郡市区歯科医師会と地域病院との連携状況、歯科のない病院とは20.2%

日本歯科医師会の126回都道府県会長会議が5月25日、歯科医師会館で開催され、会務報告ならびに質疑が行われた。総括報告では牧野利彦副会長が、日本歯科総合研究機構が5月20日に発表した調査「郡市区歯科医師会における地域医療連携の状況」について報告した。

牧野 本研究では昨年秋に郡市区歯科医師会にアンケート調査を実施し、608地域より有効回答を得た。その結果、歯科のある病院との連携は63.1%と高かったが、ない病院との連携は20.2%と低かった。しかし、地域内に歯科の標榜のない病院しかない109地域では28.4%が連携をとっていた。 郡市区単位の医療連携状況は、「地域ケア会議等」が54.3%と高く、連携内容は「有病者の歯科医療」「摂食嚥下リハビリテーション」「栄養サポート・食支援」などが多く、歯科のない病院との連携が郡市区単位で進んでいることが数値として示された。

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医療経済出版  2018.6.1

http://www.ikeipress.jp/archives/9808

出生数94万人で過去最少 死亡数は134万人で戦後最多 29年人口統計

厚生労働省は1日、平成29年の人口動態統計(概数)を発表した。生まれた子供の数(出生数)は94万6060人と過去最少で、2年連続で100万人を割り込んだ。女性が生涯に産む子供の推定人数を示す「合計特殊出生率」は1・43で、前年を0・01ポイント下回り2年連続のマイナス。少子化や人口減少に拍車がかかっている。出生数は前年比で3万918人減少した。明治32(1899)年に統計をとり始めて以降、100万人割れは平成28年に続いて2年連続。昭和24年の269万6638人をピークに、50年以降は増減を繰り返しながら、減少傾向にある。母の出生年齢別(5歳階級)では、45歳以上が唯一増加。40歳以上の出生数は約5万4千人で、晩産化も進む。今後、出産世代とされる15~49歳の女性人口が減少することから、出生数はさらに減っていくことが予想されている。出生率の都道府県別では、前年と同様、最も低いのが東京の1・21、最も高いのは沖縄の1・94だった。一方で、死亡数は134万433人(前年比3万2685人増)で戦後最多。死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減は39万4373人で、過去最大の減少幅となった。前年の減少幅は33万770人で、人口減少も加速化している。婚姻件数は60万6863組(同1万3668組減少)で戦後最小、離婚件数は21万2262組(同4536組減少)。平均初婚年齢は夫31・1歳、妻29・4歳で、前年とほぼ同年齢だった。

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産経ニュース  2018.6.1

http://www.sankei.com/life/news/180601/lif1806010013-n1.html

高齢化率は、1950年には5%未満、1980年には10%未満でしたが、死亡率・出生率がともに減少したため、毎年上昇し続けてきました。日本の現状において、ここまで短期間に急速に高齢化が進んだのは、世界でも類例がないと言われています。少子化が止まらないのは、経済成長にも社会保障の安定にも深刻な問題です。非常に難しい問題かと思われますが、国も、もっと真摯にこの問題に取り組んでいかなければならないと思います。