米国食品医薬品局(FDA)は、現在米国で市販されている抗菌石けんや抗菌ボディソープの大部分について販売を禁止することを発表した。ほとんどの製品は従来の石けんと効果に差がなく、健康リスクをもたらす可能性もあるという。対象となるのは、トリクロサン、トリクロカルバンのほか、17種類の抗菌成分のいずれかを含有する石けんやボディソープ。FDA医薬品評価センターのTheresa Michele氏によると、「抗菌」と表示されている製品のほとんどにいずれかの成分が含まれているという。米国では現在、2,100種類を超える抗菌石けんが販売され、石けん市場全体の約40%を占めている。
FDAは、抗菌石けんが細菌の耐性獲得に寄与するのではないかという懸念から今回の措置を取ったという。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国では年間200万人以上が抗生物質耐性菌に感染し、2万3,000人以上が死亡している。また、近年の研究では、抗菌成分の長期的な使用によって哺乳類の甲状腺、エストロゲン、テストステロンなどのホルモン系に影響が及ぶ可能性も示唆されているという。一方でメーカー側は、自社の抗菌製品が細菌の拡散防止において普通の石けんよりも優れることを示すことができなかった。
ただし、主にアルコールを有効成分とする抗菌ジェルやウェットティッシュのほか、医療機関で使用される消毒薬は、今回の規制の対象外である。石けんと水が使用できない状況では、60%以上のアルコールをベースにした除菌剤を使用するようCDCは勧めている。メーカーが今回の措置に応じるまでには1年の期間が与えられているが、既に多くのメーカーがトリクロサン、トリクロカルバンなどの成分の使用を徐々に廃止しているという。FDAによると、今回の措置により米国人の抗菌成分への曝露量が年間220万ポンド(100万kg)低減すると推定されている。FDAは2013年に初めて今回の措置を提案し、各メーカーに対し、抗菌石けんの有効成分の安全性と有効性に関する追加データを提供するよう要求していた。なお、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロロキシレノールの3成分については、禁止措置を1年間延期し、その間に追加データの提供を求める予定だという。(HealthDay News 2016年9月2日)
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ヘルスデージャパン 2016.9.15
http://healthdayjapan.com/2016/09/15/13521/
アメリカにおいての話題ですが、抗菌石けんの販売が禁止されました。日本で販売されている「薬用」と名前がついている殺菌剤使用製品の多くは、FDAがこの度、販売禁止した抗菌素材を多く含んでいます。更なる研究が必要との事ですが、この抗菌素材の乱用により、免疫系の破壊や耐性菌の増加の可能性が示唆されています。普通の生活を送る上で殺菌・抗菌という言葉に過敏になりすぎ、必要以上の抗菌素材を使用することは、よくないことなのかもしれませんね。