親知らずからiPS細胞 岐阜大、山中教授と共同研究

岐阜新聞 http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20121107/201211071728_18547.shtml

◆応用へ道、国際学会表彰

 岐阜大学は7日、同大大学院医学系研究科の手塚建一准教授(47)らの研究グループと、ノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大教授らの研究グループの共同研究で、親知らずから、日本人の約20%と適合する型を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製に成功した、と発表した。

 iPS細胞はどんな細胞にもなることができる。難病を治したり、創薬に役立つと期待されているが、移植をすると、白血球の型が異なることから拒絶反応が起きやすいという課題がある。

 手塚准教授らが作製した細胞は多くの人の白血球型に適合するため、拒絶反応が起こりにくく移植しやすい。iPS細胞の臨床への応用にかかる費用と時間を抑制できる成果となった。また抜歯した後に捨てる親知らずを材料にするため、材料の確保は容易。手塚准教授は「再生医療分野などで新薬の開発がしやすくなる」と期待する。

 今回作製したのは、2種類の「HLAハプロタイプホモ」と呼ばれる特殊な白血球の型を持つiPS細胞。親知らずから取り出した歯髄細胞に、山中教授が発見した細胞を初期化する四つの遺伝子を入れ、作製した。

 今回の研究成果に関連する論文が歯学専門紙「ジャーナル・オブ・デンタルリサーチ」に掲載された。これを受け、研究グループの研究が国際歯科研究学会と米国歯科研究学会のウィリアム・J・ギース賞を受賞した。

診療報酬支払基金が「審査支払制度等の見直しに関する要望」を厚生労働省に提出

医療経済出版 http://www.ikeipress.jp/archives/5334

社会保険診療報酬支払基金は、厚生労働省保険局の木倉保険局長に宛てて「審査支払制度等の見直しに関する要望」を提出したことを公表した。
 要望書の内容は、1)電子レセプトに係る事務を円滑に行うための改善事項、2)審査支払に関する業務処理の質を向上させるための改善事項、3)支払基金の事業運営を改善するための見直しに関する要望、の3項目。1)については、電子レセプトの普及が進んできたことを受けて、オンライン請求に対応している医療機関については、返戻再請求や再審査等の申し出もオンラインによる取り扱いとするよう求めている。また、現状では「記載要領」が紙媒体を前提としたものの準用となっているため、電子レセプトの特長を活かしきれていないとして、添付資料の電子化やフリガナの記録等について、電子レセプト向けの「記載要領」及び「記録条件仕様」に見直し、猶予期間を設けつつ段階的に実施してもらいたいとしている。
社会保険診療報酬支払基金のホームページ

▼要望書の項目
1) 電子レセプトに係る事務を円滑に行うための改善事項
 1 審査支払機関への返戻再請求及び再審査等の申出の電子化
 2 電子レセプトに則した記載要領(記録条件仕様)の見直し
 3 災害時の請求支払を円滑に行うための危機管理体制の構築
2) 審査支払に関する業務処理の質を向上させるための改善事項
 1 保険薬局における被保険者証での患者の受給資格の確認
 2 地方厚生局から審査支払機関への情報提供の改善
 3 保険医療機関の診療報酬請求権の消滅時効の起算日の見直し等
3) 支払基金の事業運営を改善するための見直しに関する要望
 1 特定健診等決済代行業務の円滑実施のための制度改正
 2 出産育児一時金の直接支払に係る事業拡大

「いい歯の日」キラリ表彰

中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201211090041.html

 広島県歯科医師会と県歯科衛生連絡協議会は8日、広島市中区の県歯科医師会館で「いい歯の日(11月8日)」にちなんだ4つの表彰式を開いた。

 80歳以上で20本以上の歯を保つ「8020運動」を呼び掛ける県歯科医師会は、28本以上の県内10人を表彰した。県歯科衛生連絡協は、歯の健康維持に貢献した県歯科衛生士会安佐地区会と歯科医2人に「県歯科保健文化賞」を贈った。

