食物繊維が脳卒中予防に有用

ヘルスデージャパン http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4371%3A2013411&catid=49&Itemid=98

繊維質の豊富な食品を摂取すると脳卒中リスクが低減することが、英国の新たな研究により報告された。20年以上にわたる研究の分析の結果、繊維質の1日摂取量が7g増えるごとに、初回の脳卒中を経験するリスクが7%低下すると、研究グループは結論付けている。研究論文は「Stroke」オンライン版に3月28日掲載された。

「米国人のほとんどは繊維質が豊富な食品を十分に摂取していないため、この知見は重要である」と、研究共著者の1人である英リーズ大学のVictoria Burley氏は述べている。食物繊維は1日に計25~30gを食品から摂取する必要があるが、米国人は平均するとその半分しか摂取できていないという。しかし、摂取量を1日7g増やすことは難しいことではなく、日常的な食品を取ることによって目標を達成できると、研究著者らは述べている。

今回の知見は、植物性の食物繊維(果物、ナッツ、野菜、全粒穀類など)が、高血圧やLDLコレステロール値上昇など、脳卒中のリスクファクター(危険因子)を抑制するというこれまでのエビデンスを強化することになる。脳卒中は、他の脳血管疾患を合わせると世界の死亡原因の第2位を占める。年間約600万人が死亡し、多くの人に長期にわたる障害をもたらしている。特に喫煙者、肥満や高血圧の人にとっては、予防のためにできることは小さなことでも重要であると指摘されている。

今回の研究では、米国、日本、ヨーロッパおよびオーストラリアで1990年~2012年に実施された8件の研究の結果を検討。全体として、食物繊維の総摂取量が多いほど初回の脳卒中リスクが低いことがわかった。しかし、予防効果の高い具体的な食品は明らかにされていない。また、今回の分析では食品から直接摂取する繊維質についてのみ検討されており、「サプリメントでも同じ効果が得られるとは限らない」と、Burley氏は警告している。必ずしも食生活を大幅に変える必要はなく、精白パンから全粒パン、コーンフレークからブランフレークへ切り替えるだけでも大きな効果があると、同氏は付け加えている。

米テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンター(ダラス)のLona Sandon氏は、今回の知見について、「サプリメントを利用するのではなく、健康的な食品を選択し、植物中心の食事に移行すべき」と述べている。繊維質は健康的な食品と複雑に結びついており、繊維質だけでこのような効果を得られるとは言い難いと、同氏は付け加えている

>>>食物繊維をとることで健康が維持できることが示唆されております。その食物繊維をとることができるのも健康な歯や歯周組織がなければなりません。歯科が全身の健康を維持するうえで重要な役割を果たすでしょう。

シンポジウム:歯科・医科の連携確認 阪大で300人が参加 /大阪

毎日新聞 http://mainichi.jp/area/osaka/news/20130412ddlk27040343000c.html

 シンポジウム「21世紀の歯科医学がQOLの向上に果たす役割とは?」が2日間にわたって大阪大学コンベンションセンターで開かれ、国内外の歯科医、専門家ら約300人が参加した。歯周病が全身疾患につながることから歯科・医科の連携の重要性などを確認し合った。

 阪大大学院歯学研究科の林美加子教授が「歯科が未来に輝くために」と題して同科初の女性教授に就任した記念講演を行った。「削る・詰めるの従来治療から定期的な予防ケアに重点を移すべきだ」と呼びかけ、そのような日本の歯科医療が発展途上国にも好影響を及ぼすと説明した。

 このほか、講演やパネルディスカッションなどが行われ、鳥山佳則・社会保険診療報酬支払基金本部歯科専門役は「心臓、高血圧などさまざまな疾患に歯科がかかわる。高齢社会に向けて治療のモデル策定が必要」と提言。東京で約30年開業している米国人のトム・ウォード歯科医は、医療費軽減のためにも「診断と治療は、別の医師が行った方がいい。予防処置の診療報酬引き上げを」と求めた。

 さらに今月就任したヘレン・ウェルトン国際歯科学研究学会長も基調講演を行い、「良好な口腔状態は、全身疾患のリスクを低下させる」と強調した。

>>>全身の健康のためにも口腔内の状態を良くすることは非常に重要です。これからももっと世間に広く認知してもらうような試みが必要です。

医療機関に「仕入れ控除」検討…消費税10%時

読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130411-OYT1T00023.htm?from=ylist

