から選んだ。
「なぞなぞ森の魔女」は2003年度に入賞した静岡市立清水岡小4年(当時)の小野薫さんの作品。魔女との謎解きの中で虫歯の怖さに気づいた少年が歯磨きを呼び掛ける話。「歯にも言わせて」は09年度入賞の御殿場西中3年(同)海老岡秀斗さんの作品で、園児の口の中の歯を擬人化し、丈夫な歯を保つ大切さをPRした。
絵柄は静岡デザイン専門学校の学生栗山奈津紀さん、浜松市出身のクリエーター鈴木絢さんがそれぞれ担当した。各2200部作製した。今後、県内の歯科医や図書館、幼稚園などに配布するという。

>>子供たちにも8020運動が広く認知されたらいいですね。

うがいで健康になれる?口の中をうるおして若さを保て!

マイナビニュース

http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/googirl/2013/02/post-2523.html

風邪などの感染症が流行しているこの時期、皆さん欠かさず『手洗い・うがい』をしていると思います。その中の『うがい』ですが、風邪予防だけでなく、健康にさまざまな良い影響を与えているのです。今回はうがいなどで口をうるおすことによって健康的に、そして若々しくいられる理由をお伝えしていきます。

うがいが健康にいい理由とは?

皆さんは、『ドライマウス』という言葉を耳にしたことはありませんか?
その名の通り、口の中が乾燥してしまうということですが、口の中が乾燥すると雑菌が一気に繁殖をするため、口が乾燥しやすい寝ている間に虫歯が出来やすいと言われるのもこのことからです。また、口の中がネバつくのもドライマウスの特徴。実は、このドライマウス…人体にさまざまな影響を及ぼしてしまうのです。

主に、口臭・唇や舌のひび割れ・唾液の減少・虫歯や歯周病・滑舌が悪くなる
などの口内の病気に加え、最近では味覚障害の危険まで指摘されているのです。特にドライマウスの歯周病率はとても高く、虫歯を直してもまた再発しやすいと言われています。口臭も普通の口臭の何十倍もひどいので女性であれば絶対避けたいですよね。

ドライマウスになる人の特徴は男性よりも女性のほうが圧倒的に多く、30代から増加傾向があり、更年期の女性の大半だと言われています。ドライマウスになってしまうと、日常生活にも影響を及ぼします。このような状況を緩和するためには『うがい』が一番効果的。こまめにうがいをすることで、常に口内にうるおいを保つことが出来、これらの症状を改善することができるのです。

口の中だけをうるおして老化予防も!

また、うがいだけでなく、口の中でぐちゅぐちゅと左右に水を動かすだけの口ゆすぎには老化防止の効果が。私たちは年齢とともに、顔がたるんでくることはご存知だと思いますが、その中で口の周りの筋肉ももちろん加齢ともに衰えていくのです。
口腔周囲筋を積極的に動かすことにより、うがいと同じく、唾液の分泌が促進されるため、咀嚼・嚥下、発音機能を維持・改善することが出来ます。毎日の口ゆすぎで法令線に打ち勝つために、口周りの筋肉を鍛えましょう。また、口を動かす動作は脳に刺激を与え、顔の表情が豊かになるのです。

コスパにも嬉しい!

今回の『うがい・口ゆすぎ』にはうがい薬は必要はありません。むしろ、水のみで行いましょう。理由は、効果を出すには口をうるおすことが大切だから。うがい薬を買わないほうが効果的なんてコスパに嬉しいばかりですよね。

こまめに行いたいうがい・口ゆすぎ

・5~10秒、声を出してうがいをする
・口の中で水を左右に思い切り10秒、動かす
毎日、うがいはやるものなので、どうせならこれらを意識したほうが断然健康的になれます。

口をうるおすことはメリットがたくさん!

・唾液の分泌を促す
・歯周病などの口内病気の予防
・脳の活性化
・顔の緊張がほぐれ表情がやわらかくなる
・口周りの筋肉の強化でたるみ防止
・(高齢者に効果的)発音機能を維持、改善
などと、風邪などの感染症の予防だけでなく、このように健康にも良い影響を与えてくれるのです。特にドライマウスは自分では気が付きにくいものなので、日ごろから習慣づけてケアしたいところです。
毎日しているうがい。だからこそちょっとだけ意識してこまめにうがいと口ゆすぎをして常に口をうるおしてみませんか?

