大阪歯科大学附属病院、「ハイブリッドレジンによる歯冠補綴」で保険適用

ha-ppy-news http://www.ha-ppy-news.net/topics/101086.html

大阪歯科大学附属病院では、本年より「歯科用CAD・CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」が厚生労働省の指定する先進医療技術として、同病院の補綴咬合治療科での実施が承認されている。

これにより、これまで患者が自費診療で行ってきた当該治療を、保険診療と併用することが可能となった。

患者様が、先進医療を受けた場合、「先進医療に係わる費用」は患者の全額自己負担となるが、「先進医療に係わる費用」以外の通常の治療と共通する部分に関しては保険診療の扱いとな。
補綴咬合治療科では、患者が治療を希望し、担当医がその必要性と合理性を認めた場合において、上記先進医療を受けることができ、一部、保険の適用が可能となる。

日本口腔筋機能療法研究会大会、津田ホールにて開催

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5385

 11月8日、東京・千駄ヶ谷の津田ホールにて第11回目となる日本口腔筋機能療法研究会(山口秀晴会長)大会が開催された。メインテーマを「口腔機能を育てる」。
 口腔筋機能療法(MFT)は日本においては歯科矯正の分野から導入が始まったが、昨今は高齢者の摂食嚥下リハビリや幼少期の咀嚼レッスン等、矯正以外の分野にも活用の幅が拡がってきている。また、実際の指導は歯科衛生士が行う場合も多いため、歯科医師だけでなく歯科衛生士の関心が高い。午前の部にはDHタイムが設けられ、非会員を含め多くの歯科医師、歯科衛生士の参加者が集まり、MFTの臨床応用に関する様々な講演に熱心に聞き入っていた。
日本口腔筋機能療法研究会のホームページ

都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で、特措法存続について大久保日歯会長が見解

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5381

 11月14日に行われた日本歯科医師会の都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で、溝渕常務理事は特措法(社会保険診療報酬等に係る特例措置)存続の問題について報告を行った。
 「一昨日の政府税調で櫻井充議員が事業税非課税と所得税に関わる特措法の存続を強く要望した。特措法については昨年会計検査院が意見表示として、1)多額の自由診療報酬がありながら特例の適用を受けている方が多数いる、2)概算経費率と実際の経費率の違いがあまりに大きい、3)特例措置の適用者が、実際に経費を計算した上で有利な方を選択している、の3点を指摘している。1)については反論しにくい部分があり、協議の論点になる可能性がある。」
 この問題について大久保満男会長は、「われわれの主張はあくまで現状維持だが、もし何かを変えなければならない時は、歯科医院経営の安定を損なわないための対策を求めていく」と考えを示した。

>>>> これは 重要な問題です。将来的に消費税アップもありますので 「現状維持」で、節税できればうれしいのですが・・・・注目しましょう。

基調講演 口の病気 全身に影響

yomidr

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=68068

 

基調講演 口の病気 全身に影響

口腔ケアから、全身の健康を考える」が10月14日、東京都新宿区のベルサール新宿グランドで開かれた。

日本歯科大病院(東京都千代田区)病院長の羽村章さん、東京医科歯科大歯学部(同文京区)教授の下山和弘さんの基調講演の後、日本歯科医師会常務理事の倉治ななえさん、ロンドン五輪日本代表選手団主将の村上幸史さんも参加し、パネルディスカッションが行われた。約370人が来場し、熱心に聞き入っていた。(コーディネーター 読売新聞東京本社医療情報部長・南砂)

国内でのむし歯を巡る状況は変わってきています。WHO(世界保健機関)がまとめた調査では、歯が生えそろう12歳児のむし歯は1人平均1・9本でした。1975年の5・9本と比べて激減しています。

むし歯は、口の中の常在菌による感染症です。ミュータンス菌などむし歯菌が、食事で摂取した砂糖とくっつくと、酸が作られます。それが、歯を溶かして穴を開けてしまうのです。

ぜひ知ってほしいのは、むし歯は、歯に穴が開くより前に始まっているということです。

むし歯は、歯に透明感がなくなり、白くなることから始まります。酸によって、歯の中にあったミネラル(カルシウムやリン)が外に溶けだしてしまうからです。これが「脱灰」です。

