診療所、高齢者患者3年で15%増-厚労省調査、アルツハイマー大幅増

YAHOO!JAPAN ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121129-00000000-cbn-soci

3年に1度、大規模に実施している厚生労働省の「患者調査」で、一般診療所の外来患者数が65歳以上で大幅に増えていることが分かった。2008年の前回調査に比べ、11年は65歳以上で14.7%、75歳以上に限れば22.2%増え、全年齢でも12.9%増加した。病院の外来患者は2.2%減った。傷病別にみると、アルツハイマー病患者が1.5倍以上となり、高脂血症など生活習慣病も大幅に増えた。
調査期間は、2011年10月のうちの3日間。抽出した病院6428、一般診療所5738、歯科診療所1257で、入院・外来患者約233万5000人の情報を集めた。今回は対象地域から、福島県と、宮城県の石巻医療圏、気仙沼医療圏を除いた。
調査日の推計外来患者数は726万500人で、2008年の福島と、宮城の2医療圏を除いた地域における外来患者数より51万6600人増えた。このうち、65歳以上は332万9900人で45.9%を占めた。一般診療所の患者数は、全年齢で423万8800人、65歳以上は201万400人だった。入院の推計患者数は134万1000人で、前回調査に続き減少。このうち65歳以上は、前回調査では減っていたが、今回は0.1%増え、75歳以上では3.4%の増加となった。
傷病別でみると、増加率ではアルツハイマー病が目立ち、患者数は36万6000人と推計された。総数では高血圧性疾患、糖尿病、高脂血症と生活習慣病が多く、増加率も大きかった。ウイルス肝炎の患者数は、前回の31万3000人から20万6000人と大きく減少した。【大島迪子】

>>>日本も老人大国へと進んでいるのでしょうか

インプラント治療 記録できる手帳

yomiDr.(読売新聞) http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=68819

日本顎(がく)顔面インプラント学会(瀬戸晥一(かんいち)・理事長)は、治療情報を歯科医に記入してもらい、患者が保管する「国際インプラント手帳」を作成した。

A5判4ページ。持病や飲んでいる薬、インプラントのメーカーや製品名などを手術後に歯科医に記入してもらい、患者が保管する。専用のホームページ(http://www.mfimp.com)から無料でダウンロードできる。

>>>これを何に使おうというんでしょうか?

名大、幹細胞の分泌した再生因子を含む培養液のみで歯周組織の再生に成功

マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2012/11/30/139/

名古屋大学(名大)は11月29日、幹細胞を移植することなく、細胞の分泌した再生因子が含まれているその培養液を用いて歯周組織の再生を行うことに成功したと発表した。

成果は、名大大学院 医学系研究科 顎顔面外科学の上田実教授、同・片桐渉助教、同・犬飼丈晴大学院生らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、12月8日付けで米国誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載される予定だ。

近年、歯周病の治療、歯周組織の再生に幹細胞を移植する試みがなされている。日本でも名大医学部附属病院を含め、いくつかの大学病院で臨床研究がなされているところだ。しかし、幹細胞の移植にあたっては細胞が腫瘍を作ってしまうリスクがあったり、細胞培養施設の設置や細胞培養にかかる費用、人件費などのコストが膨大であり、かつ高度な細胞の品質管理や安全性の担保が要求され、厳格な法規制もあいまって施設限定的な治療法といわざるを得ない状況である。

研究グループでは、これまでの研究より幹細胞が培養時に分泌するさまざまなタンパク質が組織再生において重要な役割を担っていることなどを解明してきており、幹細胞の培養液に含まれるこのようなタンパク質(再生因子)は、幹細胞移植と同等の再生能を持つことを2012年7月に発表している

この幹細胞培養液に含まれる再生因子には、明らかになっているだけでも、サイトカインなど数10種類のタンパク質が含有されているという。これらは血管新生を促し、骨やセメント質といった歯周組織を構成する細胞を病変に動員する作用を持っている。

そこで研究グループは、この培養液を歯周病に投与することにより、歯周組織再生が行われるのではないかと考察した。これは細胞移植を必要とせず内在性の幹細胞を利用する、これまでの概念にない歯周組織再生医療であり、幹細胞移植にまつわる前述した諸問題を解決できる方法となり得る。それに加え、移植した幹細胞の造腫瘍化などの危険性も回避可能な点も大きい。

今回の研究で用いられた培養液については以下のことが判明している。まず培養液は「間葉系幹細胞(MSC)」のものであり、「IGF-1」、「VEGF」、「TGF-β1」、「HGF」など多数のサイトカインが含有されていた。そしてこの培養液は、「ヒト間葉系幹細胞(hMSC)」の遊走能、増殖能を上昇させ、また血管新生や骨芽細胞への分化を促進した。

