がん見落とし40代女性死亡 東京・杉並区検診 44人が要精密検査に

東京都杉並区の河北健診クリニックが、胸部エックス線検査を受けた40代の女性の肺がんを見落とし、女性が死亡していたことが17日、分かった。クリニックに肺がん検診を委託していた区などが発表した。また過去の胸部エックス線画像を精査したところ、44人に精密検査の必要があることも判明したという。区などによると、女性は平成17年以降、クリニックで区の検診や職場の保険組合の健診を計10回受診。医師2人が胸部エックス線画像を診断し、26年の健診では、このうち1人の内科医が肺がんの疑いのある影を指摘していた。しかし、もう1人の放射線科医が乳頭が写っているとし「異常なし」と判定されていた。放射線科医の方が専門性が高いとして判断を優先したという。翌年と今年1月の健診などでも2人の医師が「異常なし」としていた。

女性は今年4月に呼吸困難などで別の病院に救急搬送され、その際に過去の見落としが判明。女性は6月に死亡した。問題を受け、区はクリニックが行った区の肺がん検診の再確認を要請。26年9月以降に異常なしと判定された9424人の胸部エックス線画像を確認したところ44人に精密検査が必要であることが分かったという。対象者に連絡を取り受診を勧めている。クリニックを運営する河北医療財団の河北博文理事長は「適切な治療をお受けになる機会を奪ったことを心からおわびします」と謝罪した。

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産経ニュース 2018.7.17
http://www.sankei.com/life/news/180717/lif1807170041-n1.html

以前、千葉大医学部付属病院で、CT画像の見落としでがん患者2人が死亡していたということがありましたが、今回は、東京都の区での検診で、胸部エックス線検査を受けた40代の女性の肺がんを見落とし、女性が死亡していたことが発表されました。立て続けに、検診での見落としが発表されています。検診の精度を高めるため、何らかの対策が必要かと思います。

歌丸さん苦しめたCOPD 原因9割たばこ、予防は禁煙

2日に81歳で死去した落語家、桂歌丸さんが患っていた慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)。たばこの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気だ。COPDは息苦しいなどのつらい症状で生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、虚血性心疾患や肺がんのリスクを高める。“たばこ病”とも呼ばれ、患者の約9割は喫煙者か元喫煙者で、予防はたばこを吸わないことに尽きるとされる。

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産経ニュース 2018.7.13
http://www.sankei.com/life/news/180713/lif1807130006-n1.html
喫煙のリスクが高いですね

都の受動喫煙対策 「厳格化」の一歩としたい

他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案が参院厚生労働委員会で可決し、今国会で成立する見通しだ。改正法案は、飲食業界に配慮した自民党の抵抗で、客席面積100平方メートル以下で個人経営や中小企業の既存店舗に例外が設けられた。対象店舗は半分にも満たず、これでは国民の健康を守る対策とはいえまい。

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産経ニュース 2018.7.17
http://www.sankei.com/life/news/180717/lif1807170002-n1.html

国民の健康を守る対策になってほしいです

カテゴリー: 健康 | タグ:

悪性脳腫瘍に薬で放射線治療、承認されれば国内初

国立がん研究センターと放射線医学総合研究所は17日、悪性脳腫瘍への放射性治療薬を開発し今月中に臨床試験(治験)を始めると発表した。放射性治療薬は放射線を出す薬剤をがんの近くに集めて、内部から局所的に攻撃する仕組み。甲状腺がん治療薬など数種類が保険適用されているが全て海外で開発されており承認されれば国内初となる。脳腫瘍の内部は酸素濃度が低く、通常の抗がん剤や放射線治療は効かないことが多い。今回の薬は、放射性銅が低酸素の腫瘍に集まりやすい性質を利用。内部でがん細胞を攻撃するベータ線や特殊な電子を放出し、腫瘍の増殖を抑える。マウス実験では、生存日数が1カ月弱延びたという。治験対象は、標準治療後に再発した悪性脳腫瘍患者12~30人。同センターで1~2週間に1回ずつ最大4回、静脈注射で薬を投与する。安全性や有効性が確認されれば、5~10年後をめどに薬の承認を目指すとしている。

 

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産経ニュース  2018.7.17

http://www.sankei.com/life/news/180717/lif1807170035-n1.html

 

放射線治療薬の話題ですが、かなりまだ先の話かと思われますが、承認されれば国内初との事です。今回、マウスの実験では、効果が実証されたということで、臨床試験が始まるとの事です。悪性の脳腫瘍のケースでは、手術や抗がん剤で難しいケースも多々あるため、放射線治療薬に期待されています。今後に要注目です。