ただ、しばらくすると、唾液で口内が中和され、ミネラルが歯の中に戻る「再石灰化」が起こります。

むし歯は、脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が過度に進むことで起こります。歯が白くなった時点で見つけられれば、穴が開かないように進行を止める治療が可能です。一度穴が開いてしまったら、自然に埋まることはありません。

歯科を受診すれば、こうした早期のむし歯を見つけることができます。定期的な検診が重要です。

むし歯の予防は、
〈1〉母親の口の中を清潔にし、口移しを避け、子へのミュータンス菌の感染を遅らせる
〈2〉歯磨きで、たくさんのむし歯菌が含まれている歯垢(しこう)をしっかりと落とす
〈3〉フッ化物を使い歯のエナメル質を丈夫にし、再石灰化を促す
――などの対策が有効です。

最近、キシリトールが活用されています。シラカバやカシの木から作られる甘味料です。フィンランドでは、キシリトール入りの食品を積極的に取り入れることで、国民のむし歯を減らすことに成功しました。

特に注目されるのは、早期感染を予防する効果です。母親がガムでキシリトールを摂取することで、口の中のミュータンス菌を減らし、子どもへの感染を防ぎ、むし歯が減るのです。

歯垢を落として、口の中を清潔にすることは、歯周病予防にもつながります。歯周病の直接の原因は歯周病菌です。空気がある場所では増殖しにくい、という特徴があります。歯と歯茎の間が歯垢でふさがれてしまうと、空気が入る隙間がなくなり、菌が増殖してしまうのです。

歯周病は、糖尿病や心臓病、早産とも密接な関係があります。歯周病菌や、炎症によってできる物質が、歯肉から血液を介して全身に運ばれて影響を及ぼすのです。

また、肺炎の原因菌は、口の中にいる細菌と同じものが多く、この細菌が唾液と一緒に肺の中に入り込むことによっても肺炎が起こります。口の中を清潔にし、むし歯や歯周病を予防することは、全身の健康にもつながるのです。

厚生労働省が政府税調で「社会保険診療報酬等に係る特例措置」について存続を要望、ただし自由診療を含めて一定額以上の者を適用除外とする見直しを行う方向

http://www.ikeipress.jp/archives/5374  医療経済出版

内閣府は11月12日、第6回目の税制調査会を開催し、社会保険診療報酬等に係る特例措置についてと租税特別措置の見直しについての議論を行った。
社会保絵診療報酬に係る特例措置は、社会保険診療での収入が5千万円以下である個人及び医療法人について、経費の計上を概算経費率で認めるというもの。平成23年10月に会計検査院により、特例措置が本来の目的である事務負担の軽減ではなく、実際の経費と概算経費率による経費で多額になる方を選択するという、もっぱら節税のために用いられているのではないかとの指摘があり、平成25年度の税制改正で見直しを行うことになっていた。
厚生労働省は平成24年6月~8月に、日本医師会及び日本歯科医師会会員を対象として行ったアンケート調査の結果を提出し、同特例措置は小規模医療機関等の事務負担軽減という本来の目的に沿って有効に機能しているとして、制度は基本的に維持することが適当であるとの見解を述べた。ただし、特例措置適用者の中には多額の自由診療収入を得て、必ずしも小規模医療機関とは言えない者も存在するとして、今後は自由診療収入も含めた収入額が一定額以上の者を、適用対象から除外する方向での見直しを行うことを提言した。また、5千万円以下の事業者の実額経費率について、特例措置適用者のみの集計では概算経費率による経費より低くなっているものの、非適用者も含めた全体では約7割(医師72.2%、歯科医師69.6%)であるとして、現行の概算経費率には合理性があるもとの考えられると述べた。

「食後すぐ&ゴシゴシ」磨きが歯のダメージリスクを高める?

resemom
http://resemom.jp/article/2012/11/12/10803.html

「食後すぐ&ゴシゴシ」磨きが歯のダメージリスクを高める?

あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?

