手ぶれ補正機能 目の焦点合わせ、人間にも

どうしんWeb(北海道新聞) http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_mimiyori/194792.html

カメラの「手ぶれ補正機能」はきれいな写真を撮るのに便利です。カメラがぶれると、反対の向きにレンズが動いて焦点がずれないようになっています。実は、人間にも生まれつき「手ぶれ補正機能」があります。
およそ100年前まで耳は音を聞くためのものと思われていました。しかし、体のバランス感覚にとって必要であることをオーストリアのロベルト・バラニーという先生が発見しました。
耳の奥にある三半規管は頭の回転を、耳石器は直線の動きを感知して脳に伝えます。その情報をもとに頭が右を向くと目が左に、頭が左に動くと目は右に動くように脳が命令を出します。頭と目は常に反対に動くのです。これを「前庭動眼反射」といいます。反射ですから、意識しなくても起こります。
実験してみましょう。文字の書いてある紙を持ってください。頭を動かさずに紙を小刻みに横に動かしてみましょう。文字が読めますか? ぼやけて良く見えませんね。今度は、紙を動かさずに頭を小刻みに動かして、同じように文字を見てください。はっきりと見えるでしょう。
これが耳の中の手ぶれ補正機能です。頭を動かした方が文字が見えやすいとは不思議ですね。
私たちの日常では前庭動眼反射が常に働いています。歩きながら標識の文字を読むことができたり、階段を駆け足で下りても踏み外さないのはこのおかげです。
けがや病気のために両側の三半規管と耳石器が全く働かなくなった方がまれにいますが、そういった方は歩くだけで酔ってしまいます。耳の働きは音を聞くだけではないのです。(北大病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科講師)

>>>人間の体は、機械には真似できないほど、素晴らしい機能・能力を持っています。

関連ページ
三半規管とめまい
http://info-much.com/memai/category6/entry14.html

なお、フィギュアスケートで回転しても目が回らないのは、あらかじめ顔を回転方向に向けるからです。
http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200801170182.html

「口内ケア」品ぞろえ充実=歯周病に対応、商戦激化

時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2013042800104

歯の健康を保つ「口内ケア」の市場が拡大している。40~60代を中心に歯周病予防への意識が高まり、歯茎の腫れや知覚過敏といった悩みに応じた高付加価値商品の売れ行きが好調なためだ。メーカーは歯磨き粉に加え、口をすすぐ洗口液や歯間清掃具をそろえ、激しい顧客獲得競争を展開している。  市場をけん引するのは、500円以上の高価格帯の歯磨き剤だ。サンスターは2011年に歯茎の炎症を抑える「GUMアドバンスケア」(実勢価格700円前後)を発売したところ、GUMシリーズ全体で高価格帯の売り上げを2~3割押し上げた。も「生葉(しょうよう)」(900円前後)に知覚過敏を和らげるタイプを投入。2000年のシリーズ発売以来、右肩上がりで伸びている。  消費者への直接販売に乗り出したのがラン。同社は4月、歯科医お墨付きの自社製品を取り扱う直営店「オーラリシス」(東京・丸の内)を開いた。常駐する歯科衛生士が製品選びをサポートし、香りや刺激の強さを購入前に試せる。洗口液と歯間清掃具が付いた携帯用の歯磨きセットが人気という。(2013/04/28-15:46)

>>>消費者は価値のあると認めた製品は、惜しげもなく購入します。

参考
楽天 オーラルケア商品、売れ筋
http://ranking.rakuten.co.jp/daily/204745/
2000円、3000円以上もする商品がバンバン売れているようです。(初診治療で「3000円もするの」というみなさんが・・・)
保険の限界もありますが、歯科治療ももっと付加価値を高める努力が必要なのではないでしょうか。

要介護高齢者に予防歯科開始 厚労省、13年度から

日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2700X_X20C13A4NN1000/

 厚生労働省は老人ホームなどの施設にいる要介護高齢者や障害者への予防歯科サービスを2013年度から始める。歯科医師らを施設に派遣し、これら専門人材の育成も手掛ける。施設入所者は歯科に通うのが難しく、歯周病などを患うことが多い。予防を促して健康維持や介護負担の軽減につなげる。

 都道府県や政令市、東京23区を通じ、各地域の歯科医師会に委託することなどを想定している。歯科医師や歯科衛生士が施設に赴き、高…

>>>これまでは、治療のみ往診が認められていましたが、やっと予防にも目が向き始めたようです。ところでこの報酬は健康保険でまかなうのでしょうか。

参考

日本老年歯科学会 http://www.gerodontology.jp/

スイスで伝統療法が人気、病院も治療に採用

AFP BB NEWS http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2939797/10606593

