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つくば研究支援センターと三井物産は21日、筑波大などが進めている「最先端センシング技術」研究の発表会を、東京都内で開催した。この中で、同大システム情報系の鈴木健嗣准教授は、患者の首に小型デバイスを着けて食べ物を飲み込む音を計測することで、その場でリアルタイムに嚥下機能を評価できる技術について発表した。
デバイスは手のひらに収まるほどのサイズ。首に着けると、内蔵のマイクが嚥下の音を感知し、嚥下にかかった時間や咳が出たことを、青や赤の光を出して周囲に知らせる。また、デバイスを装着中の嚥下回数などを記録することも可能。スマートフォンなどとつなげば、その情報を医療機関内の医師に外から伝えることもできるという。
鈴木氏は、嚥下の際に鳴る音には、▽喉頭蓋が動き、気管の入り口をふさぐ▽食べ物が食道に流れる▽喉頭蓋が元の位置に戻る-の3パターンがあると指摘。それぞれの長さを測れば、患者の嚥下する能力を知ることができるとした。さらに、嚥下や咳を光で示せば、食べ物を飲み込めたかどうかを、そばにいる家族らが目で見て確認できるため、在宅療養時の安全性確保につながると説明した。
鈴木氏は現在、筑波大附属病院と協力して、脳神経外科の入院患者らを対象に臨床研究を実施。厚生労働省の科学研究費補助金を用いたこの臨床研究では、光の長さなどと誤嚥を示唆する所見との関連性を明らかにし、リハビリテーションで利用できる指標の作成を目指している。来年度には、在宅患者を対象とした臨床研究も予定している。