歯磨きに“おまけ効果”、食道や口腔がんなど予防

あなたの健康百科

http://kenko100.jp/kenko/2012/11/20/01

歯磨きに“おまけ効果”、食道や口腔がんなど予防

発がん物質作る菌減少か

日頃、虫歯や歯周病予防のために行っている歯磨きによって食道がんや口腔(こうくう)がんなどの発症率が下がるという。愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の松尾恵太郎室長らが約4,000人に行った調査結果だ。歯磨きによって口の中が洗浄され、発がん物質を作る細菌が減るとみている。日本人を対象にしたこうした調査は初めて。

磨かないと高発症率

健康な人2,883人と食道および頭頸(とうけい)部がん患者961人(食道434人、頭頸部527人)に歯磨きの習慣を聞いた。頭頸部がんは口腔、咽頭、喉頭の各がんの総称で、口腔は舌を含めた口の中の粘膜、咽頭はのど、喉頭は気管の入り口辺りを指す。

1日に「1回磨く」は、健康な人1,049人、がん患者465人、「2回以上磨く」は、同1,736人、同437人、「磨かない」は、同43人、同34人。ほかは「不明」だった。

歯磨きの回数とがん発症率の関係を見たところ、食道がんは「1回磨く」人に比べて「2回以上磨く」では22%低く、「磨かない」では逆に81%高かった。同様に頭頸部がんでも26%低く、79%高かった。

朝、昼、晩の1日3回励行を

食道がんや頭頸部がんの原因としては、喫煙、飲酒、熱い食べ物の摂取のほか、食道がんでは肥満、咽頭がんでは最近はヒトパピローマウイルス(HPV)の関与も指摘されている。

では、歯を磨く人でなぜ発症率が低いのか。松尾室長によると、歯磨きによって

  1. 口の中にある体に悪いといわれる物質が洗い流される
  2. 飲酒に伴いアルコールが酸化されてできる発がん物質アセトアルデヒドを作る細菌の量が減る

―などが考えられるという。

松尾室長は「歯磨きは歯をきれいにする普通の磨き方で結構です。そうすれば、おまけとして今回のような結果が付いてくると考えてください。朝、昼、晩、コンスタントに磨くのがよいでしょう」と話している。

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全国保険医団体連合会が「会員の意識・実態基礎調査」の結果概要を公表

http://www.ikeipress.jp/archives/5407      医療経済出版

 全国保険医団体連合会(保団連)は、11月8日、「会員の実態・意識基礎調査」の結果の概要を公表した。調査対象は医科5,043名、歯科3,543名で、有効回答数は医科1,646名(32.6%)、歯科1,330名(37.5%)、実施時期は2012年9月1日~30日。
質問項目は自身の健康から経営に関することまで多岐にわたっている。「日常診療、審査、指導について」では2年間の外来患者数について質問しているが、医科・歯科ともに「減った」が最も多く、それぞれ44.3%、49.4%だった。突合・縦覧点検開始による影響では、査定・返戻が増えたという人が医科30.3%、歯科10.9%と開いており、薬剤使用の少ない歯科では影響が比較的少ない様子がみてとれる。個別指導に当たった際の相談者としては、医科では「相談していない」が48.6%でもっとも多いが、歯科では「歯科医師会の役員・事務局に相談した」とする回答が38.6%でもっとも多かった。「使命感ややりがい」については、「医師・歯科医師への道を選んだ時以上に使命感、やりがいを持っている」と回答した人が医科・歯科とも前回2008年調査より増加しており、東日本大震災等における医療支援の広がりの影響なども考えられるとしている。