閉塞型睡眠時無呼吸による夜間の呼吸困難と心血管リスクの間には関連があるとされてきたが、新たな研究で、CPAP治療により睡眠時無呼吸の症状が低減しても、心筋梗塞、脳卒中、心臓関連死の長期的なリスクの低減はみられないことが判明した。CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、夜間に特殊なマスクを装着することにより呼吸を補助する治療法である。オーストラリア、フリンダーズ大学アデレート睡眠健康研究所のDoug McEvoy氏らは今回の研究で、7カ国89カ所の臨床施設から中等度~重度の睡眠時無呼吸患者2,700人強を選択した。高齢男性が多く(平均年齢61歳)、過体重、習慣性のいびきが多くの人にみられた。全被験者が何らかの心疾患の診断を受けていた。
被験者の約半数はCPAPを使用する群、残りの半数はCPAPなしで標準的な心疾患治療と睡眠に関する助言を行う「通常治療」を受ける群に、ランダムに割り付けた。CPAPの使用経験がある被験者はいなかったが、試験開始前には全被験者で器具の使用に慣れるための期間を設けた。しかし、CPAP療法は継続が難しいことで知られており、今回の研究でも一晩の器具使用は平均約3時間にとどまった。両群の心血管転帰を約4年間にわたり追跡した結果、心臓関連死、心筋梗塞、脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)、心不全による入院の発生率に群間差はみられなかった。たとえば、心筋梗塞や脳卒中などの「重大な心血管イベント」の発生率は、CPAP群の17%に対し通常治療群では15.4%であり、統計学的有意差は認められなかった。
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ヘルスデージャパン 2016.9.9
http://healthdayjapan.com/2016/09/08/13444/
睡眠時無呼吸症候群と心筋梗塞、脳卒中、心臓関連死との長期的なリスクの関連性は、低そうですね