>>タダでできる健康法。試さない手はないですね

全国初!広島県が民間の職能団体の協力を含めた「災害時公衆衛生チーム」を設置,災害時に適切な公衆衛生支援を行います

広島県
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000004947.html

広島県は2月1日,「広島県災害時公衆衛生チーム」を設置しました。

 東日本大震災における被災者支援活動を踏まえ設置したもので,県内外の地震等による災害発生時に迅速かつ適切な公衆衛生支援を行うため,医師や歯科医師,薬剤師など複数の職種で編成します。
 また,行政職員に加え,各種職能団体の協力を含めた組織的な災害支援チームの設置は全国初です。
 
【具体的な流れ】
 調査班,医療班,保健衛生班の3班でチームを構成
 1.災害発生時,保健所職員で構成される「調査班」が現地ニーズ調査を実施
 2.調査結果に基づいて,ニーズに対応した医師等専門職で編成する「医療班」や「保健衛生班」を派遣

 調査班は,広島県内4か所の保健所ごとに編成することとしています。これにより,例えば1か所で壊滅的な被害を受けた場合でも他地域で補完をしながら対応できます。
 このような取組により,災害発生時の避難所や自宅にいる被災者に対する,多様で長期にわたる医療や健康ニーズに幅広く対応することが可能になります。
 今後,チームを構成する関係機関が参加した訓練や研修を実施する予定です。

生活習慣病の発症・重症化防ぐ成功例収集へ-厚労省、年度内に

医療介護ニュース http://www.cabrain.net/news/article/newsId/39248.html

厚生労働省は19日の全国厚生労働関係部局長会議で、自治体などの取り組みが奏功し、循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病の発症や重症化を予防した成功事例を、年度内に収集する方針を示した。都道府県などに向けた事務連絡を月内に出し、事例収集への協力を依頼する。
同省が集めるのは、健康の維持や増進、疾病予防、早期発見などを目的とLて、自治体や企業、医療関係団体などが行った取り組みのうち、
▽健康審査の数値に改善が見られた
▽糖尿病患者数が減少した
▽新規人工透析導入者数が減少した
▽医療費削減の効果が生じた
-などの効果が認められた事例。

今年度までの「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の基本的な方向では、生活習慣病の、特に発症予防に力点が置かれていた。一方で、来年度からの第二次健康日本21では、発症予防に重点を置く対策と、合併症の発症や症状の悪化などの重症化予防に重点を置く対策とを、合わせて推進することが決まっている。

同者の矢島鉄也健康局長は会議の中で、この事務連絡について明らかにし、「持続可能な社会保障制度を目指して、発症・重症化予防の具体的な事例を集めている。どのように 工夫すれば、健康に生活できる寿命を伸ばすことができるのかを検証し、施策に反映させていきたい」と集まった都道府県の担当者らに協力を呼び掛けた。【佐藤貴彦】

>>>歯科が全身疾患の予防に貢献できることをアピールするチャンス到来。

 

5歳児の歯科検診開始へ 中野区が25年度から

msn産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130219/tky13021919080005-n1.htm

子供の虫歯を防ごうと、東京都中野区は平成25年度から全5歳児を対象にした歯科健診を導入する。永久歯が生え始めて虫歯になりやすいこの時期に、歯のかかりつけ医の指導で正しい歯磨きの習慣を身につけるのが狙い。希望者には、虫歯予防にフッ素の塗布も行う。

乳幼児の歯科健診は1歳半と3歳の全員を対象に実施し、2歳では、個々の発育に応じた口(こう)腔(くう)ケアの相談を行っている。このため、同区で虫歯がある乳幼児の割合は16%で、全国の25%より低かった(いずれも23年度、3歳児調べ)。しかし、以降は小学校の就学前健診まで虫歯予防を啓発する機会がなく、同区の小学1年生で虫歯がある児童は48%(全国52%)。約3倍に増えたことから、「3歳から6歳までの谷を埋め、低水準を維持したい」(同区)として導入を決めた。虫歯が増える原因を、区は「心身の成長とともに自分で歯を磨けるようになり、大人の目が行き届かなくなるため」とみている。対象は約1700人で、新年度予算案に261万円を計上した。区によると、2~6歳、3~6歳向けは一部の自治体で実施中だが、5歳児に絞り集中的に実施するのは23区初。健診の意義を理解できる年齢で効果が高いとみている。

