歯科衛生士、登録者約27万人に対し就業者は12万3831人

厚生労働省委託事業「歯科衛生士に対する復職支援・離職防止等推進事業」の一環として、「東京医科歯科大学歯学部附属病院・歯科衛生士総合研修センター設立キックオフセミナー」が1月14日、東京医科歯科大学歯学部附属病院特別講堂で開催された。

歯科衛生士の担う役割の重要性が増す一方で、有資格者の就業率が5割を切り、新人歯科衛生士の離職にも歯止めがかかっていない。厚生労働省医政局歯科保健課の和田康志課長補佐は、「就業歯科衛生士は平成28年末の時点で12万3831人。毎年7〜8千人の有資格者が生まれ、登録者は26万9226人いるものの就業割合は約46%と低い。未就業者の復職支援が重要」と課題を指摘した。

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医療経済出版 2018.1.22

http://www.ikeipress.jp/archives/9670

歯科以外についても、最新の労働力調査によると、国全体での就業者数は6552万人で59か月連続の増加。雇用者数は5865万人で59か月連続の増加。完全失業者数は178万人で90か月連続の減少となっており、人手不足の傾向が認められています。歯科衛生士は一般的に離職率が高く、また復職が困難と言われています。歯科衛生士の復職支援・離職防止は、現在の歯科医療の質を守るうえでも、必須です。真摯に考えていかないといけない問題です。