歯の磨き方に関して、当てはまるもの(近いもの)をお答えください。

製薬企業のグラクソ・スミスクラインは、青山ホワイテリア院長大谷珠美氏監修のもと、20~50歳代の女性800人を対象に「食生活の酸とオーラルケアに関する意識と実態調査」を実施した。

「あなたはどのようなことを意識して歯磨きをしていますか?」という設問に対し、「虫歯を予防したいから」と回答した人は81.5パーセントという結果になった。そのうち、「あなたは食後どれくらいの時間を空けて歯磨きを行っていますか?また、行おうとしていますか?」という設問に対し、「0分~5分未満(できるだけ食後時間を空けずに磨く)」、「5分以上~15分未満」、「15分以上~30分未満」と回答した人は43.3パーセントという結果になった。

大谷氏は、食後は「酸」によって歯の表面のエナメル質が軟化しており、その状態で歯ブラシをすると歯のエナメル質を傷つけてしまう危険性もあるとし、30分から1時間ほど時間をおいてブラッシングすることを推奨している。

同じく「あなたはどのようなことを意識して歯磨きをしていますか?」という設問で、43.6パーセントの人が「歯を美しく保ちたいから(歯の着色・変色を防ぎたい)」と回答している。そのうち、歯の磨き方について「強めにしっかりと磨く」、「やや強めにしっかりと磨く」いずれかを回答した人は56.7パーセントという結果になった。

この結果を受け大谷氏は、過剰な歯磨きは、「酸」によって軟化した、歯の表面のエナメル質を削り落としてしまう危険性があり、歯磨きをする時はゴシゴシ力を入れて磨くのではなく、歯の表面についた酸や、食べカスを取り除く(クリーニングする)というくらいのつもりでブラッシングしてほしいとアドバイスしている。

「あなたは歯磨きが終わった後、どの程度口をゆすぎますか?」という設問に対しては、「口内に歯磨き剤が完全になくなる(歯磨き剤の味がなくなる)まで」と回答した人は71.9パーセントという結果になった。

歯磨きの後、口の中に歯磨き剤が残らなくなるまで口をゆすいでしまうと、歯磨き剤に配合されている成分(フッ素等)が洗い流されてしまう。歯磨き剤に配合されている成分の中でも、フッ素は歯のエナメル質を強化するので、酸蝕歯を防ぐには、歯磨きの後は、口の中に少し歯磨き剤(フッ素)が残る程度が適切だと大谷氏はコメントした。

>>>>>>>一般的に、「食べたらすぐ歯を磨く」というのが、一番いいと思われていますが、これが違う という事をこの記事を読んで短絡的に考えるのはちょっと待って下さい。

この情報のもとになる実験、研究は 実験に用いた食物がどのようなものであるかが明確にしてあるはずです。しかし この記事にはその表記がない。全ての食物に対してそのようなことが起こりうると捉えてしまう表現になっています。酸性度の高いもの(液体含む)は口に入れて歯に接触した時点で酸性に傾くでしょう。では野菜だけ食べていたら? この記事は酸蝕歯に対しての記事だと捉えた方がいいでしょう。

歯ブラシに関する疑問─替え時は? 細菌は付着している?

Wall street journal
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_547384

歯ブラシを買い替えるのはいつ?

 常識では、歯ブラシは使い古されてボロボロになったら、新しいものを買うべきだとされている。しかし、それでは遅すぎるかもしれない、と歯科医のハウエル氏は言う。ハウエル氏はテキサス大学サンアントニオ歯学部の健康科学センターで臨床教授を務めている。

 ハウエル氏は目安として3カ月から4カ月に1度、歯ブラシを交換することを推奨する。同氏は好んで「新しい歯ブラシに日付をつける」と言う。裏から見て、4カ月経っても歯ブラシが使われたように見えなかったら、歯みがきの時間が足りないのかもしれないと同氏は指摘する。全体的にきれいにするのと、歯のエナメル質がフッ素を取り込むのに推奨されている時間は2分だ。子どもは歯ブラシを粗末に扱うことが多いので、もっと頻繁に新しいものと交換する必要があるかもしれない。

歯ブラシは細菌がいっぱい?