 8020達成者表彰者のうち、県知事賞に選ばれた大竹市の谷川悦子さん(81)は「好き嫌いはせず、朝晩の歯磨きも欠かしていない。受賞を励みに健全な歯を保ち続けたい」と話していた。

舌苔ケアで息きれい 乾燥の季節=口臭の季節

くらしナビ http://sankei.jp.msn.com/life/news/121109/bdy12110908400003-n1.htm

乾燥するこの時期には、口臭が強くなりがち。口の中が乾き、菌の繁殖が進みやすくなるからだ。臭いの原因はさまざまだが、「舌苔(ぜったい)」を知る人はまだ多くない。舌にコケのように付着した汚れのことで、口臭の大きな原因になっている。そんな舌をケアする製品も店頭に各種並び、きれいな息を心がける人が増えている。(川村達哉)

 なぜ舌苔はできるのか。簡単にいうと、まず、舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる細かいヒダがある。食べかすや、上皮という細胞がはがれたものがヒダに引っかかり、唾液の量が少ないとさらにとどまりやすい状態になり、臭いのもとになる。

 ◆「原因の6割」とも

 食品メーカー、江崎グリコ(大阪市西淀川区)が8月、口臭についての意識調査を20~50代の就業者824人を対象に行った。「口臭の最大の原因は何だと思うか」と聞くと「歯周病・歯肉炎」「歯垢(しこう)」の順に多く、口臭といえば歯という印象が今なお強いことを示した。「舌の汚れ」を重視している人は13・3%だった。

 一方、口臭原因の6割が舌苔と食べかすによるというデータもあるという。

 歯科衛生士で、雑誌に多くの連載を持つ北原文子(ふみこ)さんは、「口臭が気になる人は9割もいるのに原因が分からない人や、舌苔を知らない人が多い。舌の汚れを知り、ケアする習慣を身に付けたいですね」と話す。

 北原さんによると、ここ数年、舌苔が注目されるようになった背景があるという。「軟らかめの食べ物や味の濃いものが普及していますが、食べ過ぎるとかむ回数と唾液の分泌量も減ります。舌苔がとどまりやすい状況になっています」

 ◆神経質なりすぎず

 舌ケアへの関心は高まっている。調査会社の富士経済(東京都中央区)によると、製品(対象は専用ブラシなど舌クリーナー単体)の市場規模は、平成19年の3億6千万円から23年の6億2千万円(推定)へ右肩上がりという。

 注目されているのは、手軽で個性が光る商品。例えば、グリコの「ブレオ」は口の中に入れ、なめるだけでケアができるというタブレットだ。効果が実証され、学会誌に掲載された。

 「かまずに、できるだけ奥の方も含めて舌全体でなめていただければ。舌苔を効果的に除去できる、凹凸のある3層構造です。家庭でも職場でも通勤中でも、いつでも手軽に舌ケアができます。売り上げは前年比160%と好調です」と、同社マーケティング部の河瀬茂宏さんは話す。

 また、電動(音波振動)歯ブラシの裏側に舌ブラシが付いたパナソニック(大阪府門真市)の「ドルツEW-DM51」。1本で歯も舌もケアできるという。

 「20~30代の女性を主なターゲットに開発した製品の最新機種として、9月に発売しました。毎朝毎晩、1回各15秒、舌の奥から手前に優しくブラッシングします」と、同社広報チームの佐々木真弓さん。

 一昨年春、ポシェットに収まるポケットドルツを販売し、半年で100万台という大ヒットに。改良を重ね、外出先ではポケットタイプ、家では舌ブラシ付きのタイプを薦めている。

 北原さんは「舌ケアは大切ですが、神経質になり過ぎず、気楽に。それが健康的に続けるコツですね」。

 鏡で自分の舌をよく見てみよう。うっすら白かったり、黄色だったりしたら要注意。ケアを始めるときかもしれない。