そして培養液をコラーゲンスポンジにしみ込ませ、イヌの歯根周囲に作製した骨欠損部に移植する実験を実施(画像1・2)。レントゲンや組織切片にて観察したところ、経時的に新生骨の添加が起こり、培養液移植部には歯槽骨やセメント質といった歯周組織が再生されたという具合だ。

前述したように、幹細胞の移植なしで歯周組織が再生するならば、治療の安全性が大幅に向上するばかりか、細胞移植に随伴する諸問題の多くが解消される可能性がある。つまり、移植細胞の造腫瘍性の可能性の低減、移植操作の簡便化、材料の規格化、安定性、治療コストの低減化などの多くのメリットだ。また将来的には新しい歯周病治療薬として創薬も期待できるという。

研究グループは今回の成果は、歯周組織の再生医療の実用化に大きく寄与するものと考えられるとコメントしている。

 

ひまわりが咲く日:児童虐待を追う 現場最前線/1 被害の実態、赤裸々に /奈良

毎日新聞 http://mainichi.jp/area/nara/news/20121123ddlk29040603000c.html

◇ガイドに医師たちの思い

 一冊のガイドに医師たちの思いがつまっていた。

 虐待から一人でも多くの子供を救いたい。そのためには、「虐待」と診断すべき方法を示すだけでなく、被害の実態を赤裸々にするしかない。収められた数十枚のカラー写真は、その悲惨さを雄弁に語っていた。

 首を絞められた跡、カッターナイフで肩から腰まで切られた傷、赤くじくじくとしたやけど、全身に広がるうみと湿疹(しっしん)。多くが児童で、生後間もないとみられる赤ちゃんの写真もあった。

 掲載されたのは、県発行の医師用「児童虐待防止ビジュアルガイド」。中心となって昨年3月、作成したのは十数人の医師。勤務医だけでなく、開業医も参加した。領域は小児科、救急、法医学、脳神経外科など幅広い。

 医療機関が診療を通じて虐待を知る機会は少なくない。しかし、県内の児童相談所への通告は昨年度、全体の約2%。多くの医師は関心が低く、虐待を疑っても通報をためらっている現実が浮かぶ。このガイドはその意識改革も狙った。

 ◇事故か否かの診断、難しいケースも

 「虐待の本当の悲惨さを知っていますか」。作成メンバーの1人で、県立医科大付属病院(橿原市)の小児科医、嶋緑倫さん(58)は、記者に問いかけた。

 「ガイドの写真を見ると、抵抗ができない子供を相手に、『これが人間のやることか』と思うほどひどい」。一方で、虐待か否か、診断するのが難しいケースも経験している。

 3、4年前、救急搬送されて来た生後数カ月の赤ちゃん。頭蓋骨の内部に出血を起こしていた。両親は「落ちた」と説明したが、落ちてできたものとは思えなかった。

 「医者としてこれは児童相談所に通報(通告)しないといけません」。はっきり伝え、通告した。その後、どうなったのか。

 両親は現在、歩くことも話すこともできない重度の障害が残った女児を献身的に介護している。結局、「落ちた」のは虐待だったのか、事故だったのか。今でも分からない。

 県立医科大付属病院は今年4月、研修医を対象に児童虐待の講習を初めて行った。ガイドを配布し、たばこを押しつけられるなどした子供の写真をスライドで紹介。痛ましさに、顔を背ける研修医もいた。法医学と小児科の医師が講師を務め、早期発見の大切さを訴えた。来年度も行う予定で、担当者は「医療の最前線に出る研修医に、虐待が実際にどんなものなのか知ってもらいたい」と話す。

◇未処置の虫歯、重要なサイン

 「虐待は、口の中を見れば分かる」

 橿原市の歯科医、打谷美香さん(48)は、今春の歯科健診で、ある小学生の歯を診て驚いた。ほとんどが虫歯。前年のデータを見ると、状況は同じで、治療した形跡はなかった。異常なストレスがかかって、虫歯を防ぐ唾液がでていない可能性があり、親が治療をさせていないことは明らかだった。カルテにネグレクト(育児放棄)の疑いと書き込んだ。

 親などから不適切な扱いを受けていると思われる多くの子供を診てきた。「泣いている子はもっといる。守ってあげたい」。今年2月に県が発行した歯科医用「児童虐待予防マニュアル」の作成にかかわった。

 打谷さんら歯科医の有志が、虐待のため一時保護された県内の2〜18歳の子供108人について、歯の診療状況を調べたところ、一般に比べ、未処置の虫歯の本数と所有率が高い傾向が分かった。虫歯は虐待の重要なサインだった。

 昨年から、児童養護施設や乳児院で歯ブラシの使い方を教えるなどのボランティアを始めた。「子供とかかわるすべての人が虐待についての意識を高めてほしい」。一児の母親の思いでもあった。【岡奈津希】