【4月26日 AFP】「癒しの手」を求めて集まった20人ほどの人たちの間を歩き回るデニス・ビプレー(Denis Vipret)さんは、1人ずつ患者の肩に触れ、右手を軽く揺らす。患者にエネルギーを送っているのだ。
チェックのシャツにジーンズ姿でサンダル履き、大柄のビプレーさんは、スイス国内で急増している伝統療法の治療師たちの中でもスター的存在だ。ジュネーブ(Geneva)で開催された治療の会には、ビプレーさんの手の「魔法」を体験したいと待ちわびていたおよそ300人が遠方からも訪れた。
治療の方法は「左手で体のどこが悪いかを見つけ、右手で癒やす」ことで、施術料は1回あたり50スイスフラン(約5300円)。ビプレーさんは、1分もかけずに患者を診察する。
ビプレーさんは治療師としての訓練は受けておらず、その治療方法は公認されている伝統療法の分類のどれにも属さない。だが「ガン、腫瘍、エイズ、白血病、鉄欠乏症、全部分かる」のだという。さらに治療から30日間は、患者は思考の力だけで、健康に関するあらゆる問題を遠ざけることができるという。治療を受けた患者たちは、彼の手のパワーと熱さに驚きをあらわにする。
世界でも最大規模の製薬会社のいくつかが本拠地を置くスイスだが、ビプレーさんのような伝統療法の治療師たちへのニーズが豊富な国でもあり、こうした治療法の人気はここ数年で大きく上昇している。
専門家らによると、かつて「魔女」として遠ざけられた催眠術師、接骨師、磁気療法師、薬草医らが、オーガニック人気の波に乗って受け入れられ、今や多くの病院も患者にこうした治療師の紹介を始めた。
■人気には地域ごとのバラつきも
2008以降に出版した伝統医療に関する2冊の著書がベストセラーになった民族学者のマガリ・ジェニー(Magali Jenny)さんはAFPの取材に対し「伝統療法がここまで広く受け入れられている国は、少なくとも欧州では他にない」と話す。
ジュネーブを拠点に磁気療法を行っているフランス人女性、アニー・マリー・ジラルド(Annie Marie Girard)さん(55)もこの点に同意する。フランスでは治療に即効性がなければすぐに訴えられるので、スイスで開業したのだという。
ジェニーさんによれば、スイスの全人口800万人のうち約4分の1が暮らすフランス語圏には、訓練を受けずに治療活動を行っている治療師が500人以上いる。ジュネーブ州では「スピリチュアル・ヒーリング」が医療として承認されている。
専門家らによると、伝統療法がより広く実践されているのは、フランス語圏とイタリア語圏。ドイツ語圏では、資格を持つ医師にかかることを好む人が多い。
また、内務省文化局によれば、 カトリック教徒が多い北部ジュラ(Jura)州や西部フリブール(Fribourg)州、南部バレー(Valais)州、北東部アッペンツェル(Appenzell)やスイス中部でも、伝統療法の治療師にかかる人が多い。
ジェニーさんのもとには、あまりにも多くの人が治療を受けに来て追いつかないので、著書から自分の名前を削除してほしいという依頼が約70人の治療師たちから寄せられたという。
■進む西洋医学と伝統療法の統合
スイス国内の多くの州では、伝統療法を「生きた伝統」として承認しており、国レベルでも地域レベルでも、医師会はこうした療法に懐疑的な見方をほとんど示していない。
そのため多くの病院は、患者に伝統療法の治療師たちを紹介しているだけでなく、患者やその家族が希望する治療師を招くこともある。
AFPの取材に応えたフリブールの病院の広報担当者は、「救急処置室ではよくある。特にやけどや出血性外傷の患者に多い」と話した。
一方、伝統療法のこうした人気ぶりに乗じて、いかがわしい治療師も現れているとして、専門家らは注意を呼び掛けている。また保険会社は、何らかの検定制度が必要だと訴えている。
メディアの注目が集まる以前から、すべての治療師が信用できるわけではなかった。例えば前月にはベルン(Bern)で自称「治療師」が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染している血液を16人の患者に注射したとして禁錮約13年の刑を受けた。(c)AFP/Agnes PEDRERO

>>>近代医学といえども、限界は当然あると思われます。その部分を補うことができる治療法がもしあれば、より多くの患者さんが救われるかもしれません。
伝統医学としては各国で薬を使ったものが多いようですが
http://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/traditional_medicine/
客観的な判断基準がないため、本文中にあるように、「やみ治療」的なものが横行しているので注意が必要です。
「おぼれていても」掴んだものが「ワラ」では仕方がありませんから。