 古いけばだった歯ブラシでさえ、感染症を引き起こす微生物の巣にはならない。米歯科医師会(ADA)の研究は、ひどい風邪やインフルエンザにり患した後でさえ、歯ブラシが有害な細菌をかくまい、同じ人を再び感染させることを裏付けるような証拠を示すことはなかった。ADAの研究によると、歯ブラシはパッケージから出された瞬間から細菌を運ぶ可能性がある。しかし、とハウエル氏は言う。「バクテリアはわれわれの生活の一部」で、われわれはこれらの細菌と闘う自然のメカニズムをもっていると指摘する。そのなかには、口に存在する酵素も含まれる。

消毒すべきか、消毒せざるべきか?

 悩ましい細菌を始末するために、ときどき歯ブラシを熱する人もいる。だが、沸騰したお湯は歯ブラシの毛を傷めかねない。歯ブラシを電子レンジや食器洗浄器に入れることも同じだ。

 「人は、何か熱いものはモノを清潔にすると思っている。だが、歯ブラシの場合、傷みのないまっすぐな毛が歯と歯ぐきの掃除に最も効果的だ。ゆがんだ毛ではダメだ」とハウエル氏は言う。歯ブラシをよくすすいで、乾燥させればそれで清潔になる。「キャップで覆ってはだめ。湿気のある環境が維持されることになり、完全に乾くまでの間にバクテリアが増殖する可能性がある」とハウエル氏。また歯ブラシを殺菌するとうたっている製品に悩んでもいけない。ADAによると、歯ブラシを完全に殺菌できた製品は今までなかった。

正しい製品はどれ?

 歯の専門家の間では、ドラッグストアの歯ブラシが売られているエリアは「混乱の通路」と呼ばれている、とハウエル氏は冗談を言う。結局のところ、良い歯ブラシとは、ADAの認証がついていて、柔らかく、自分の好みに合うものだ。「電動であろうと、交換時を知らせてくれる線がついていようと、関係ない。十分快適だと感じることができる限りは」とハウエル氏は言う。

 正しく歯をみがいているかどうかを確認するために、年2回、歯科検診を受けるといい。それに毎年使うはずの歯ブラシ4本のうち2本はたいていこれで手に入る。しかも無料で。

歯みがきで変わる生活習慣とその人の年齢

yomidr.yomiuri.co.j
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=68010

(だいたいお幾つぐらいの方かは、歯をみがいていただくとわかります)

 美しくメイクをしていたり、若々しいスタイルをしていても、目の前で歯をみがいていただければ だいたいお幾つぐらいの方か分かります。

 これは知り合いの歯科医の言葉で、それ以来私も、歯をみがく人をなにげなく観察するようになりました。

 男女に関係なく年齢が高くなるほど、歯みがき粉をたっぷりとつけ、口の中のものが垂れないように下を向いてみがき、みがくスピードが速く短く、横にゴシゴシという感じ。

 年齢が若くなると、あまりたっぷりと歯みがき粉をつけず、顔を真っ直ぐにして歯を縦にみがき、どちらかというとのん気にていねいにみがいている傾向が強くなる。そして歯ブラシの形状にこだわるのは若い人の方で、年齢が上になるほどボロボロになるまで同じ歯ブラシを使っている。こう言ったところ「すてきだと思っていた男性の歯のみがき方で、がっかりしちゃったじゃないですか」と言われたこともありましたが、それはさておき、1日にみがく回数も年齢が高くなるほど少ないそうです。最近は若い人の中でも、回数が多い人と少ない人に分かれてきているという傾向もあります。

 歯みがきは朝夕が昔の習慣でした。夜は、歯みがき後に何か食べても、そのまま寝てしまうなんてこともあった。こういう時代は虫歯も多かったわけです。

 小学校で巨大な歯型の模型と大きな歯ブラシを持った保健の先生が「歯みがき体操」なんてやって、「みんなでいちにのさ~ん」という歌で、歯みがき方を教えてもらった記憶が私にはあります。あの歯の模型、ホラー映画のように見えて怖かったし、わかりにくいデモンストレーションでした。寝る前に「仕上げみがき」を子どもにやってあげるなんて、私の小さい頃の母には期待できませんでした。