自民党は10日、消費税率引き上げに伴う医療機関の負担を軽減するため、医薬品や医療機器などに仕入れ税額控除の適用を検討する方針を決めた。

医療と税制に関するプロジェクトチーム」(仮称)を11日にも設置し、年末にまとめる2014年度税制改正案で方向性を出す方針だ。15年10月に予定される10%への引き上げ時での実現を目指す。

 医療費は消費税の非課税対象となっており、医療機関に対しては、仕入れ税額控除が適用されていない。代わりに、厚生労働省は消費税導入時と5%への引き上げ時に、医療機関が受け取る診療報酬を計1・53%上乗せした。しかし、仕入れ時に消費税を払っているのに患者には転嫁できず、医療関係者から「税負担が大きい」と改善を求める声が上がっていた。

>>>消費税の問題も政府が検討をはじめたことは少し前進したといえるでしょう。きちんと消費税増税分が還元できる制度にしてほしいところです。

信頼性高い歯科治療を 東北大病院インプラントセンター開設

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130410t15017.htm

河北新報

あごの骨に人工歯根を埋め込み、歯を復元するインプラント治療のニーズの高まりを受け、東北大病院(仙台市青葉区)は4月、院内に「歯科インプラントセンター」を開設した。治療をめぐっては全国的に腫れや痛みが残るといったトラブルも多い。東北大はセンターを核に関係診療科の連携を強め、信頼性の高い技術を持つ人材育成にも取り組む。センターは外来C棟の4階に1日付で開設した。インプラント治療専用の手術室をはじめ、歯科用ユニットを備えた個室2室やCT画像診断装置などを配備した。
従来は「歯科顎口腔(がくこうくう)外科」「口腔診断科」「歯周病科」など診療科ごとに対応してきたが、センターは患者をワンストップで受け入れる。各診療科の担当者が話し合い、チーム医療に当たる。同様の施設は、九州大をはじめインプラント治療が普及する東京以西を中心に、各私大などが既に設けている。東北での専門施設開設は東北大が初となる。 東北大によると、インプラント治療が日本に導入された当初は材料や手技が未確立で、失敗例もあった。トラブル相談や事故が急増しているとして、2011年には国民生活センターが日本歯科医師会などに改善策を求めた経緯がある。12年度からは、がんや交通事故などで歯とあごの骨を失った患者への治療も保険適用となるなど、適応範囲の拡大や高度化が進む。センターは専門医養成に加え、開業医の研修も積極的に行う。 センター長に就いた顎口腔再建治療部の小山重人准教授は「先進的な治療技術の提供にとどまらず、世界標準の教育研修システムの開発を目指したい」と話している。

>>マスメディアにおいても、「インプラント」について、多く取りざたされていますが、インプラントについては、審美性や咬合力などにおいて、理想的に機能回復を期待できることは、間違えなく、患者さんにおいても、大変有意義な治療法のひとつであると考えられます。このような形で、大学においてインプラントの先導をしていくことは、有意義だと思います。

大災害に備えて協力協定/県警と県歯科医師会

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20130410000130

香川ニュース

香川県警と香川県歯科医師会(豊嶋健治会長)の警察歯科医会は9日、遺体の身元確認における協力協定を締結した。近い将来の発生が懸念される南海トラフ巨大地震に備えるほか、日ごろの事件、事故時の検視に歯科医が立ち会うなど、適正で迅速な身元確認につなげるのが目的。協定は東日本大震災などを教訓とした取り組み。主に、検視・実況見分への歯科医の立ち会いや歯牙鑑定、法歯学の知識・技能向上に必要な研修の実施について相互協力を図る。

この日、香川県警本部で調印式があり、筋香川県警本部長と豊嶋会長が協定書にそれぞれ署名。筋本部長は「一層の協力体制を構築、維持し、協定を実り多いものとしたい」とあいさつ。豊嶋会長は「大変責任の重い任務。心を引き締めて十分に実行したい」と述べた

>>いつ起こるかわからない災害ですが、身元を確認するのに、「歯の状態」にて最終判断されることもしばしばです。この「法歯学」について、歯科医師全員が知識の研鑽をし、地域社会に貢献することが望まれますね。

