口腔内異変、虐待サイン 歯科医師ら静岡でシンポジウム

静岡新聞SBS
http://www.at-s.com/news/detail/474545125.html

虫歯など子どもの口腔(こうくう)内の状態から虐待を早期発見し、虐待防止につなげるシンポジウム「子どもたちの笑顔を守ろう!~今の静岡県の現状と私たちにできること」(県歯科医師会主催)が25日、静岡市駿河区で開かれた。
虐待を受けている子どもは、親が適切な歯科治療を受けさせていないなどの理由で虫歯や歯肉炎があったり、暴力による外傷が口の中や皮膚にできていたりするという。子どもの口腔内の異変を発見する立場の歯科医と、学校や行政機関などと連携を強化するため、県の協力でシンポジウムを企画した。
基調講演した東京歯科大の花岡洋一准教授は、児童虐待防止法の内容に触れながら虐待の種類や通告の仕方について説明。「口の中だけ見て虐待か判断できなくても、顔や首に傷があれば気付ける。疑いがあれば、すぐに通告することで子どもを救える」と訴えた。
講演に続き、県中央児童相談所や県教育委員会など関係機関の代表者が、各機関の果たす役割について説明したり、意見交換した。

歯周病:歯槽骨再生、新たな治療法 新潟大が取り組み

毎日jp

http://mainichi.jp/feature/news/20121126ddm013040027000c.html

 人工の歯根を埋め込む「インプラント」や入れ歯などに代わる新しい歯周病治療に、新潟大医歯学総合病院生命科学医療センター(新潟市、センター長・中田光同大教授)が取り組んでいる。歯周病で溶けた「歯槽骨」を再生する方法で、同センターは「自分の歯で再び食べられるようになる」と利点を話している。【久野華代】

 歯周病は、歯の表面に付いた細菌の塊が引き起こす病気で、歯茎が腫れたり、悪化すると歯を支える歯槽骨が溶けて歯が抜けてしまう。同センターは、歯槽骨を包む骨膜の一部を患者から切り取り、約6週間培養してシート状に加工。骨の原料になるアパタイトと患者から採取した血小板を混ぜて骨の欠損部分に詰め、このシートで覆った。この治療で、7〜9ミリの歯槽骨の欠損が、治療から半年後には3ミリ程度まで戻り、歯のぐらつきがなくなるという。歯槽骨が完全に欠損してしまう前の治療法としてこれまでに40例実施し、最長で治療から7年間、歯が抜けることがなかったという。

 手術で金属をあごの骨に埋め込んで人工歯を取り付けるインプラント治療は、歯周病の進行で歯槽骨だけでなくあごの骨まで薄くなると、通常はあきらめざるを得ない。同センターは、こうした患者にも同じシートを使ってあごの骨を再建し、インプラントを固定することに成功したという。

 中田教授は「シートの作成には、浮遊菌のない環境が不可欠。今後はこの環境を他の再生医療にも利用していきたい」と話している。