YOMIURI ONLINE(山梨) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20130309-OYT8T01078.htm
東日本大震災を教訓に、県内でも防災対策が進んでいる。富士山噴火、東海地震が発生すれば、大きな被害が出る可能性が高い県内での取り組みを取材した。(山口優夢)
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東海地方では100~150年の間隔でマグニチュード8クラスの大地震が発生している。しかし、江戸時代後期の1854年の安政東海地震以降、約150年間起きておらず、内閣府によると、いつ発生してもおかしくない状態という。
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甲府地方気象台の尾能(おの)耕一・火山防災官によると、最も恐ろしいのが「東海地震・東南海地震・南海地震が連動して発生し、富士山が噴火」というパターンだ。江戸中期の1707年に起きた宝永地震は、この連動のタイプとされており、49日後に富士山が噴火している。
地震と噴火の被害が重なれば、影響は大きい。-中略-
[県の災害協定 20件増]
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震災前までは37あった民間事業者などとの災害時の連携協定は、57に増えた。昨年4月には県医師会や県歯科医師会に対し、県が災害時に医療救護活動を要請できる協定を締結。医師が負傷状況を判別する「トリアージ」や、歯科医による遺体の歯型確認などを迅速に行えるようにした。
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県防災危機管理課の宮原健一課長は「インフラ、防災意識、情報伝達と課題は多すぎる」と漏らしながらも、「これで十分ということはないだろうが、この2年間で防災対策は進んでいると感じている」と力を込めた。
[意識の継続 課題に]
震災からの2年間で、県民の防災意識はどう変化したのだろうか。
県立防災安全センター(中央市)では、揺れを体験できる車両に乗れるほか、防災に関する講話を聞ける。-中略-
大震災で避難所運営など被災者支援の活動をしたNPO法人「災害・防災ボランティア未来会」(甲府市)の代表を務める山下さんは「震災直後に比べると意識が低くなってきている」とも指摘しており、一過性の意識の高まりにしないことも震災3年目以降の課題と言えそうだ。
県が打ち出した震災後の主な防災関連施策
▽県管理道路に架かる全1798の橋の耐震性点検
▽液状化の危険度を示したマップ作成
▽衛星携帯電話の災害拠点病院への設置支援
▽農畜産物の放射性物質検査機器の整備
▽小中学校養護教員を対象にした災害時の児童・生徒のカウンセリング講習
▽要援護者支援のマニュアル作成
▽中山間地域の集落孤立防止のための林道整備
2013年3月10日 読売新聞
>>>震災、他人ごとではないかもしれません。