田中大輔区長は定例会見で「5歳は永久歯が生え始める大切な時期。きちんと磨く方法を学ぶと同時に、将来は、虐待などを見つけ出す機会としたい」と導入の理由を語った。

>>>3歳児と就学前の狭間の歯科健診・・・意外と盲点かも

宮古市、口腔ケアを条例化 県内市町村で初の制定

岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130219_1

宮古市は18日、歯の健康を保ち生活習慣病の予防につなげるため「歯と口腔(こうくう)の健康づくり条例」を県内市町村で初めて制定した。同市は歯科医師や歯科衛生士、保健師が連携した乳幼児期の虫歯予防に成果を挙げており、条例制定により、手薄だった成人層に対する予防啓発が期待できる。2013年度に具体的な目標や施策を定めた基本計画を策定し、市民に周知を図る。

条例案は同日開会した市議会3月定例会で可決された。市と市民、歯科医師、教育・保健福祉関係者、事業者ごとに歯科保健対策の責務を定めた。市民は定期的な歯科検診を受け、事業者は従業員の検診の機会確保に努めることを明記した。
具体的な取り組みとして、フッ化物配合歯磨き剤を利用した歯磨きや定期的な歯科検診の受診、要介護者への口腔清掃などの推進を想定。災害発生時の口腔衛生の確保も図る。

>>>宮古市も頑張ってますね。全国に波及させたいところです。

妊婦の歯科検診推進 箕輪町が費用負担へ

長野日報 http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=27671

町民の健康増進や子育て支援などに力を入れる箕輪町は2013年度、妊婦の歯科健診費を町が負担する「プレママ歯ッピー事業」を町歯科医師会の協力を得て実施する方向で最終調整に入った。来年度一般会計予算案に事業費を計上する。実施されれば上伊那地方では初めて。
歯の健康は体の健康にもつながる―との考えに基づき、町は20~60歳まで10歳刻みの成人を対象とした歯科ドック事業を11年度から実施しているが、「健康な子どもを産むために妊婦の口腔ケアも重要」との指摘を受け、町が費用を負担する歯科健診枠を妊婦まで拡大する方針を固めた。
妊娠中の女性はホルモンバランスの変化や、つわりによる歯磨き不足などが原因で、歯肉が腫れて虫歯になりやすく、重度の歯周病を引き起こすと早産や低体重児出産の可能性が高まるとされる。
町によると、町内では毎年約250人の赤ちゃんが誕生している。計画では、母子手帳交付する際に担当職員が歯科検診について説明し、健診の無料クーポン券を(妊娠期間中に1回)を配布する。
妊婦は、妊娠期間中であれば町内の歯科医院(6院)にで健診が受けられる。医師による虫歯や歯肉チェックなどの口くう内検査とブラッシング指導が中心で、胎児への影響が懸念されるレントゲン撮影は行わない。
町保健福祉課は「母親の口の中の健康状態が生まれてくる赤ちゃんに大きく影響する。健康な赤ちゃんを産むためには健康な歯を保つ必要がある」とし、受診率50%を目標に事業実施を図る考えだ。
妊婦の歯科健診補助は、県内では松本市、塩尻市などで導入している。

>>>どんどんやってください。

歯周病、早産に影響も 県歯科医師会など講座 熊本市

http://qq.kumanichi.com/medical/2013/02/post-2107.php

医療QQ

「熊本型早産予防対策事業」を紹介する市民公開講座が11日、熊本市中央区の県歯科医師会館で開かれ、医師らが歯周病と早産の関連について解説した。
熊本大大学院と県歯科医師会が主催。約30人が参加した。
この事業は新生児の死亡や低体重での出生につながる早産を減らそうと、県が熊本大などと連携して2012年8月から始めた。
早産の危険因子とされる歯周病と細菌性膣[ちつ]症に着目。症状の早期発見・治療につなげるため、妊婦が検査を無料で受けられるようにしている。
同大産科婦人科の大場隆准教授らが、歯周病になると早産の危険度が高まるメカニズムなどを説明。県歯科医師会の城敦哉・地域保健委員は「歯周病は糖尿病、肺炎など全身の病気とも関連がある。予防には歯ブラシと歯間ブラシなどで歯垢を落とすことが大切」と話した。
県歯科衛生士会によるブラッシング指導もあった。

>>口腔内の清掃状況と全身との繋がりは注目すべきポイントですね。

口臭は体調のバロメーター 原因と予防のポイント

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51251140R00C13A2W13001/

Nikkei.com

そもそも口臭は、生理的なものとして誰にでもある。ただ、様々な要因で口臭が強くなり、常態化する「病的口臭」になると治療が必要になってくる。ニンニク、アルコールやたばこなどが原因の「飲食物・嗜好品による口臭」もある。