 

「東京都女性歯科医師の会」六本木ヒルズクラブで春の総会・学術講演会

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5961

「東京都女性歯科医師の会」は4月21日、東京・港区の六本木ヒルズクラブで、春の総会・学術講演会を開催した。  講演会は、「介護を歯科からサポートする~食の環境作りと口腔ケア~」をテーマとして、千木良あき子氏(歯科医師)、田中靖代氏(看護師)、南知香子氏(歯科衛生士)の三氏を招いて行われた。講演会ののち正午過ぎからは懇親会が行われ、なごやかな雰囲気の中で余興等も行われ15時過ぎに散会となった。

>>>女性が働く場合、結婚、出産・育児などいろいろな問題が伴うことがあります。
少し前の調査ですが、
http://www.chosakai.co.jp/alacarte/a11-03-3.html
政府の課税制度も女性の労働を制約する傾向がありました。
このような環境を改善し、女性ならではの利点を生かした歯科医療を期待したいものです。

関連ページ

雇用機会均等法に関連して(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/

参考

東京都女性歯科医師の会
http://www.tokyo-woman-dentists.com/

AEDの点検をしていますか

厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/aed/index.html

概要

自動体外式除細動器(AED)については、平成16年7月に救命の現場に居合わせた市民による使用の取扱いを示して以降、国内において急速に普及しております(平成20年12月現在の推計:約20万台弱)。  一方で、AEDは、適切な管理が行われなければ、人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある医療機器です。  これらを踏まえ、今般、AEDの適切な管理等を徹底するため、AEDの設置者等に対して日常点検や消耗品の管理等の実施を呼び掛けるものです。

AEDの設置者等にお願いしたい事項
「AEDの設置者等が行うべき事項等」(参考資料(1)別紙)を取りまとめ、4月16日に、各都道府県知事等あて通知を発出しました。  その主な内容は、以下のとおりです。

日常点検等の実施について
AEDの設置者は、設置したAEDの「点検担当者」を配置し、次に掲げる日常点検等を実施させてください。

  • AEDのインジケータの表示を日常的に確認すること。
  • 消耗品(電極パッド及びバッテリ。以下同じ。)の交換時期を表示ラベルにより確認し、適切に交換すること。

AEDの設置情報の登録について
AEDの設置場所についての情報を共有し、その普及を図るとともに、製造販売業者からのAEDに関する安全性情報(回収情報等)を迅速に提供するためにも、AEDの設置情報の登録を積極的に行ってください。登録いただいた設置情報は、非公開とすることも可能です。  なお、登録方法等につきましては、お手持ちのAEDの購入店又は製造販売業者へお問い合わせください。

(参考)

その他
AEDの製造販売業者に対して、本対策を実施するために必要な資材や関連する情報をAEDの設置者等に提供するよう依頼しております。(参考資料(1)別添1参照)  各製造販売業者において、表示ラベル等の配布が行われました。順次、対応がなされる予定です。  まだ表示ラベル等を受け取っていない場合は、お手持ちのAEDの購入店又は製造販売業者へお問い合わせ下さい。

参考資料

  1. (1)各都道府県知事あて平成21年4月16日付け医政発第0416001号・薬食発第0416001号厚生労働省医政局長・医薬食品局長通知 「自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施について(注意喚起及び関係団体への周知依頼)」 [249KB]
  2. (2)「AEDの点検をしていますか?」 [200KB]
    4月22日
  3. (3)AEDの適切な管理等の実施に関するQ&A [139KB]
  4. (4)AED製品一覧 [324KB]
    4月22日
  5. (5)AEDの主な設置施設等一覧 [48KB]
  6. (6)自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の周知等について(依頼)

AEDの各製造販売業者問い合わせ先

大宇ジャパン株式会社

製品名 パラメディック(Paramedic)CU-ER1、アイパッド(IPAD)NF1200
問い合わせ先 (大宇ジャパン株式会社) 0120-910-256 又は 03-3224-7143
ホームページ http://aed.daewoo.co.jp/

日本光電工業株式会社

製品名 カルジオライフ(cardiolife)
問い合わせ先 AED保守受付センタ 0120-233-821
ホームページ http://www.aed-life.com/

フィジオコントロールジャパン株式会社

製品名 ライフパック(LIFEPAK)
問い合わせ先 ライフパックお客様センター 0120-715-545
ホームページ http://www.physio-control.jp/

株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン

製品名 ハートスタート(HEARTSTART)
問い合わせ先 AEDコールセンター 0120-802-337
ホームページ http://www.philips.co.jp/