子どもの歯の矯正治療

福島民友 みんゆうNet http://www.minyu-net.com/kenkou/dental/130408den.html

 成長変化を予測して対応
 子どもの矯正治療はいつから始めるのがいいのでしょうか?  症状や年齢、心の問題などのさまざまな要因から治療のタイミングを図ります。すぐに開始した方がよい場合もありますが、あえてそうしない方がよい場合(永久歯に生え替わってから治しても結果が同じ場合)もあります。  子どもの矯正治療には二つのタイミングがあり、2期治療は永久歯に生え替わってからの矯正治療を指します。1期治療は乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)に行う矯正治療で、主に7~10歳くらい、治療期間は1年以内が目安となります。早期治療と呼ぶこともあります。1期治療を行うのは次のような場合です。
■1期治療を行うことで、2期治療を行う必要がなくなる場合 ■同様に、2期治療での負担が軽減できる場合 ■1期治療を行わないと、歯にダメージを与えたり、顎骨(がくこつ)の成長発育に悪影響を与える心配のある場合
乳歯列期から積極的に行い、ひどくならないうちに治してしまおうという考え方は、正しいように思われがちですが、歯並びやかみ合せの問題は病気とは異なります。  本来、成長発育の中に組み込まれている生まれ持ったものが成長とともに出現(顕在化)してくるパターンが多いため、早く始めただけでは対処できない場合が少なくありません。  将来にわたっての成長変化を予測した治療計画に基づき、できることを目標として取り組むことが、余計な負担や無駄な治療を避ける意味からも大切といえます。 (県歯科医師会)

>>>矯正治療の開始時期については、肉体的要素(成長・歯の萌出等)ともうひとつ、患者の精神面も考慮する必要があります。実年齢に対して精神年齢が著しく低い児童の場合は、早期治療が必ずしも好ましくない場合もあります。また、逆に実年齢は低くても精神的に成熟が認められる患者はある程度の前倒し治療も許容される場合があります。”ケースバイケース”

[我ら“うちなーんちゅ”米ロス発](29)歯科医 与儀薫さん(49)

沖縄タイムス http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-08_47772

カリフォルニア州のロサンゼルス近郊で歯科医として働く与儀薫さんの人生は、沖縄返還とともに大きく変わった。
恩納村に生まれ、宜野湾市で育った与儀さんは、中学1年まで平穏な日々を送っていた。しかし、その数年前に沖縄が日本に返還され、父親が勤務していたボイス・オブ・アメリカ(米軍運営によるラジオ局)が沖縄から撤退することになった。
「仕事を失ったおやじは、沖縄で転職するか、本土に移って仕事を探すかという選択を迫られた。そんな時、渡米して働くつもりなら永住権をあげる-というアメリカ政府からの申し出があった。だったら思い切って再出発しようということで、両親は私たち5人の子供を連れてロサンゼルスに渡って来た」
-中略-
「両親には言葉で表現できないほど感謝している。新天地アメリカで両親も苦労したし、私たち兄弟も最初の数年間は慣れない英語と格闘した」
与儀さんはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の生化学専攻から歯学部へ進学、1992年に卒業し、以来、歯科医として多忙な日々を過ごしている。
「実は中学1年で渡米してから、一度も沖縄に里帰りをしたことがない。ずっと勉学と仕事に追われ、ゆとりがなかった。しかし、そろそろ13歳の娘(カイリー・キヨミ)と10歳の息子(ケンジ)を連れて帰省したいと思っている」
-中略-
「沖縄の何が懐かしいかというと、まぶたの裏に焼き付いている風景。宜野湾の家は2階建てだった。学校から帰ると毎日、屋根によじ登って、そこから遠くに見える海を眺めた。その光景が今も忘れられない」
-中略-
どこか寂しそうな表情を浮かべながらも、「子供たちに私の育った場所を見せてあげたい」と繰り返す与儀さん、36年ぶりの帰省をぜひとも実現してほしいものだ。(福田恵子・ロサンゼルス通信員)