細菌の働きで発生

新陳代謝ではがれた歯ぐきや頬などの粘膜や細菌の死がいなどのたんぱく質成分を口の中の細菌が分解し、口臭の原因物質(揮発性硫黄化合物)を作り出す。東京医科歯科大大学院教授で歯学部付属病院(東京都文京区)息さわやか外来の川口陽子診療科長によると「口臭は一般に朝起きた時点がもっとも強い」。寝ている夜間は唾液の分泌が減り、口内に細菌が増殖、口臭の原因物質が多く発生するからという。

唾液は食べ物を湿らせて飲み込みやすくしたり、消化を助けたりするほか、口の中をきれいにする働きもする。生理的口臭は唾液が少なくなる空腹時にも強まる傾向にあり、1日の間でも変化する。

「緊張状態が続いたり、ストレスが多かったりしても口臭はきつくなる」と川口教授。こうした状況下も唾液量が減るためだ。指摘されたら「体が休息を求めているサイン」と思い、疲れをとるといいだろう。

ニンニクやアルコール類などを大量に摂取した人の息がくさいのはだれもが知るところ。これも時間の経過とともに弱まる一時的なものと考えていい。

やっかいなのが病的口臭だ。においが常態化するため、仕事などに支障をきたしかねない。その主原因は歯周病や舌苔(ぜったい)など、口内にあると考えられている。

歯周病を引き起こす歯周病菌にも、たんぱく質を分解して口臭の原因物質を発生させる酵素が含まれている。口内を清潔に保って歯周病を予防しよう。まずは歯ブラシや歯間ブラシなどで、ていねいに口の中を掃除する。歯科医院で定期的に歯石を取り除いてもらうのもいいだろう。

中高年世代に口臭が強い人が増えるのは、歯周病の増加や唾液の分泌量が加齢とともに減少することなどに関係している。

一方、鏡に向かって舌を出すと、表面に白や黄色みがかった苔(こけ)状のものがついている人がいるはずだ。これが舌苔。はがれた粘膜上皮などがもとになりできるもので、これを細菌が分解することで口臭の原因物質が生まれる。

舌苔を落とすには柔らかめの歯ブラシか、舌苔を落とすために先端がへら状やブラシ状になっている専用器具「舌ブラシ」などを使う。ブラシを水でぬらし、舌の奥の方から手前に軽くかき出すようにする。舌の表面には味覚を感じる味蕾(みらい)がある。優しく、味蕾を傷つけないよう注意する

ただ、舌苔が付着しているからといって、必ずしも他人を不快にさせるほどの口臭があるとは限らない。「舌のそうじは鏡を見ながら1日1回にとどめる。なお口臭が続く場合は歯科医師に相談するといい」(川口教授)

専門外来が増加

 近年、「口臭外来」を設置する大学病院なども増えてきた。東京歯科大千葉病院(千葉市)もその一つ。口臭の有無を機器などでチェックして分析、原因などを探ってくれる。同病院で口臭外来を担当する亀山敦史准教授は「実際は口臭がないのに、相手のしぐさなどから、くさいと思い込み、来院する患者も少なくない」という。

 口臭発生の原因は大半が口内にあるものの、副鼻腔(びくう)炎や糖尿病など別の病気に起因する場合もあり侮れない。口臭を分析して病気が特定できれば検査の負荷が軽減できるが、まだその段階までには至っていないという。口臭外来は保険適用外で実費負担が原則。同千葉病院の場合、初診料と検査費用で約5000円かかるという。

■指摘は体調を気遣う形で

 自分の口臭は相手が不快になるほどにおうのか、自分ではよくわからないのが悩ましい。逆に相手の口臭が鼻をついても、面と向かって「くさい」とは言いづらい。東京歯科大千葉病院の亀山准教授は「相手の体調を気遣う形で伝えるといい」とアドバイスする。例えば「体調は大丈夫?」「具合でも悪いの?」と尋ねて、それとなく指摘する方法だ。

 最近は口臭対策グッズも増えている。タニタ(東京都板橋区)は簡易に口臭を測れる「ブレスチェッカー」を2003年に発売、累計43万個が売れた。洗口剤は口臭予防に有効とされる。成分に塩化亜鉛を含むものは口臭を減少させる効果が強く、亜塩素酸ナトリウムを含むものは極めて強い酸化剤として抗菌作用などがあるという。花粉症で鼻が詰まり口で呼吸することが多い人は口内が乾燥しがち。ガムをかんで唾液の分泌を促し口臭を予防しよう。

>>口臭=歯の要因と考えがちですが、他の要因があることも伝えていかないといけないですね。