環境汚染で1260万人死亡 2012年、WHO報告書

世界保健機関(WHO)は15日、2012年に大気や水、土壌の汚染など「不健康な環境」に起因する死者が世界で推定約1260万人に上ったとの報告書を発表した。全死者の23%に当たり、WHOは各国政府に対策を急ぐよう呼び掛けた。報告書は「環境による健康へのリスク要因」として、大気汚染、不衛生な水、紫外線、化学物質汚染、地球温暖化、農薬の使用などを列挙した。

死因として最も多いのは脳卒中の250万人で、虚血性心疾患(230万人)、不慮のけが(170万人)、がん(170万人)、慢性呼吸器疾患(140万人)などが続いた。地域別では、微小粒子状物質「PM2・5」の汚染が深刻な中国など西太平洋地域や東南アジア地域の低中所得国で環境による健康への影響が最も強くみられた。

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産経ニュース   2016.3.15

http://www.sankei.com/life/news/160315/lif1603150011-n1.html

環境汚染に起因する死者が、1260万人に上ったというWHOからの報告がなされました。直接的な死因となっているケースは少ないみたいですが、中国のPM2.5問題については、PM2.5の日本へ拡散による健康被害を起こしたということもあり、数多く報道されました。環境汚染は、工業発展etc.に伴い、起こってしまいがちになりますが、汚染に歯止めをかけることが大切なことです。

iPSから角膜上皮、効果を確認…大阪大教授ら

人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、目の角膜の一部「角膜上皮」を作り、ウサギに移植して治療効果を確認したと、大阪大の西田幸二教授(眼科学)らが発表した。iPS細胞から角膜上皮を作った例はあるが、効果を実証したのは初めて。論文が英科学誌ネイチャーに掲載された。

黒目を覆う角膜のうち、最も外側の組織が角膜上皮で、異物が目の中に入るのを防ぐ機能がある。西田教授らは、人のiPS細胞を培養して、目の元になる細胞塊を作った。そこから、角膜上皮に変化する部位を分離し、特殊なたんぱく質を加えて、透明な角膜上皮のシートを作った。

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Yomiuri Online     2016.3.16

http://www.yomiuri.co.jp/science/20160315-OYT1T50133.html?from=ycont_top_txt

低用量アスピリンの服用で一部のがんリスクが低減(2016.3.14掲載)

低用量アスピリンを毎日服用することにより、大腸がん、消化管がんをはじめとして、がん全体のリスクが3%低減する可能性があることが報告された。ただし、便益が認められるのは6年以上服用した場合に限られるという。アスピリンはがんを引き起こす特定の生物学的経路に作用するほか、炎症や発がん性蛋白質の量を軽減すると、米マサチューセッツ総合病院(ボストン)のAndrew Chan氏は説明している。

「JAMA Oncology」オンライン版に3月3日掲載された今回の研究は、アスピリンの服用とがんリスク低減の関連を示すにとどまり、因果関係を裏づけるものではないが、他の研究でも同様の結果が得られているという。付随論説の著者の1人である米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのErnest Hawk氏は、「本研究は、心筋梗塞リスクの低減や関節炎治療、疼痛緩和など、他の理由でアスピリンを服用する人において、消化管がん、大腸がんが低減することを示唆する新たな知見である」と述べている。今回の研究では、看護師健康調査(NHS)および医療従事者追跡調査(HPFS)に参加した13万人超の男女を対象として、アスピリンとがんの関連を検討した。30年以上の追跡期間で、女性8万8,000人強のうち2万人強、男性4万8,000人弱のうち7,500人強ががんを発症した。低用量アスピリンを週2回以上服用した場合、アスピリンを定期的に服用していなかった場合に比べてがん全体のリスクが3%低く、消化管がんで15%、大腸がんで19%のリスク低減がみられた。しかし、乳がん、前立腺がん、肺がんなどの主要ながんのリスク低減は認められなかった。

また、アスピリンを定期的に服用することにより、大腸内視鏡によるスクリーニングを受けていない場合は17%、受けている場合は8.5%の大腸がんを予防できる可能性があるという。米国がん協会(ACS)のEric Jacobs 氏によると、同協会は現在のところアスピリンの使用について、賛成も反対も表明していないという。心筋梗塞や脳卒中の既往のある人は、一般的にアスピリンを処方されるが、そうでない人は、胃出血などのリスクと疾患予防の便益とのバランスを検討する必要があると同氏は述べている。

アスピリンを服用すべきか迷っている人は、まず医師に相談するようJacobs氏は勧めている。また、アスピリンを服用していても大腸がんスクリーニングを受けなくてよいわけではないと同氏は述べ、「50歳以上の人はもれなく大腸がん検査について医師に相談すべきだ。ポリープが見つかればがんになる前に切除できる」と説明している。

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ヘルスデージャパン  2016.3.14

http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6694:20160314&catid=20&Itemid=98

低用量アスピリンを毎日服用することにより、がん全体のリスクが3%低減する可能性があることが報告されたとの内容ですが、アスピリン服用により、便益が認められるのは6年以上服用した場合とのことです。アスピリンの常時服用は、胃腸へのリスクもあるため、この3%のために、6年以上服用し続けるというのは、やや非現実的かもしれませんが、更なる研究で、より効果的な服用方法が確認できれば、がん予防のひとつの選択肢に十分になるかと思います。