YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/antiageing/20121207-OYT8T00472.htm
乾燥トラブルの原因と対策
ドライシンドロームを女性医療の観点から見直そうと開かれた、女性医療ネットワークのシンポジウム
シンポジウム会場では、ドライシンドローム対策のケア商品がいろいろ紹介されました
空気が乾燥する季節、増えてくるのが乾燥トラブルです。乾燥するのは、肌だけではありません。ドライスキンに加えて、ドライマウス(口の乾燥)、ドライアイ(目の乾燥)、ドライバジャイナ(膣(ちつ)の乾燥)の4つの症状を合わせて「ドライシンドローム(乾燥症候群)」と呼んでいて、特に女性に多い症状といわれています。
NPO法人女性医療ネットワーク(対馬ルリ子理事長)がこのほど開いたシンポジウムでは、これまでばらばらに受診していた症状について、女性医療の観点から一つの疾患「ドライシンドローム」として総合的にとらえ、対策を講じていくことが提案されました。
シンポジウムに登壇したのは、NTT東日本関東病院・口腔外科ドライマウス外来を担当する志村真理子医師、医療法人社団星英会眼科スターアイクリニック理事長のスターン徳田美千代医師、近畿大学医学部奈良病院皮膚科教授の山田秀和医師、そして女性ライフクリニック院長の対馬ルリ子医師の4人の医師でした。
ドライシンドロームの原因には様々なことが考えられます。
加齢、薬の副作用、放射線治療の副作用、エアコンなどによる室内の乾燥やパソコン作業の増加、動物性脂肪過多の食生活、運動不足といった生活環境全般、加えて、ストレス、ダイエットなども深く関係しているそうです。
また、シェーグレン症候群は厚生労働省の特定疾患にも指定されていますが、更年期以降の女性に多く発症します。涙腺や唾液腺などの外分泌腺の障害で起こる自己免疫疾患で、目の乾きをはじめ、口やのどが渇く、鼻が乾く、膣が乾燥、皮膚がカサカサする、関節が痛むなどの症状がみられるようです。
なぜ女性に多いのかというと、筋力が弱く血管が細い、運動量が少ない、化粧品の継続的な使用、ホルモンバランスの急激な変化などの要因が考えられます。
対症療法、たとえばドライアイにはヒアルロン酸目薬、ドライマウスに口腔ケア、ドライスキンに塗り薬などで、つらい症状はある程度改善することはできます。
でも、原因は非常に複雑ですから、対症療法だけでは解決できないものも出てくるわけです。ドライマウス外来の志村医師はこんな事例を教えてくれました。
目の不快感を感じていた女性患者は、眼科で原因がわかりませんでした。同じ時期に口の異常な渇きを経験していたので、口腔外科にかかり、歯槽膿漏(のうろう)を改善するために歯ブラシ指導を受けていたといいます。そのうちに頭皮の異常を訴えるようになったので、志村医師は皮膚科の受診を勧めました。
結局、皮膚に水疱(すいほう)がたくさん現れる天疱瘡(てんぽうそう)患者であることが判明し、早期にわかったため、ステロイドの内服治療で予後はかなり回復が早かったといいます。「女性医療ネットワークのような専門を超えたネットワークのおかげで、迅速な治療に導くことができました」と、志村医師は話します。-後略-
>>>「木を見て、森を見ず」にならないようにしたいものです。