がん患者集め無資格治療の疑い 歯科医ら3人逮捕

日本経済新聞 (2016. 1. 25)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H8B_V20C16A1CC0000/

医師免許がないのに、がん患者らに医療行為をしたとして、警視庁生活環境課は25日、歯科医、玉置秀司容疑者(58)=東京都府中市=ら3人を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。ほかに逮捕したのは、暴力団山口組系組幹部でNPO法人代表、玉置公人容疑者(42)=港区=と看護師、赤坂修子容疑者(42)=大田区。逮捕容疑は2013年9月~14年3月、医師でないのに、30~60代の患者6人に計37回にわたり点滴注射などの医療行為をした疑い。同課などによると、3人はがん治療と称して約2500万円の収益を得ていた。同課は暴力団の資金源になっていた可能性があるとみて調べる。インターネットなどで末期がん患者を集め、玉置秀司容疑者が経営する診療所=閉鎖=で看護師の赤坂容疑者が未承認の薬を点滴注射していた。

 

(関連記事)毎日新聞 医師法違反容疑/歯科医が「がん治療」…警視庁が逮捕 (2016. 1. 25)
http://mainichi.jp/articles/20160125/k00/00e/040/206000c

医師にしか認められていない医療行為を無資格で行ったとして、警視庁生活環境課は25日、東京都江東区有明3の診療所「東京有明メディカルクリニック」(既に廃院)院長で歯科医の玉置秀司容疑者(58)=東京都府中市宮町=ら3人を医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕した。クリニックは事実上、歯科医師しかいないのに、「遺伝子治療」などとし、内臓にがんを抱える患者らを診察するなどの医療行為をしていた疑いがあるとして、警視庁が捜査していた。 捜査関係者によると、玉置容疑者らは内臓にがんを抱える患者らに対し、通常では医師にしか認められていない点滴注射などの医療行為をした疑いがあるという。玉置容疑者は昨年11月の毎日新聞の取材に対し、「(歯科医に認められている)口腔がんの予防などを行っていただけ」などと話していた。 クリニックでは、玉置容疑者が経営するようになった2011年当初は実際に医師を雇って診療を行っていた。 しかし、14年初めまでに医師が相次いで辞め、その頃から、実質的に歯科医の玉置容疑者だけが診療を行っていたとみられる。「医師じゃない人が治療している」などの情報が江東保健所などに寄せられ、生活環境課が14年秋にクリニックを捜索していた。

医師が名義貸し、一度も出勤せず
14年初め以降は30代の男性医師が書類上、管理者となっていたが、この医師は名義貸しだけでクリニックに出勤したことは一度もなかったという。医療法は病院や診療所が常勤医師を管理者として置くことを義務づけており、生活環境課は同法違反容疑でも調べている。 玉置容疑者が理事長を務める医療法人「秀真会」は都内で複数の歯科医院を展開している。秀真会を巡っては、脱税の疑いがあるとして東京地検特捜部が法人税法違反容疑で捜査し、昨年11月末に玉置容疑者を在宅起訴した。

 

(関連記事)NHK NEWS WEB 2016年1月26日 6時33分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160126/k10010385741000.html

医師免許がないのにがん患者などに対し注射などの医療行為をしたとして、東京・調布市にある医療法人の理事長ら3人が逮捕された事件で、投与されていたのは知人の研究者らが開発した未承認の薬だったことが分かり、警視庁はいきさつを調べています。調べに対し3人は容疑を否認しているということです。
この事件は、東京・調布市の医療法人の理事長で歯科医師の玉置秀司容疑者(58)ら3人が、おととしまでの半年間に、江東区にあった診療所でがん患者など6人に対し医師免許がないのに注射などの医療行為を行ったとして、医師法違反の疑いで逮捕されたものです。
これまでの調べで、玉置理事長らは「遺伝子治療」を行うとして末期がんの患者などを集めていたということですが、患者に投与されていたのは理事長の知人の研究者らが開発した未承認の薬だったことが分かりました。
警視庁によりますと、患者の中には薬を投与された直後にじんましんやだるさなどの副作用があったと訴える人もいたということです。
警視庁は、知人の研究者らが医療行為に関わっていなかったかどうかなど、いきさつを調べています。
警視庁によりますと、調べに対し3人はいずれも容疑を否認しているということです。