 最近は、女子トイレに歯みがきセットが並んで置いてあるなんて珍しくありませんし、昼休みの終わりにさっさとみがくというよりは、仕事モードに切り替えるセレモニーのようにゆっくりみがいている傾向があります。

 職場でも家でも、マメに歯をみがくことを呼びかけている歯科医も多いのですが、生活習慣を変えるというは大変なことです。友人の歯科医が、「歯周病がひどい高齢者に、テレビを見ながらでも歯はみがけるでしょ? と言ったら、はあ? と怪訝そうな顔が返ってくるんだもん」と嘆いていましたが、居間で歯みがきなんて、そんなお行儀が悪いことをお年寄りはできません。

 歯みがきを奨励するのに、いい方法があります。タバコの禁煙法と結び付けるのです。歯周病はタバコを止められない人に多い。なにかについて歯をみがく習慣を無理やりつけていくと、歯みがきが気分転換になってきます。みがき方はゆっくりでも早くでもかまいません、とにかく回数を増やしていく。

 そうすると、物を食べた後に歯をみがかないと口の中がネバネバしているように思えて、ついみがいてしまう。そうするうちに、今度はタバコを吸うと口の中が気になって歯をみがくようになっていき、だんだんタバコを吸う回数が少なくなってきて、ついにはタバコを吸う方が歯をみがくより面倒になってくる。で、禁煙に成功する。

 これを話したら、今度は「はあ?」と、歯科医から私が言われてしまいました。“石井流禁煙法”ですから、仕方ありません。でももし禁煙に成功したいと思ったら、歯みがきの習慣からスタートです。歯をみがくことを趣味のようにしていけばいいだけです。お金もそんなにかからない禁煙法です。

初期虫歯 診断基準普及へ 口内環境整え再石灰化を

Sankei.jp

初期虫歯 診断基準普及へ 口内環境整え再石灰化を

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121113/bdy12111308160002-n1.htm

虫歯というと、削って治すイメージが一般的。だが、初期の虫歯なら口内環境を整えれば歯の再石灰化が進み、削らずに治すことが可能だ。日本の診断基準では、穴が開いてからが虫歯とされるが、海外では初期段階の虫歯を診断できる基準「ICDAS」(アイシーダス、International Caries Detection and Assessment System=国際的う蝕(しょく)探知評価システム)」の普及が進み、日本でも導入の動きが広がっている。 虫歯は、歯の表面に付いた歯垢(しこう)(プラーク)内の虫歯菌が作る酸が溶け出し、歯の表面のエナメル質に含まれるミネラル分(リン酸やカルシウムなど)が溶け出す「脱灰(だっかい)」によって起こる。通常は、脱灰が起こっても唾液の成分にはミネラル分が含まれているため、再石灰化される。 しかし、糖分の取り過ぎなどで脱灰と再石灰化のバランスが崩れると、虫歯になる。初期の虫歯は、この脱灰が起こっている状態。歯の成分が溶け出しているため、白く濁ったシミのようになる。東京医科歯科大学の田上順次教授は「初期虫歯の状態なら適切なケアと治療で再石灰化が可能。穴が開いてからでは削る治療しかできない。治療した部分がまた虫歯になるケースも多く、穴が開く前に治療することが重要だ」と話す。再石灰化にはまず、食事後の歯磨きで口の中の環境を整えるといいという。虫歯菌は砂糖などの糖分で増えて酸を生み出すため、しっかりと歯磨きをするといい。「寝ている間は唾液が出ないため、再石灰化が行われない。夜寝る前の歯磨きはしっかりと行ってほしい」(田上教授)