旭化成ゾールメディカル株式会社

製品名 ZOLL AED Plus 半自動除細動器
問い合わせ先 旭化成AEDコールセンター 0800-222-0889
ホームページ http://www.ak-zoll.com/

オムロン ヘルスケア株式会社

製品名 パワーハート G3 HDF-3000
問い合わせ先 AEDカスタマーサポートセンター 0120-401-066
ホームページ http://www.aed.omron.co.jp/

>>>前出記事にもありますようにAEDはいざというとき役に立ちます。その時のために日頃から手入れをしておきましょう。
以下をプリントアウトして貼っておくのも良いかも。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0401-4b.pdf

備えあれば憂いなしです。

感謝状:AEDで人命救助 乗馬倶楽部と豊川さん、渋川さんに−−八王子消防署 /東京

毎日JP http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20130426ddlk13040307000c.html

八王子消防署(内山徹署長)は24日、自動体外式除細動器(AED)を使い人命救助をした八王子乗馬倶楽部(八王子市丹木町、細野利昭代表)と、歯科医の豊川康子さん(47)、看護師の渋川絵美さん(28)に消防総監感謝状を授与した。

 同倶楽部で今月4日、乗馬練習中の女性(66)が突然、馬から落ちた。同倶楽部インストラクターの壱岐守久(いきもりひさ)さん(39)が駆けつけると女性は呼吸をしておらず、意識もなかった。

 壱岐さんはすぐに人工呼吸を開始。クラブハウスにいた生徒の豊川さんと渋川さんがAEDを持って駆けつけ、心臓マッサージとAEDによる除細動を施すと、女性は意識を取り戻した。現在は元気という。

>>>口腔内だけでなく全身管理も出来ます、そんな歯科医師が当たり前の世の中になる必要があります。歯科医師も医師なのですから人命救助もできないといけません。

日本歯科医師会、厚生労働省に指導のあり方の要望書を提出

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5964

日本歯科医師会の堀憲郎常務理事は4月25日の定例記者会見で、厚生労働省の医療指導監査室あてに「個別指導、共同指導に関する要望書」を提出したことを明らかにした。要望書は、指導に関わる根本的な問題、各論的事項、具体的問題の3点からまとめ、改善点を指摘している。
 また、村上恵一専務理事は報告の中で、平成24年度末(平成25年3月31日)の日本歯科医師会会員の平均年齢が、5年前に比べ2歳5ヶ月上回る57歳10ヶ月となったことを明らかにした。また、60歳代の会員が占める割合が15.45%から23.65%となり、会費収入の減少という点からも今後の組織運営に及ぼす影響を課題として示した

>>>厚生労働省の指導のあり方は歯科医療を提供するうえでも明確にしていただき、周知する必要があります。また、歯科医師会の会員の平均年齢が上がると会費収入が減少するのでうね。今後に注目する必要があるでしょう。

噛める入れ歯を作っておこう

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=76301

yomidr.jp

噛める入れ歯を作っておこう

 いま、歯をなくすと、インプラントがあります。歯がなくなっても骨は残るので、この骨に歯の代用品を植えるのがインプラントです。ですが、いろいろな理由でインプラントをできない人には、入れ歯があります。うまくかみ合わないという方がいると思います。私は保険治療でやっていますが、保険で作った総入れ歯でどんなものが噛めるでしょうか。私の患者さんは、ピーナツ、漬け物、エビフライ、干物、タコ、りんご、すしが好きな方はのりが切れると喜ばれました。イカのにぎり、マグロのにぎりも噛み切れます。糸が切れるという方もいます。

 例えば、量販店のシャツは値段がすごく安いけれど、首が通らないとか、袖の長さが違うとかいうことは、まずないですよね。ところが入れ歯を保険で作るとなると、「保険ではここまで」。これは良くない。歯医者と患者さんが十分、ディスカッションして、入れ歯で噛めるようになるまで頑張らないといけません。入れ歯は「量販店」でいいんですよ。

 どれぐらい噛めているのかを計る客観的な方法がなかったので、日本歯科大の小林義典教授が咀嚼(そしゃく)能力の判定システムをつくりました。このシステムで、健康な歯を持った22歳から57歳で実験してみると、咀嚼能力は221から296ぐらいでした。数字が大きいほどよく噛めているということです。入れ歯で100以上噛めれば、だいたい良いと思います。