>>>かつて広島からも多くの人々がブラジル・ハワイなどへ移住して、世界で活躍しました。現在、多くの日系3世・4世が各地で活躍しています。一見すると日本人と見間違うような彼らが口を開くと不思議なことに聞こえるのは「英語」など他国語。是非、彼らに一度ご先祖の母国、日本を訪れる機会を与えたいと思いました。

益田の特養で「口腔ケア」

中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201304080038.html

益田市高津の特別養護老人ホーム「『ますだ』ハイツ」は、歯科衛生士が入所者の歯の健康を管理する「口腔(こうくう)ケア」に取り組んでいる。高齢者施設での歯科衛生士の常勤雇用は先進的で、名古屋市で2月下旬にあった全国老人福祉施設研究会議(全国老人福祉施設協議会主催)での活動報告が奨励賞を受けた。

担当するのは、2010年4月から同ハイツに勤める神代(こうじろ)さつきさん(35)。介護士とともに日常の食事介助をし、かみ合わせや飲み込み具合、入れ歯の状況を確認する。

認知症などで口を開くことを嫌がっていた入所者も、顔なじみになることで歯を見せてくれるようになった。歯磨きなど日常のケアを重ねることで、どの歯ブラシが適切か相談し合うなど、介護士との連携も深まった。田倉冨美子介護長(55)は「口の細菌が感染を引き起こす誤嚥(ごえん)性肺炎の発症も減った」と効果を強調する。

神代さんは全国会議で「健康な歯があれば食事を楽しめ、心も体も元気になる。口腔ケアは生きる意欲につながる」と訴えた。会場に持参した寄せ書きには、入所者が書いた「歯合(しあ)わせ」の文字もあった。神代さんは「食事の時の笑顔に接するのが、何よりの幸せ」と手応えを感じている。

>>>高齢者の口腔ケアについては、東京都http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/minamitama/hakkou/kookuumaniaru.html

もマニュアルを作成するなど、行政からもいろいろな情報が提供されています。問題はだれが実行するかです。歯科衛生士さんは一番近い位置にいるのかもしれません。

舌を鍛えて健康に(嚥下障害対策)

NHK総合TV(お好みワイドひろしま:4月10日放映)

高齢者の嚥下障害を改善するため、舌の機能回復からアプローチする方法が
因島市の病院で試みられています。医療機器を利用しながら舌をトレーニングした
結果、それまで流動食しか食べられなかった脳出血患者が「これで希望が持てます」
と涙を浮かべていた姿が印象的でした。

>>>行政も注目しているというこの回復法(仮称:広島法)。今後いろいろな嚥下
障害対策が研究されていくことになりそうです。歯科も後れを取らないよう。

消毒効果長持ち成分で科学技術賞 広島大・二川教授

http://www.asahi.com/edu/articles/OSK201304080095.html

朝日新聞 デジタル

【南宏美】消毒効果を長持ちさせる成分を開発した広島大の二川浩樹教授(口腔(こうくう)生物工学)が8日、文部科学省の科学技術賞の受賞者に決まった。二川さんは会見で「多くの細菌やウイルスに効果がある。感染や食中毒の予防に役立ててほしい」と話した。今後は歯周病など口腔ケアに関する商品の開発も急ぐという。

二川さんの受賞が決まったのは科学技術賞の開発部門。文科省によると、「社会経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に活用されている画期的な研究開発や発明」に贈られる。同日、全国で計29グループの受賞が発表された。

歯科医の二川さんは「歯周病の予防に使える製品をつくりたい」との思いで、2000年から研究を始めた。化学薬品製造会社「マナック」(福山市)との共同開発で08年に、消毒成分を「シラン化合物」と合成させれば、消毒成分を机やタオル、人間の手などに長期間つなぎとめられることを発見した。

新成分は英文での頭文字などから「Etak(イータック)」と名付けた。実験では、一般的な消毒剤を吹きつけた机は、液体が乾くと表面に細菌やウイルスが付着したのに対し、Etakを配合した消毒剤は、1週間後も効果があった。

>>今までも、ロイテリ菌(虫歯菌を抑制する細菌)など、さまざまな分野で研究を重ねられてきた、広島大学の二川教授ですが、今度は、細菌やウィルスに対し、消毒効果を持つ消毒剤の開発に成功されました。中国新聞にも記事が掲載されており、鳥インフルエンザへの可能性についても示唆されていました。今後の更なる研究に期待大ですね。