女性は男性に比べてインフルエンザに対する防御力に優れる可能性があることが、新たな研究で示された。今回の研究では、女性ホルモンであるエストロゲンに、インフルエンザウイルスを寄せ付けない作用があることが判明。男性のほうが女性よりもインフルエンザが重症になりやすいのはそのためだと考えられる。この知見が新たなインフルエンザ治療につながる可能性もある。研究グループは、男女の鼻腔細胞を用いた実験で、エストロゲンがインフルエンザウイルスの複製能力を制限するようであることを突き止めた。ウイルスの複製が少なければ、感染者の症状は比較的軽く、ウイルスが他人に拡散しにくくなると、研究を率いた米ジョンズ・ホプキンズ大学(ボルチモア)のSabra Klein氏は説明している。
「別の研究で、エストロゲンにはHIV、エボラウイルス、肝炎ウイルスに対する抗ウイルス特性があることが明らかにされているが、今回の研究は2つの点でこれまでの研究とは異なる」とKlein氏は話す。「1つは、直接患者から分離した一次細胞を用いて研究を実施した点である。これにより、エストロゲンの性特異的な効果を直接確認することができた。もう1つは、エストロゲンの抗ウイルス作用をもたらしているエストロゲン受容体を初めて特定した点である。これにより、エストロゲンの一定の抗ウイルス効果が媒介される機序を深く理解することができた」と、同氏は説明している。
Klein氏は、閉経前の女性はエストロゲン値が1カ月のなかで変化するため、一般集団ではこの効果を確認するのが難しい可能性があると述べる一方、「ある種の避妊法を用いている閉経前女性や、ホルモン補充療法を受けている閉経後女性は、季節性インフルエンザの流行期にも比較的感染しにくいと考えられる」と指摘している。不妊症や閉経期症状の治療に用いる治療的エストロゲンも、ある程度の予防効果をもたらすと考えられるという。
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ヘルスデージャパン
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6548:2016125&catid=20&Itemid=98
女性ホルモンに含まれる、エストロゲンに、抗ウイルス作用があるという事です。この「抗ウイルス」作用は、インフルエンザだけでなく、エボラウイルスなどにも特性があるみたいですね。インフルエンザにならないために、エストロゲンを予防的に摂取するというのは現実的ではないですが、このエストロゲンの成分を利用することで、「抗ウイルス新薬開発」などにつながらないか、希望が膨らみます。