 82歳のある患者さんは、入れ歯を22個も持っていました。私のところで、23個目を作らせていただいて、咀嚼能力が97から195になりました。この方は、初め来たときはお嬢さんに支えられて、ヨロヨロしていました。ところが噛めるようになってから元気になって、最近は自分で車を運転してお見えになります。保険の仕組み上、入れ歯を作れるのは半年に1回です。噛めない入れ歯を作ってしまったら、半年たったらどこかの別の歯医者に行って作る、今度はこっちで、今度はあっちで、というふうに、いろんなことをやる人もいます。だけど、1人の先生とがっぷり四つで、噛めるまで頑張ることが大事だと思います。あちらこちら行くのは、医療費の無駄遣いです。転ばぬ先の杖で、元気なときにちゃんと噛める入れ歯を作っておきましょう。

 「8020」を達成するために

  日本歯科医師会の「8020(ハチマルニイマル)」運動は、80歳で20本、自分の歯を残そうという運動です。これは20本ぐらいあったらだいたいのものは食べられるというデータがあるためです。「8020」をぜひ達成しましょう。

 まず子どもの虫歯ゼロを達成しましょう。家庭と学校など教育現場のみんなで子どもの歯を守るということです。噛むことと歯磨きを、20歳までちゃんとやっていきましょう。

 20歳ぐらいになると今度はプロフェッショナルケア。歯医者に定期的に行って健診を受けて、そしてきちんと噛む。そうすると、きれいな歯を保てます。

 なんで歯医者が、歯を残そうと言うかというと、残っている歯が多い人は元気で長生きするものだからです。口の中を清潔にすることをちゃんと理解しておくことが大事です。

 非常に高齢な方に歯を磨きなさいと言っても無理ですよね。だから、お年寄りがおられたら、子どもさんとかお孫さんが、おじいさん、おばあさん、親の歯をきれいにしてあげることです。

 あるお嬢さんは、親の歯を磨いてあげなさいと言ったら、はじめ「いやです」と言っていました。汚いとかなんかとか言うから、やかましいと言うたんですよ(笑)。あんた、小さいとき、お母さんから歯を磨いてもらったろ。今度は親の歯をちゃんと磨いてくださいって。

 歯科衛生士さんや看護師さんだけに頼っても、これだけ高齢者が多くなったら間に合わないのです。

 そして、入れ歯も徹底的に清潔にすることです。必ず、1日に1回、寝る前にはきれいに洗浄剤を使いましょう。これが肺炎の予防にもなります。ちゃんと口の中を清潔にすれば、肺炎の発生率が大幅に減ります。

 口を清潔にしてよく噛んでください。噛むことは、注射や薬にない効果があります。健康長寿の源です。健康であれば、家庭が明るくなり、医療費が減ります。超高齢化社会で、いっぱいの年寄りが、いっぱい健康長寿になります。よく噛んで元気に過ごしてください。

>>日本の高齢化社会への加速度が増している現状において、やはり「入れ歯」の重要性については、皆さんもご存知のとおりかと思います。また、口腔内のケアについても同じことが言えますが、年を重ねられると、なかなか自分だけでのケアは難しくなるかと思います。訪問診療についても充実してきていますが、やはり普段のケアは、家族の方々の支えがあってのものかと思います。改めて、家族の理解の重要性を感じる記事でした。

大分大、がん患者に口腔ケア

大分大、がん患者に口腔ケア

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20130423-OYT8T01403.htm

yomiuri-online

県歯科医師会(長尾博通会長)と大分大医学部付属病院(野口隆之病院長)は、今月から、がん患者に対する歯科医療について連携することになった。付属病院のがん患者に一般の歯科医院で受診してもらい、感染症の予防などを図る。

 県歯科医師会や付属病院によると、例えば、口の中が清潔ではないと、全身麻酔のために口からチューブを入れた際に肺炎を引き起こす恐れもある。

 がん治療に口腔ケアや歯科治療を取り入れることで肺炎などの感染症を予防できるといった効果が期待でき、入院日数を短くすることにもつながる。

 今後、歯科医師会の会員を対象に、がん治療と口腔との関係など連携に必要な知識を身につける講習会を実施。修了した歯科医に、がん治療前や退院後に治療を施してもらう。

 付属病院には歯科口腔外科があるものの、がん患者は年間約2000人にも及び、付属病院だけで対応することは難しく、県歯科医師会と連携する必要があると判断したという。

 大分市の県歯科医師会館で16日、長尾会長と野口病院長が連携についての合意書に調印した。

>>周術期の口腔機能管理について、「周術期口腔機能管理料」の算定が認められるようになり、開業医と悪性腫瘍の手術を行う病院との連携が、さらに重要視されるようになりました。改めて、医科との連携が大事と感じさせられる記事でした。