唾液を出すことも効果的だ。食事のときによくかんだり、再石灰化を促すミネラル成分「CPP-ACP」の入ったシュガーレスガムを食べたりして唾液の質を高めるのもいい。初期虫歯から治療を始めようという動きは、世界的に始まっている。近年は虫歯予防に有効なフッ素入りの歯磨き粉などが普及。虫歯になるスピードが遅くなり、穴が開く前の、脱灰が始まった「初期虫歯」の段階で発見することが可能になった。初期虫歯の治療に利用されているのが、世界の研究者がつくった虫歯の新しい診断基準「ICDAS」。これまでは世界的な虫歯の統一基準がなかった。2002年から研究が始まり、05年に完成した。基準はコード0~6の7段階。歯の見た目の状態で虫歯の進行度を区分しているのが特徴で、「健全な歯」はコード0。日本の診断基準では歯に穴が開いてからが虫歯とされるが、ICDASではエナメル質が変化している「初期虫歯」はコード1、2に区分され、治療の対象だ。国内でもICDASのシンポジウムが開かれるなど導入の動きが出ている。日本ヘルスケア歯科学会の杉山精一代表は「これまで、初期虫歯は予防という観点で捉えられていた。ICDASが導入されれば、患者も初期虫歯を早く自覚できる。穴が開く前でも病変。治療という意識を持つことでケアに力も入り、削る治療に進まないようにできるだろう」と話している。

乳幼児 歯ブラシ事故増加

読売オンライン

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/childcare/cnews/20121031-OYT8T00430.htm

くわえ歩いて転倒 口をケガ

 乳幼児が歯磨き中に転倒するなどし、歯ブラシで口の中をケガする事故が増えている。歯ブラシの危険性に対する認識が保護者に薄いことに加え、子どもが居間や寝室でも歯磨きするようになったことも事故発生の背景にあるようだ。

今年1月、歯磨き中に歯ブラシをくわえたままソファから転落した男児(4)が東京の医療機関に運び込まれた。居間にあるソファのひじ掛け部分(高さ約50センチ)に立って歯ブラシをくわえていたところ、床に落ちたらしい。口の中に刺さった歯ブラシを母親が引き抜いたが、途中で折れていて先端が見つからない。頭部の精密検査で喉の奥にプラスチックの柄の先端部分(約2・5センチ)が刺さっているのが見つかり、摘出手術を受けた。

2月にも、男児(1)が右頬内側に歯ブラシを突き刺して口内の皮膚が破れ、病院で縫合手術を受けた。歯ブラシをくわえたまま、夕食の後片付けをしていた母親の背中に勢いよく抱きついたという。

いずれのケースも命に別条はなかったが、日本小児科学会「こどもの生活環境改善委員会」は今年9月、こうした歯磨き中の歯ブラシ事故が相次いでいるとして学会誌で事例を紹介して警鐘を鳴らした。

実際、子どもが歯磨き中に歯ブラシでケガをする事故は増えている。消費者庁などが全国13の医療機関から消費生活上の事故情報を収集する「医療機関ネットワーク」によると、子ども(1~6歳)が歯磨き中に歯ブラシでケガをして病院へ運ばれた事故は、2010年に1件だったが11年に15件、12年は9月までで17件と急増。東京消防庁の調査でも、07~11年の5年間で229人(0~5歳)が歯ブラシの事故で救急搬送された。(中略)

明海大学歯学部教授(口腔(こうくう)小児科学)の渡部茂さんによると、子どもは立って歩きまわるようになる1歳前後から、行動が活発になる3歳前後の間に、転倒による歯の外傷事故が増える。「歯ブラシに鋭利な部分がないため、危険性を認識していない保護者が多い。しかし、くわえたまま全身の体重が加われば簡単に刺さって脳に達する危険もある」と渡部さんは注意を促す。

こうした事故が起きる背景には、子どもの歯磨き習慣の変化もあるようだ。渡部さんは「子どもが歯磨きをする際、親が仕上げ磨きをしてやることが習慣化して、洗面所以外で歯磨きをすることが当たり前になっている」と指摘する。

「歯ブラシ事故はまれなことではなく、身近に起きることを知ってほしい。その上で、洗面所から移動して磨く時は周囲の大人が十分に注意し、歯ブラシをくわえたまま歩き回ることは絶対にやめさせましょう」と話している。(月野美帆子)

>>>歯科医師からも注意を促すべきかもしれません