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共同通信社 6月7日(木) 配信
授業中に残り時間を示すと生徒の疲労感が軽減され、やる気が少し湧いてくる-。疲労と意欲の関係を研究する理化学研究所分子イメージング科学研究センター(神戸市)の水野敬(みずの・けい)特別研究員(33)らのグループが二つの感情に影響する脳の働きを明らかにした。
限られた時間で何らかの作業をする場合、残り時間を示すことは有効だと指摘する水野さんは「学校の授業や病院のリハビリで、集中力が続かない生徒や患者に応用してほしい」と話す。
水野さんは19〜37歳の男女17人に、パソコンの画面に次々と数字を表示して記憶力を試す課題を授業時間と同じ45分間与えた。同時に残り時間を計25回画面に示し「機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)」を使って、意欲を感じる脳の側坐核(そくざかく)の血流を調べた。
実験の結果、残り時間の提示で側坐核の血流が活発になり、側坐核の活動が高いほど疲れを感じさせる眼窩(がんか)前頭野の活動が低くなることが分かった。水野さんらのグループは今後、側坐核と眼窩前頭野の間で働く脳内物質を解明する。